カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座

久坂部羊「カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座」について。
Karada_wa_sugoi_Mozart_Lecter.jpg
副題の「モーツァルト」が目に入ったので興味を惹かれた。
別にモーツァルトが医学を講義するわけではない。
本書でとりあげられているエピソードは、死の直前に瀉血を何度も施されていて、それが死につながった(早めた)ということと、モーツァルトの左耳が普通とは違っていたという2つである。
 モーツァルトも、左耳に先天的な異常がありました。写真がないので正確なことはわかりませんが、外側の渦巻きと耳たぶが欠けていたとか、大きさは正常だけれど外側のヒダが耳たぶの位置まで伸びていたとか、ヒダがまったくなく、皿のように平板だったなどの諸説があります。

その他、モーツァルトがらみでは、医学とは関係ないが、有名な「ベースレ書簡」の話や、「俺の尻をなめろ」カノン(KV231)とかウンコ愛の話もしつこく語られる。
ウンコについては、こういう記述もある。
大便の成分は水分を除けば、腸の粘膜から剥がれた細胞と、大腸菌など腸内細菌の死骸がほとんどで、食物のカスは5%ほどしかありません。だから、中心静脈栄養で、完全に絶食でも大便が出るのです。

9-2100_hannibalbrain_09121.jpg また、レクター博士(「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンスが演じた)のエピソードは、生きたまま人間の脳味噌を食べること(これって中国料理の猿脳がヒントだろうか?)とか、レバーの話。

著者が言うには、
動物の肝臓は食用になりますが、人間の肝臓も味は変わらないとおもいます。食べたことはありませんが、電気メスで焼いた時のにおいは、焼き肉店で嗅ぐのと同じですから。

第一講実は医学はおもしろい
――ウソがいっぱいの医学の不思議
血を抜き取られたモーツァルト/健診を毎年受けると短命に?/女性に身体の内側はない?  他
第二講呼吸器系
――息をしすぎて苦しくなる肺の不思議
肺は3LDKのマンションより広い/キリンは息苦しい?/メタボ健診をすり抜ける裏ワザ/結核は過去の病気ではない 他
第三講消化器系
――何でもクソミソにする胃腸の不思議
絶妙な咀嚼のタイミング/早期の胃がんはほんとうに「早期」か/ないほうがいい? 胆嚢/大便のかぐわしき香り 他
第四講循環器系
――誰かが動かす心臓の不思議
赤ん坊の心臓を一生使う/白血球にも赤血球が/心臓が止まる理由/高血圧の治療はあてずっぽう?  他
第五講神経系
――魂は宿っていない脳の不思議
なぜ言語障害は右半身麻痺に多いか/脳腫瘍は茶碗蒸しのぎんなん?/動く脳死患者 他
第六講泌尿器系・生殖器系
――医学が下ネタになる不思議
1日150ℓの原尿/尿管結石の激痛/悩ましき前立腺/健気な精子たち 他
第七講感覚器系
――他人と比べられない間隔の不思議
左目が眩しいデビッド・ボウイ/モーツァルトの耳は「できそこない」だった/ネズミの背中に人間の耳が/鼻の滑稽さ、不気味さ 他
第八講内分泌系・リンパ系
――ごく微量で効くホルモンの不思議
唯一、身体に四つある臓器 副甲状腺/二種類の糖尿病/万能薬か毒薬か ステロイド/薄毛の特効薬 男性ホルモン阻害剤 他
第九講皮膚・骨・筋系
――骨が入れ替わる不思議
『ブラック・ジャック』に登場した全身の刺青/牛乳は骨粗鬆症の予防にならない/人肉食について 他
こういうトリビア的な話も入っているけれど、大真面目な人体に関する知識が詰まった本である。
体のしくみをベースにして、こうなっているから医療は、薬は、というように理詰めで納得しやすい説明になっている。そして返す刀で、トンデモ本とか、根拠あやふやな健康法を批判している。ヒアルロン酸とかコラーゲンをありがたがって経口摂取させようというCMには嫌悪感を催すとも書いている。

そういうものについては私もかねてからそうだと思っていたけれど、牛乳を飲んでも骨は強くならないと言うのは驚いた。
 アメリカで行われた大規模調査では、高齢者の場合、牛乳を多く飲む人のほうが、男女とも股関節の骨折が多いという結果が出ています。そのためアメリカでは、1998年から、牛乳で骨粗鬆症の予防をというコマーシャルが行われなくなりました。日本でも、2003年から、牛乳の宣伝から骨粗鬆症の予防が消えたようですが、そのことはあまり知られていません。牛乳にはもちろんよい面もありますが、誤った効用がそのままに放置されているのは問題でしょう。
 では、なぜ牛乳を多くとると骨折しやすくなるのでしょう。その理由は、牛乳を飲んで血液のカルシウム濃度が急激に上がると、逆に排泄が進みすぎ、それを補うために、骨のカルシウムが溶けて、血液に流れ込むからです。カルシウムは心臓や肺、筋肉の活動に重要な働きをするため、身体が常に一定の濃度に保とうとして、過剰反応が起きてしまうのです。

泌尿器系・生殖器系の話になると俄然、筆致が詳細になり、グロテスクなものが紹介される(上述の通りモーツァルトも引き合いに出される)。
また、レクター博士にご執心のようだけど、著者も手術中にレバーを食べたくなったのではないだろうか。
yakiniku-liver.jpg
そういえば、癌は食べられるんだろうか?
思えば、鴨の脂肪肝を美味い美味いとありがたがってるんだから、悪性腫瘍も食べて食べられないことはないのでは。
それに癌だったら、人間由来のものでも、食べて倫理的な抵抗は低いんじゃないだろうか。
ゲテモノであることにかわりはないが。

いえいえ、そういう本では決してありません。きちんと理を説いてわかりやすく書かれている本。
インチキ健康法にだまされないためにも、良い本。
お薦めである。

関連記事
スポンサーサイト

声に出して読みたい日本語

koenidashiteyomitai.jpg 齋藤孝「声に出して読みたい日本語」について。

最初の巻が出版されたのは2001年だから、もう16年も前のこと。
当時、大変話題になったベストセラーだけれど、今まで読んだことはなかった。図書館の棚で見つけて、どんなものか、今更だけれど、見てみることにした。
知らなかったのだけれど、これは1冊でなく、最初の本が好評だったからか、続編が出され、全部で5巻あるらしい。

最初は単発で企画されたのだろう巻番号は付いてなくて、次から、2、3、4、5となる。他にも、子供用とか、関連する本が出ているし、音読されたCDもあるようだ。


著者が体を動かしながら、声を出してる姿とかをテレビで見た覚えがある。
声を出して読むことの意義は、この本が出る前からいろいろ言われていると思う。リズムを感じようとか、健康に良いとか。

で、せっかく借り出したのだけれど、本の趣旨には反し、家でもやっぱり声を出して読んだりはなかなかできるものではない。
傍に人がいたらやかましいと言われるだろうし、一人で声をだしているのも変な気持である。
結局、他の本と同じように黙読することになる。
同好の士が居て、声を合せてとか、競ってとか、そういう場がないと、音読というのはなかなか難しい。(実際、著者はそういう読み方を推奨している)

それでも頑張って、楽譜を読むように、口の中で呟くようなことをして、なんとなく声を出したつもりになっている。

口の中でぶつぶつ言うのも、口や舌、喉の動きを意識していて、音読と同じ時間・リズムを刻むから、まったく無駄ではないと思う。もちろん声を出すのと比べたら、しょぼいものかもしれないし、本書の趣旨には合わないだろうけれど。


1 腹から声を出す
2 あこがれに浮き立つ
3 リズム・テンポに乗る
4 しみじみ味わう
5 季節・情景を肌で感じる
6 芯が通る・腰肚を据える
7 身体に覚え込ませる・座右の銘
8 物語の世界に浸る
本書が言う音読というのは味わうためのものである。普通、本を読むときには音読などしない。
音読は、その言葉のリズムに沿うから、読むのに言葉が発せられるのと同じ時間がかかる。つまり、速く読めない。

大村はま先生が何かの本に書いていたと思うけれど、小学校では授業に音読が取り入れられるが、中学校になるとクラスで音読するようなことはしなくなる。それは、中学校は大人になる(社会に出る)準備をするところで、社会に出たら、たくさんの文書を読まなければならなくなる、それを音読していたのでは量をこなせない、だから黙読に慣れさせる必要があるというような趣旨だったと思う。

私は小学校の一斉音読の授業が嫌いだった。変な節が付いて、原文の雰囲気と無関係な音になるように思ったから。一人で読む、これは悪くない。これは音読というより、朗読というべきものだろう。


そうした鑑賞ということではなくて、素人考えにすぎないのだけれど、音読したほうが良いと思うテキストもある。
それは古文、とりわけ和歌である。もちろん和歌は声に出して鑑賞するのはごく普通のことだろうけど、そういう音楽的鑑賞という以前に、音読することでテキストの組み立てがわかりやすくなると思う。
そう思う理由だが、古文では歴史的仮名遣いが使われているわけだが、音読すると、かな文字という視覚情報に邪魔されず、音として感じることで、古語と現代語がリンクしやすくなり(言葉の派生関係など)、意味をとりやすくなるからではないだろうか。
だから、和歌に限らず物語類も含め、古文のテキストは音読することで意味がとりやすくなるように思う。

もちろんこういう目的の「音読」ならば、口の中でぶつぶつ言うということでもよいと思う。


それにしても本書でとりあげられているテキストは、なんともものすごい断片の寄せ集め。
バナナのたたき売りである。

関連記事

個人情報保護法の知識

Okamura_Kojin-joho_hogohou4.jpg 岡村久道「個人情報保護法の知識〈第4版〉」について。

タイトルでわかるように改訂版が繰り返して出されているようだ。
2015年の個人情報保護法の改正は大規模だったから、それを踏まえた第4版はそれまでの版を読んでいても、もう一度読む値打ちはあるだろう。

2015年改正については、雑誌などでいいかげんな解説で知ってはいたけれど、じっくりと読めるようなものではなかったと思う。
改正の要点とかだけでなく、法の目的や趣旨まできちんとした判断力を持ちたいのなら、雑誌記事で満足してはいけない。

さて、著者はこの分野では昔から有名で、サイバースペースの法律というサイトも運営されている。
私も現役バリバリの頃は、たびたびここから情報を得ていた。

目次を見ればわかるように、法律全体を解説するものだから、それらについてここで論評してもしかたがない。著者はプロだから、私の理解が違っていてもこちらが一方的に理解不足・誤解というわけである。
説明は要領よくまとめられているし、図解もわかりやすい。

プロローグ 改正法の全面施行を迎えて
第1章個人情報保護法制のあゆみ
1   なぜ個人情報保護法が必要となったのか
2   プライバシー権(マスメディアプライバシー)の登場
3   コンピュータプライバシーと個人情報保護法制
4   OECDプライバシーガイドラインの採択
5   行政機関保有電子計算機処理個人情報保護法の制定
6   EU個人データ保護指令
7   個人情報保護法が制定された背景
8   住基ネット最高裁判決とマイナンバー法の制定
9   個人情報を取り巻く環境の変化と二〇一五年の大規模改正
第2章個人情報保護法とは何か
1   個人情報保護法の目的
2   個人情報保護法の概要
3   一般法の適用関係
4   個別法
5   法律を具体化するための仕組み
6   個人情報保護法の番人─個人情報保護委員会
第3章民間事業者が負う義務
1   民間部門の一般法
2   義務を負う者は誰か
3   違反するとどうなるか
第4章「個人情報」に関する義務
1   「個人情報」とは何か
2   個人情報に関する義務の概要
3   利用目的の特定
4   利用目的による制限
5   適正な取得
6   利用目的の通知等
第5章「個人データ」に関する義務
1   「個人データ」とは何か
2   個人データに関する義務の概要
3   データ内容の正確性の確保等
4   安全管理措置
5   従業者の監督
6   委託先の監督
7   第三者提供の制限
第6章「保有個人データ」に関する権利義務
1   「保有個人データ」とは何か
2   保有個人データに関する権利義務の概要
3   保有個人データに関する事項の公表等
4   開示等の請求等に応じる手続き
5   事前の請求
6   利用目的通知の求め
7   開示
8   訂正等
9   利用停止等
第7章匿名加工情報
1   匿名加工情報制度が新設された背景
2   匿名加工情報とは何か
3   個人情報取扱事業者が匿名加工情報を自ら作成する場合の義務
4   匿名加工情報取扱事業者の義務
第8章グローバル化に対応するための規定
1   グローバル化への対応の必要性
2   域外適用
3   外国執行当局への情報提供
第9章企業の対応とコンプライアンス
1   この法律に対応するためには
2   プライバシーポリシー
3   事業者に公表などが義務付けられている事項
4   体制の整備と内部統制
5   マネジメントシステムの導入
6   洗い出しとルール化
7   実行、点検と改善
エピローグ 個人情報の適切な管理は信頼構築の基本
で、何を記事に書きたいかというと、次のこと。
 世の中で扱われる情報の大部分は、何らかの意味で個人情報です。そのため、個人情報保護法制が対象とする範囲はきわめて広く、社会に及ぼす影響は甚大です。その一方、法秩序全体を見渡せば、他にも保護すべき多様な権利利益が存在しており、個人情報保護はその一つにすぎません。ここでも、個人情報保護だけが極度に優越した扱いを受けることにより、保護されるべき諸般の権利利益が損なわれないよう何らかの対応が求められます。
 このため、前述のように、法律の構造に起因して過剰反応、過剰保護問題が発生しているという側面があるかどうか、適正な見極めが必要となるはずです。それを踏まえ、「個人の権利利益保護」を念頭に置きつつ、「個人情報の有用性」との適正なバランスを保った法解釈を心がけなければならないはずです。

本書P.80
第3章 民間事業者が負う義務
  2 義務を負う者は誰か   
   (5)過剰反応・過剰保護問題

この記述の前に、大事故のときに病院が患者情報を家族にも提供しなかったことをはじめ、多くの過剰反応のことが書かれている。このことはプロローグでも触れられていて、個人情報保護が他の利益に優越するわけではないということに注意が向けられている。

このことを忘れて個人情報保護ルールを作ったり、適用するような馬鹿げた行為はあってはならない。
今までも、人の命や財産と、個人情報のどちらが大事だと考えてるんだと毒づきたくなることがたびたびあった。

もっとも過剰反応・過剰保護といえば政府(国会を含む)の対応が一番苛くて、マイナンバー法などはその典型だと思う。マイナンバー制度の目的は個人情報の保護ではない。事務の効率性・正確性・迅速性の向上である。その目的を忘れてやたら面倒な制度にしてしまったんじゃないか。


個人情報の「マニュアル的」取扱いをその意味も考えずにやるのも危険である。
職場の近くで変死事件があったとき、事件当日、職場に出入りした人の名簿の提出を求められたことがあった。捜査協力として提供したが、職員のなかには本人同意をとらなくて良いのかと言ってた者がいた。そんなことして、もしその中に犯人がいたら警察にマークされていることが知られて高跳びするおそれがあるから、むしろ同意をとるべきではないと制止したことがある。

何でもそうだと思うけれど、マニュアル(手順、how to)よりも、ポリシー(趣旨、目的、意義)の方が大事というか、それを理解せずにマニュアルをあてはめると、変なことになる。

もっとも、赤信号は安全に道路を渡るためだから、安全が確認されていれば赤信号でも渡って問題ない、と考えるのはいかがなものかという話もあるけれど。


そういえば、最近、パスワードは大文字小文字・数字・特殊記号を混ぜるべき、と言っていた人が、あれは根拠はありません、なんて言ってた。そういうパスワードを作っても、短ければ同じことだからと。

この頃は、パスフレーズを使うほうがおすすめだそうだ。


どうしてそうなるのか、なぜそうするのか、そういうことを理解するほうが、脳の経済になると、私は思うけれど。


関連記事

Disneyのメディア・ミックス

前に「美女と野獣(実写版)」を見に行ったことを記事に書いた。
記事では、上映されたホールの音響がもう一つだったので、映画館はコンテンツに合せた上映設備を使ってほしい、Blu-rayが発売されたら、それを家で見る方が、映画館よりも、ダイナミックレンジが広く、かつ繊細な音楽を楽しめるに違いない、と書いた。

ということでBlu-rayの発売が予告されたときにすぐ予約して購入した。
画面の迫力は映画館に到底及ばないが、音自体はやはり家のセットの方が良い。映画館ではやたら音量が大きくて辟易する、適当な音量で聴けるというのが一番良い。当然、期待通りである。

P_20171005_185845_vHDR_Auto.jpg 今日はそういう話ではなくて、このブルーレイ・ディスクに付いてきた特典について紹介する。
そう、このディスクのパッケージを開けると、中に「主題歌ダウンロード」とかの特典の案内が入っていた。
貧乏根性の私としては、タダだったらダウンロードしてみようと考える。

特典を受けるには、まずディズニーのサイトにアクセスして、会員になっておかなければならない。
ディズニーのサイトにはいくつか異なるメンバーシップがある。このなかの"MovieNEX"というメンバーシップ登録をして、さらに購入したブルーレイ・ディスクに同梱されている案内書の"Magicコード"というものを入力する。これにより、当該ブルーレイ・ディスクにリンクした特典が利用できるようになる。今回は「美女と野獣」の特典というわけだ。他のコンテンツを購入していたらそれに付属の"Magicコード"を入力して、それの特典が受けられるということらしい。

特典には、主題曲ダウンロードだけでなくて、懸賞応募とか壁紙ダウンロードとかいくつかあるが、一番大きいのは、「美女と野獣」本編をネット視聴する権利(「デジタルコピー」というらしい)。このネット視聴は2000円で提供されているもの。

2017-10-05_154317.jpg このネット視聴がまたうまくできているというか、うまく手を抜いていて(誉め言葉)、Google playか、niconicoのどちらかを視聴環境(プラットフォーム)として指定することになっていて、実際の視聴は指定した環境で行うことになる。

私はディズニーの会員登録のIDとGoogleアカウントは同じものを使ったから、Google playを起ち上げて、映画のライブラリを見るときちんと同期されていて「購入済」コンテンツとして登録されていた。もし別アカウントを使っていたらどうなったんだろう。

Screenshot_20171005-154538.jpg さらにおもしろいことに、Google playのAVコンテンツは、YouTubeでも視聴できるらしい。
YouTubeの「購入済」にも「美女と野獣」が登録された状態になっている。これもYouTubeアカウントを何にしているのかに依存するだろうと思う。

ところでそもそも特典を使おうとしたもともとは、主題曲が無料ダウンロードできるという点だった。
これも上述の特典案内画面に表示されているのだが、こちらはなんと、さらに"mu-ca"というサービスに会員登録して、またまた"Magicコード"を入力することで可能になった。

1つディスクを買うだけで、こんなにいろいろなサービスがリンクしてくる。しかもアカウントを統一(Google)していたら、相互に接続されている。

そういえば、以前、ラトル/ベルリンフィルのベートーヴェン交響曲全集を買った時、中にハイレゾ音源へのアクセスコードが同梱されていた。

パッケージ・メディアとネットが融合するというのは時代の流れだと思うが、そのうちネットがさらに高速化されたらネットだけになって、低料金でのサービスになるかもしれない。AmazonはすでにネットでHD動画もサービスしているわけだから。

2017-10-05_155305.jpg


関連記事

休刊日

Mochizuki_Rumi
*画像クリックで、元画像⇔フィルター画像
本日は、月例の休刊日。


元画像は前の休刊日と同じ。

休刊日のために画像を加工するのは面倒(休刊日の趣旨に合わない)。
なので、CSSフィルターを使って、1画像を2通りで見せるよう手抜きしてみた。
使ったフィルターは、
blur(10px) grayscale(100%)。

今後もちょくちょく使わせてもらうつもり。









関連記事

「眩(くらら)~北斎の娘~」

「北斎―富士を超えて―」に関連して。
そもそもこの展覧会の存在は、NHKの番組やCMを見て知った。そして行きたいと思った。

この展覧会にはNHKも主催者に名前を連ねていて、NHKの各種番組で北斎及び北斎関連がとりあげている。
毎回録画している歴史秘話ヒストリアでは、

「世界が驚いた3つのグレートウエーブ」
「おんなは赤で輝く」

の2本。
FabPlayer_[20171006-203355-529]
FabPlayer_[20170924-222231-438]

「世界が驚いた3つのグレートウエーブ」では、小布施の祭屋台の天井画「男波」「女波」中心。
「おんなは赤で輝く」は、まず北斎作とされていた「菊図」を分析して、光の描き方に注目して、お栄が描いていると結論づける。さらに、タイトルの「赤で輝く」は、北斎ブルーに対して、お栄の赤をとりあげたということ。

さて、ドラマの「眩(くらら)~北斎の娘~」も見た。
「眩」では、たぶんCGだろう、北斎が見た江戸の風景を印象的に再現していた(右のスクリーンショット参照)。
なにより宮崎あおいのお栄(葛飾応為)は素晴らしかった。いい役者だねぇ。

葛飾応為といえば、以前、杉浦日向子「百日紅」をとりあげているが、「眩」は別の原作(朝井まかて)である。
「百日紅」では、お栄を主人公に、その周囲で起こる事件などを書いていて、その反映としてお栄がえがかれるという趣向になっていたけれど、この「眩」は、お栄に的を絞って、絵師としての姿を表現していると見る。

特に大事件ということはないが(もちろん母の死、父の死も織り込まれるけれど)、絵の注文主から、線に勢いがない、北斎が書いたものではないものが入っていると鋭く指摘され、光を描くことに開眼する姿がある。「江戸のレンブラント」の誕生である。
なので、その方向での代表作「春夜美人図」、「吉原格子先図」がスクリーンに大写しされ、お栄の画業を顕彰する。直球である。

あまり記録は残っていないというお栄だけれど、リアリティを感じさせるドラマに仕上がっていると思う。

「眩(くらら)~北斎の娘~」から

FabPlayer_[20170924-190814-424]

FabPlayer_[20170924-191132-081]

FabPlayer_[20170924-191646-919]

FabPlayer_[20170924-221125-626]

FabPlayer_[20170924-221546-058]

FabPlayer_[20170924-221614-539]


この秋は、大阪の北斎展、京都の国宝展、神戸のボストン美術館展と大きな催しが続く。どれも展示入替がある。とりわけ、国宝展は4期あるらしく、4期通しのチケットも売られていた(完売)。
どれも行きたいけれど、なかなか大変だ。ましてや展示替えも全部なんて、到底無理。

関連記事

北斎―富士を超えて―

先日書いたように、北斎の展覧会「北斎―富士を超えて―」を見に行った感想。

総括的に言うと、有名な作品の多くが、意外に小ぶりであること。
「神奈川沖浪裏」などは他の展覧会でも見ているから、そうだったなということだけれど、小布施の上町祭屋台天井画の「男波」「女波」は、思っていたよりも小さいと感じた。
小布施以外での国内展示ははじめてだとNHKの番組が解説していたから、今回の展覧会で一番見たいものの一つ(二つ?)だった。天井画だからもっと大きいと思っていたのだが、考えれば祭屋台だから、そんなに大きなものではないわけだ。
絵自体は、もちろん小さいと感じることのない、豪快なもので、見入っていると飛び込みたくなるというか恐い。

kanmachi_yatai13b.jpg kanmachi_yatai14b.jpg
小布施の北斎館のページから


他に、意外に小さいと思ったのは、「富士越龍図」、最晩年の傑作とされるもの。
テレビなどで紹介されているときは、絵の力強さにだまされて(?)、もっと大きなものかと思っていた。
hokusai_ubagaetoki_ise.jpg
他、感じ入った作品は多くあるけれど、いちいち評するだけの鑑賞眼もないので、あとは面白いと思ったものを紹介。

まず、百人一首を題材とした「乳母が絵解き」という一連の作品。
調べると、百首全部は現存していないらしい。こういう連作があるということ自体知らなかったので、興味深く見た。あちこちの図書館に収蔵されていて、ネットでも見ることができる。

百首そろっていたとしても、これをかるたの取り札にするのはちょっと無理だろうなぁ。


P_20171008_155813_vHDR_Auto-crop.jpg 次に、画稿。下絵に、色などの指定を書き込んである。文字全部は読めなかったけれど、ベンガラを使えなど、具体的な指示がなされていて興味深い。

(右の写真は図録を撮影したもの。)


そういえば、テレビ番組で、「赤富士」は、赤い富士、青い空で刷り出されているものが多いが、初刷りではもっと淡い色であることがわかった、こちらが北斎の意図だっただろうということだったが、これの画稿は残っていないんだろうか。
なお、「赤富士」は、その赤い富士・青い空の現物のと、参考図として初刷りの写真が展示されていた。

残念だったのは、応為の作品で、もっとも有名な「吉原格子先之図」の展示期間が11月9日からの10日程度で、見られなかったこと。また、やはりNHKで北斎と合作だろうとされていた「菊図」も後期の展示のようだ。

とにかく人が多いので、あんまりじっくり落ち着いて視られない。
当然、図録を購入。結構分厚くて、読みごたえ、見ごたえのあるもの。

目録(あべのハルカス美術館のページ)


ところで、珍之助さまは京都の国宝展で半券ほしさにオンライン・チケットは使わなかったと書いておられたが、こちら北斎展では、オンライン・チケットで入場すると、半券を渡してくれる。どこでもそういう扱いをしているんだろうか? (ローソン・チケットなどだと、そういう配慮はしてくれなかったと思うけど。)

P_20171008_155326_vHDR_Auto-crop.jpg P_20171008_155349_vHDR_Auto-crop.jpg P_20171009_083840_vHDR_Auto-crop.jpg
図録(表紙と厚さがわかるかな)と、入場券の半券(オンライン・チケット入場者に渡される)


関連記事

衆議院選、公示

AS20171004000084_comm.jpg
衆院選3極争う構図(朝日新聞デジタル 2017年10月3日21時49分)
三連休明けの今日、衆議院選挙の公示日。
10月22日の投開票日まで、正式に選挙戦がはじまる。

政治にすっかり失望している者にとっても、興味深い選挙である。
数を争うだろう与党vs希望の党は、好き嫌い投票になるだろう。
あとは立憲民主党が、リベラルを結集できるかどうか。前にも書いたけれど、立憲民主党が比例区で10%の票を集めるかどうか。

いつも思うのだけれど、選挙で語られる公約やマニフェストというものは、どれも根拠薄弱、といって悪ければ十分説明されたものとは思えない。根拠っぽく見える話が出されても、それが本当なのかどうかわからない。対立するところが逆の話を事実として持ち出したりする。
たとえば、アベノミクスで景気が良くなったというけれど、財政赤字が拡大、国債を引き受ける日銀も破綻しそうという、もう一方のデータは与党からは語られない。

国民としては、その全体像を把握した上で、最適な政策を選択してもらいたいし、どちらの政策が良いのか判断する材料を提供してもらいたいのだけれど、残念ながら、与野党の議論によって、政策が深まるというようなメカニズムは働いていないように思える。たしかに、時には政府案の微修正や付帯決議などが行われることもあるけれど、形だけのような気がする。

どこが政権をとったとしても、嘘や誤魔化しで政策決定しないことを祈るのみ。
フェイク・ニュースが蔓延する今のネット社会では、国民もフェイクに敏感にならなければね。

関連記事

北斎展に行った

P_20171008_100329_vHDR_Auto.jpg昨日、話題の「北斎―富士を超えて―」を見に、あべのハルカスに行った。

主催者にはNHKも名を連ねている。そのためか、このところNHKが北斎をとりあげた番組を多く放送している。
ただでさえ人気の出そうな展覧会だと思うが、こうやってテレビで何度も広告しているから、かなりの人出を覚悟していった。
展覧会の感想はまたあらためて書くとして、今日は人出について。

ハルカスに到着したのは朝10時頃。
まず、ハルカス2階の入口で、いきなり人の群れ。
エレベーター待ちである。

P_20171008_100500_vHDR_Auto.jpg エレベーターが来ても1回では並んでいる全員は乗れない。
しかも見ていると、地下から上がってくるエレベーターに既に多数の乗客が。
なので、下へ降りるエレベーターが到着して、客が降りて空いた箱に乗ることにした。でないと乗れない可能性が大である。

無事、エレベーターに乗って、目指す16階へ。
大混雑。

係員が整理しようとしている。
チケットをお持ちの方はこちら、チケットをお買い求めの方はこちら、と。
しかし、列をきちんと区別もできない状態。
別の係員はとにかく並んで下さい、チケットの有無はロビーまで入ってからですという(これは間違い)。
そうこうしているうちに、前に横から入る人もいる。

ロビーに入ると、ようやく列を区分けするリボンの導線が設置されていた。
なるほど、ここまで混雑したら混乱するのも仕方がない。
P_20171008_101117_vHDR_Auto.jpg
可哀そうだったのは、チケットを買い求める人。
チケットを買うのに1時間待ちだという。
スマホでオンライン・チケットを買えば良いのにと思う。
私は事前にだけれど、オンラインでチケットを買っている。こちらなら並ぶ必要はない、というか並んでいる間に購入できる。

案の定、チケット・カウンターで噛みついている人がいた。
買ってからまた並ぶということが承服できないと見た。
こういう人がいると、それでまたチケット売りさばきの時間がかかって、他の人にも迷惑だろう。
思うに、チケットを買ってから列の最後尾に並べというのはあまりに酷だ。
チケットを持っていてもいなくても同じように並ばせて、カウンターの前を通るようにすれば良いのではないかと思う。

さて、並ぶこと約30分、思ったより早く入場。
いつもなら音声ガイドを借りるのだけれど、なんと音声ガイドがすべて貸し出されていて、借りるなら30分待ちという。見終わった人が返却するまではだめだろうから、もっと待つんじゃないだろうか。
それでも10人ぐらいが並んで待っていた。
私は音声ガイドはあきらめて、さっさと展示室へ。

P_20171008_114502_1_vHDR_Auto.jpg たいていの展覧会がそうだけれど、入った最初の展示室はやけに人が多い。
係員が第4章の展示は比較的すいていますというので、そちらから先に見ることにした。
なるほど、展示作品の前で列が二重になっているということもなく、じっくり見ることができる。

今回の展示は、前にロープなどは設置していないので、多くの作品は肉薄できる。もちろんすべてガラスに入っている。
例によって、単眼鏡でじっくりと細部の確認もできる。

そうやって、最後の展示まで見て回って、最初に戻る。
さらに人が増えている。
要所要所は見るけれど、じっくりと順に見るというのはあきらめた。

思うに、この美術館、こんなに人を集める展覧会はあんまり経験がないのではないだろうか。
もう少し、動線は工夫できるのではないだろうか。


混雑の中、見ること約1時間。


見終わって、ミュージアム・ショップで図録を買おうとした。
なんと、ショップのレジでも購入客が大勢並んでいた。

疲れた。

P_20171008_120232_vHDR_Auto.jpg P_20171008_135654_vHDR_Auto.jpg


関連記事

Amazon prime reading

Screenshot_20171005-145414.jpg またまたAmazon primeのユーザー特典。
こんどは"Amazon prime reading"、プライム・ユーザーなら無料で読める電子書籍。

もちろん対象書籍は限られていて、ふれこみでは雑誌も読み放題とあるが、対象はAERAぐらいだから、今契約している"dマガジン"の代わりにはならない。
書籍もかなり限られている。
どんなものがあるかざっと見てみたが、これはダウンロードしておいても良いかなというのはそれなりにある。
このサービスは、同時に10冊までダウンロードでき、さらに読みたい場合はどれかを読書終了とする。これはKindleオーナーライブラリーに似ている。オーナーライブラリーは同時に1冊だから、Prime readingのほうがずっとユーザーにはありがたい。

そもそもこのところずっとKindle端末は使ってないから、Kindleオーナーライブラリーも使っていないけど。


テスト的にダウンロードしたのは、
  • 手塚治虫「鉄腕アトム1」
  • ルース・ベネディクト「菊と刀」
  • ダーウィン「種の起源(上)」
など。このうち種の起源は上下になっているが、下は対象外だった。(アトムも1だけみたい。)

Amazon prime readingで、読書ニーズが完全に満たされるなんてことはないけれど。
こうなるとKindle Unlimitedは、Amazon取扱いの全書籍が読めないと値打ちがないというものでは。

関連記事

政党の離合集散

9月25日安倍首相、衆議院解散を正式表明
「希望の党」結成
9月28日衆議院解散
民進党、希望の党への合流を発表
9月29日希望の党小池代表、民進全員受入れはないと表明
10月3日立憲民主党結成
希望の党、民進合流組への政策協定への合意を要求
草津・日光旅行の記事にかまけている間に、日本の政治情勢は激変している。
衆議院が解散し、新しく希望の党が結成され、それに乗っかろうという民進党、その動きからはじき出された人が立憲民主党を結成、この間、10日足らず。

余裕をかます与党は、こうした離合集散の動きそのものを批判している。
ぽっと出の政党に政権をまかせることはできないと言い、権力欲しさの野合であると言う。

私も、このような権力欲しさで離合集散するのは不適切だと思う。
そもそも選挙で投票するときに、どの政党に属しているかは重要な選択基準である。その前提を覆すわけだから、政党の鞍替えはすべきではない。比例区の場合、議員死亡等により欠員が出たら当該政党の名簿に従って繰り上げ補充されるはずである。その理屈なら、政党鞍替え=辞職扱いとすべきだろう。

Kibou_no_tou_Koike_sama.jpg
評判の「政策協定書」
そうした一般論はさておいて、今回の離合集散では、民進党の主体性を欠いたとしか思えない動きが、不適切を通り越して見苦しい。
反安倍ということしか一致点のない希望の党へ、それまでの党是を無視して合流する。さらに、希望の党側から「政策協定書」にサインできないなら公認しないと脅され、あるいは拒絶される。

その希望の党にしたって、駆け込みのようにできた政党だから、組織として熟議された政策体系と呼べるようなものはなさそうである。そのプロトタイプは、あるとすれば小池党首の頭の中だろうが、安倍首相よりもタカ派ということしかわからない。

そうこうしているうちに、民進党で希望の党から拒絶された人たちは立憲民主党を結成した。自民・公明からすれば、これも見苦しい離合集散の一つと断じているけれど、私はこれは違うと思う。

枝野氏は、早い段階で希望の党からは拒否されていたと思うが、それでも友好的に無所属で出馬(無所属なら希望の党から対立候補は立てない)という選択肢もあったなか、敢えて立党に踏み切って希望の党との対決を辞さない判断をした、そう私は思う。(枝野氏にどれだけ信をおけるかは微妙かもしれないが。)

そして、それによって、民進党に対する不信感は、希望の党へ行った人たちが引き受け、立憲民主党には、護憲(9条)・リベラルの信条が転移したのではないだろうか。

その結果、これまで民進党支持ということに後ろめたさや羞しさが伴った人も、立憲民主党ならそういうもやもやを持たなくて良いことになった。リベラル派の集結先が用意されたのではないか。現に、社民党なども立憲民主党への協力を打ち出した。比例区では10%ぐらいは票を集めるのではないかという気もする。

希望の党がリベラル排除としたのは、味噌も糞もいっしょくたにはしない、数だけの野合ではないと大見得を切ったものだろうけれど、如何せん、味噌が足りないようだ。
希望の党が与党との違いを出せるのは、森友・加計問題だけだろう。
「しがらみと忖度からの脱却」、これだけがアピールポイントで票を集められるかな。

そうかと思えば、希望の党と「政策は完全に一致」しているのに、独立の別の党だという維新の会。いわゆる力関係だけであろうか。

関連記事

草津・日光旅行―猿のフン

P_20170928_095544_vHDR_Auto.jpg 日光華厳の滝の土産物屋に「猿のフン」なる菓子が売られていた。

砂糖菓子でチョコレートを加えてある。
食べるとほのかにチョコレート風味があるが、基本的に甘い。

見た目だけれど、猿のフンというのをマジマジと見たことが無いような気がするが、白っぽい埃のような模様があるので、生々しいフンではなくて、地上に落ちて転がった状態を再現したものかもしれない。

deermiyage-fun-b-1.jpg フンといえば、奈良には「鹿のふん」というお菓子がある。CMソングを吉永小百合さんが歌っていることでも有名で、こちらのほうが歴史が古いに違いない。

こちらは手元にないので(というか、実は今まで存在を知りながら買って食べたことがない)、ネットで拾った画像をアップしておく。


Saru_no_shiri_drop_net.jpg また、華厳の滝の土産物屋には、「猿のケツ・ドロップ」というものも売られていた。
イチゴ味と書いてあるから、おそらく桃(尻)のような形状で赤いドロップなのだろう。
猿の尻が赤いのは、大人で、繁殖期には特に赤くなるという。

こちらも買わなかったので(荷物が増えるのがイヤだったから)、ネットで拾った画像をアップ。


「猿のフン」を職場への土産にしたのだけれど、なかなか減らない。
面白がって1粒2粒は食べるけれど、好き好んで食べてもらえるわけではない。別に不味いわけではないのだけれど。

なので、執務室に来訪した妙齢女子にも試してもらった。
キャッ、キャッと、猿のような声を出して、喜んで食べていた。


長々と続けてきた「草津・日光旅行シリーズ」、このあたりでフンぎりをつけることにする。

関連記事

草津・日光旅行―日光みやげ(各種お守り)

日光東照宮は強力なパワースポットだということである。
というわけで、パワーをもらえる(?)グッズがいろいろ販売されている。

今回は専門ガイドに付いて回っているから、勝手にグッズの購入に時間をとることはできなかった。
その代わり、ガイドのほうから、こちらで人気の○○が販売されてるから、時間をとるので必要な方は買い求めるように、と案内される。

パワースポットだとか、お守りだとか、そういうものは信じないなどと言うと、ご利益はもちろん得られない。「鰯の頭も信心から」と言う。

パスカルも、神の存在について賭けをするなら、存在するほうに賭けると言っている。なぜなら、
 不存在に賭けて、当たればそれだけのこと、もし神が存在したら神罰を被るだろう、逆に、
 存在に賭けて、当たれば神に祝福されるし、もし神が不存在なら何も起きないだろう
それなら、存在するほうに賭けるのが得というものであるという理屈である。


私は初詣とかに行っても、おみくじを引いたりはしないのだけれど、たまに破魔矢などは買う。神社信仰の習俗として考えるから。そして、多分、こちらの方が意義があると思うけれど、そうしたグッズによる収益で、由緒ある神社・仏閣の修復・維持の助けになると思うから。

こういう理屈なら物の見返りがないお賽銭が一番良いのだろうけど。

とかなんとか言ってるが、近所の神社ではなく、はるばる来た旅である。記念品という意義が一番である。
P_20170928_195930_vHDR.jpg
ということで東照宮で2つ、輪王寺で1つお守りを購入した。
東照宮では、三猿のお守り(身体健全、厄除開運、交通安全、学業成就)と、白檀の香りのする御香守り(身体健全、厄除開運、交通安全、学業成就、諸願成就)。輪王寺では、鬼門除け

三猿のお守りは、子供にも喜ばれそうなもの。いかにも日光みやげ。
ここでしか売っていないとのことだが、似たようなものならあちこちにありそう。パチモンがあったとしても、三猿の意匠そのものには著作権はないだろうから、クレームは付けにくいだろう。

P_20170928_195716_vHDR_Auto.jpg 御香守り(陽明香守)は典型的なお守りの風情。小袋に神木を入れてあって、白檀の強い香りがする。
実際に白檀の木を使っているのか、香を薫きしめてあるのかわからないが、香りが続く間(2~3年らしい)有効というから、普通に薫きしめてあるだけだと、2年も持たないのではないだろうか。’白檀の香りの化学物質を入れてあればともかく)
さすがに、これはパチモンを作るわけにはいかないだろう。それこそ罰当たり。意匠としては、どこの社寺でも大差はない。それになにより土産物屋で売ってもありがたがって買う人はいないだろう。
なお、写真の白以外に、金色のものもある(こちらは親戚へのお土産になった)。

P_20170927_221342.jpg そして、輪王寺の鬼門除け、これは大物(値段も)である。
説明の僧の話では、鬼門除けを出している社寺は、ここ日光山輪王寺のみだという。たしかに、鬼門除けとか鬼門封じでググると、この輪王寺のもの以外は、鬼門に配置しても良いもの・悪いものとか、鬼門を意識した家の造作の話ばかり出てくる。
家の艮または子の方角の柱か壁に吊り下げるものらしいので、我が家もそのようにした。
この鬼門除けは、こうして吊り下げるだけではだめで、裏面にある護符に家族の名前を書き入れるとともに、添付の料金受取人払の葉書に、家族の名前・生年月日を記入して、輪王寺へ送り返して祈願してもらう。

いずれもガイドに案内されたところでは、他にもお守りが売られていた。
ちょっと気が動いたのは、というのは音が出るものが好きだからなのだけれど、鳴き龍のところで売られている鈴のお守り。ただ、これは、似たようなものを、どこか忘れたけど別の社寺で買っているからパス。

というわけで、駆け足の日光のパワーを家まで持ち帰ったというところ。

関連記事

草津・日光旅行-わたらせ渓谷鐡道

170920_IMG_0574_Watetsu.jpg 草津・日光旅行もいよいよ帰路。
今日は帰り道に寄ったわたらせ渓谷鐡道について。

私はとりたてて鉄ちゃんということもないけれど、やはりこういう鉄道があると乗ってみたい。

わたらせ渓谷鐡道はそうでもないようだが、嵯峨野のトロッコ列車なんて、紅葉の季節などはまず乗れない。
一度トライしたことがある。個人では乗車1カ月前の午前10時にJRのみどりの窓口で販売されるというので、10時過ぎに駅へ行ったのだが、既に売り切れだった。
団体客については、乗車1年~2週間前までに全国の主な旅行会社にて申込できるとのことだから、旅行社が全部押さえてしまっているのだろう。


170920_IMG_0534_Watarasekeikoku.jpg さて、わたらせ渓谷鐡道は、もともとは足尾銅山の鉱石・資材の搬出・搬入のためのもの。名前のとおり渡良瀬川に沿って走る。その渓谷美が呼び物である。
足尾銅山といえば、鉱毒事件が有名だが、当時はこの川には鉱毒が流れていたし、採掘で禿山となった山から流れる土砂が下流に溜って洪水の原因ともなったとされる。
そういう意味では単純に綺麗だとか、情緒があるなどと喜ぶのもひっかかりがある。

わたらせ渓谷鐡道全線は、間藤-桐生の44.1kmで、17の駅がある。ここをディーゼル車1両編成が、1時間20~30分で走破する(幅があるのはすれ違い待ちなどがあるからだろう)。

20170926-224349-114.jpg 私が乗ったのは、足尾-神戸(ごうど)16.4km、25分間。駅でいうと、足尾、通洞、原向、沢入(そうり)、神戸。
そう速くは走らない、路面電車のような感覚だが、山間部で人口も少ないから、駅間は広い。長いところでは8分も停車せずに走る。

右に走行中に運転席横で撮影した動画をアップした(クリックで再生)
通洞駅を出発後、しばらくしてから原向までを撮影。


ところで足尾駅には、映画「海街diary」のロケが行われたという説明のポスターが貼られていた。
テレビで放送されたときに私も見た映画である。
今、Amazonプライムビデオで流されている。開始から15'50"ぐらいで足尾駅が出てくる。

映画では「河鹿沢温泉(かじかざわおんせん)」駅という設定になっている。

170920_IMG_0498_Umimachi.jpg 2017-09-26_222155.jpg 2017-09-26_222305.jpg
P_20170920_085453_vHDR_Auto.jpg P_20170920_085527_vHDR_Auto.jpg


170920_IMG_0587_Goudo.jpg 降車した神戸駅には、皇太子夫妻のご乗車記念碑が立っていた。








関連記事

草津・日光旅行-鬼怒川温泉

P_20170920_073918_vHDR.jpg
ホテル喫煙室から
草津・日光旅行、2日目の宿は鬼怒川温泉、鬼怒川観光ホテル。

鬼怒川とは、恐ろしげな名前だが、2年目に氾濫して大きな被害を出したことが記憶に新しい。
鬼怒川温泉でも、露天風呂が流されたところがあるという報道もあった。

鬼怒川の名前の由来は、荒々しく氾濫しやすいからという説以外に、国名の毛野(けの)が訛ったという説もある。
毛野の国は上下に分けて、上毛野、下毛野となる。どちらもが脱落して(さびしい~)、上野(こうづけ)、下野(しもつけ)と称される(音には「」が残る。よかった~)。

その鬼怒川温泉は、日光の奥座敷という。日光東照宮からバスで30分ほどである。

途中、世界の名建築のミニチュア(1/25スケールという)を集めた「東武ワールドスクウェア」というテーマパークがある。テレビでも良くとりあげられる有名パークだけれど、こんなところにあったんだ。(東京スカイツリーのミニチュアの頭がバスの車窓から見える)

ワールドスクウェアの手前には「日光猿軍団」もいるし、「日光江戸村」とか、日光観光の客を目当てにしてだろうか、アミューズメント施設がちょこちょこある。
今回の旅行では、バスガイドがしっかりと名所の案内をしてくれるのだけれど、どこも立ち寄る時間はない。また来てね、という意味だろうか。

そういえば、前日の草津から日光への移動の途中には、「ロックハート城」といパークの前を通過した。イギリスのお城をバラして日本へ運び、それをここにリビルドしたというもの。思いついて実行した津川雅彦氏のスケールに敬意(ただし完成したのは別会社)。Wikipediaには城の概要や経緯、それにここでロケされたテレビ・映画作品の一覧などが掲載されている。


P_20170919_183238_vHDR_Auto.jpg
夕食バイキング
ここは栃木県だから餃子も出る
ホテルは、昔からではないと思うが、「大江戸温泉物語」系列のようで、土産物の袋にはホテル名ではなく、こちらの名前が大書されていた。

残念なのは、鬼怒川の渓谷美が部屋から見られるかと思いきや、反対側の部屋だったので全く見えなかったこと。

喫煙室からの眺めは良い。
もっとも川側の部屋の人に言わせると、ホテル案内には「鬼怒川のせせらぎ」と書いてあるけれど、どうしてどうして轟音でやかましくてしょうがなかったとか。


なお、肝心のお湯だが、草津のような強いものではない、ふつうと言って良いと思う。

関連記事

草津・日光旅行-鳴き龍

Naki-ryu-net.jpg 日光東照宮の4回目。
今日は薬師堂の鳴き龍

今は個人がてんでに拍手するのは禁止で、説明の僧の拍子木で鳴き龍現象を確認するようになっている。そのためかお堂への入場は入替制で、暫く待って一団となって堂内に案内される。

お堂の天井に龍の絵が描かれている。
この龍は、ユーモラスな表情をしていると思う。以前、この龍の写真を雑誌か何かで見たときもそう思って、これ本当に日光の龍?、笑いをとるためにデフォルメしてるんじゃないかと考えたぐらい。

堂内は撮影禁止・録音禁止なので、右の写真はネットで拾ったもの。


さて、一団がお堂に入ると、僧から鳴き龍の説明がはじまる。

その様子がYouTubeにアップされている。

僧の説明のポイントは、

鳴き龍現象はトンネルなどで手を叩いても普通に起き、珍しいものではない。
ここの鳴き龍が珍しいのは特定のポイント=龍のお顔の下でしか現象が起きないこと。

そして僧が、拍子木を龍の顔の下で打ち合わせ鳴き龍現象を起こしたり、そのポイントから少し(1mぐらい)移動して現象が起きないことが実演される。

鳴き龍現象はフラッターエコーと呼ばれるもので、音が閉鎖空間内で壁に反射して起きるもの。僧が言うとおり、このエコーは、注意して聴けば室内で手を叩いても聴き取れることが多い。トンネルだと音の逃げ場がないから、強いエコーが続くことになると思う。

そして、ここの鳴き龍はなかなか見事である。
拍手だと最初の音が減衰しながら繰り返すが、ここの鳴き龍は、鈴鳴きといって、最初の拍子木の音とはニュアンスの異なるジンジンという音になる。

説明の僧は、欧米系の観光客(イタリア人と言っていた)を見つけて、英語でも説明していたが、英語ではjinglingと表現していた。ジングル・ベルのjingleである。

これはおそらく拍子木の音のスペクトルが関係しているのだろう。基音は拍手より随分高く、また倍音も多いからではないだろうか。

また龍の顔から外れたところで拍子木をたたいても鳴き龍はおきない。
いろんなサイトが鳴き龍の解説をしているが、いずれも天井に「むくり」という凹んだ部分があって、これが音をうまいぐあいに反射するとしている。
凹面鏡(パラボラ)のようなもので、焦点が龍の顔の下あたりにあって、拍子木の音は天井で反射したら、真下に落ちてくる、そしてそれが真上へ反射して……ということになるのかもしれない。
であれば、龍の顔の下からはずれるとむくりに音が当たってもそれは真っ直ぐ床に反射されることはなくて、周囲に拡散していくということだろうか。

170919_IMG_0437_Yomeimon_Ryu.jpg
薬師堂内は写真がとれなかったので、その代わり
こちらは陽明門をくぐった天井に描かれた龍
薬師堂は一度焼失しているそうだ。焼失前から鳴き龍が有名だったので、再建時には鳴き龍も復元したわけだ。
全国で30例ほど鳴き龍現象があるというけれど、昔のお寺は計算して鳴き龍を起そうとしたというより、後から現象に気づいて名所になったのではないかと思うけれど(もちろん現象が起こりやすい建て方は知ってただろうけど)、現代の再建では、きちんと計算して鳴き龍を起させたのだろう。

●鳴き龍現象の解説サイトへのリンク

関連記事
Gallery
検索フォーム

⇒記事一覧

プロフィール

六二郎。六二郎。


定年退職
苦しい家計の足しに再就職
=いつクビになってもええねん
 言うたもん勝ちや!のブログ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
アーカイブ
カテゴリ
タグ

書評 ITガジェット マイナンバー Audio/Visual 

リンク
現在の閲覧者数
聞いたもん