250円カレー

某宗教団体では、例年、7月下旬から8月上旬まで、夏休みの子供向け行事をする。

信徒だけでなく、布教の一環で、知り合いの子供なども集めて、団体で行事に参加する。
子供を楽しませるため、いろんなエンターテイメントが用意される。

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上の写真は、そうしたエンターテイメントの1つ。忍者の迷路かなにかみたい。
施設の安全性はもちろんのこと、熱中症の心配など、主催者には相当のノウハウが必要だろう。

食べ物も用意されていて、カレー食堂なるものが出されている。演しものは無料のようだが、カレーは250円。
これを食べに行こうということで、出かけたのだが、大変な人出。駐車場も満車のところばかり。
しかたがないので、この宗教団体とは関係のない別の駐車場へ車を停めて、暑い中を少し歩く。

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写真でわかるように、大変な人出である。
P_20170730_124159_vHDR_Auto-crops.jpg こういう食堂が6か所ある。1箇所で1000人はくだらない入場者だから、数千人が同時にカレーを食べているわけだ。同時にこれだけの食事を供することができる組織は他にはないと思う。

250円というのは特別安いと思わないかもしれないが、おかわり自由であるから、やはり安いと言えるだろう。
味は、子供中心に考えられているからだろう、甘めである。

行事期間中の日曜日、おそらく数万人は、この町におしかけていただろう。

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NASのデータ復旧と反省

NASのQNAP TS-231Pがちゃんと動作するようになったので、いよいよ前のNASから退避していたデータを新NASへ戻す作業となる。

2017-07-27_222908r.png 単純に、PCにつないだ外付けドライブから、LAN経由でQNAPにコピーするわけだが、ありがたいことに、転送速度は100MB/s前後が出ている。極めて高速である。

我が家の有線LANケーブルは、建築時に壁面に埋め込んでいるもので、17年も前のことだから規格はカテゴリー5、1Gbpsは出ないものと思っていたけれど、どうやら1Gbpsが出ているらしい。
前のNASのときは、転送速度は20MB/sも出ていなかったから、圧倒的に速い。LAN経由だから仕方がないと考えていたけれど、そうではなくて、NAS自体の性能である。(フォルダ・プロパティを見るのもかなり時間がかかっていたから、うすうすNASの性能だとは感じていた)

新しいNASは、QNAP製品にしようか、Synology製品にしようか、随分迷ったのだけれど、結局はCPUの速さでQNAPにした。Synologyでも同等の速度だったかもしれないが、とにかく遅いコンピュータはイヤなので、速いと期待できる方を選んだ次第。

QNAP TS-231P前面のUSB端子に外付けドライブを挿せば、これからのバックアップはLAN(もちろんPCも)を介さずNASだけでできるらしい(従って超高速のはず)のだが、そのためには、QNAP TS-231P側でドライブを初期化して、バックアップするフォルダのペアの指定とかをしておく必要がある。
実際に外付けドライブをQNAP TS-231PのUSBに接続すると、「バックアップストレージに設定するか」などとPCに聞いてくる。もしそうしたら、外付けドライブが初期化されてしまう危険があると感じたので、今回はやめにしたが、今後、定期的なバックアップに利用できれば良いと思う。


もう一つ、QNAP TS-231Pで良かったことは、作動音が小さいこと。
アクセスがないときはもちろんだけれど、書き込み中も意外に静かである。PCのファンの音の方が大きいぐらい。
前のNASは、結構ファンの音がして、だから普段人がいない(昔の子供部屋)に置いているのだけれど、この程度の音だったら、リビングなどに置いても良いかもしれない。

さて、前のNASのデータ復旧でのトラブルについて。

写真のデータ、約150MBは順調にPC外付けドライブから、NASへコピーできた。
次に、音楽データのコピーにとりかかって、しばらくすると……

2017-07-27_223350.jpg コピーが途中で停止。
メッセージを見ると、ファイル名が長すぎるという。


データの多くがCDからのリッピングデータだけれど、そのファイル名にはやたら長いものがある。
これは、曲名などのタグ情報をもとにファイル名を付けているからである。

一番長かったのは、オペレッタ・アリアのメドレーで、5曲をメドレーで歌っているのだけれど、ファイル名がなんと、その5曲の[演目名|曲の歌い出し]を連結していたもの。


実は、前のNASから退避先ドライブへコピーするときも同じトラブルにあっている。このときは、ファイル・システムの違いでファイル名として許容される長さが違うのかなと考えて、引っかかった数も少なかったので、ファイル名を変更して対応した。

そうやって極端に長いファイル名は変更したから、復旧するときに同じ現象が起こるとは思っていなかった。しかも、フォルダのプロパティを確認してファイル数を数えると、100を超える差がある。大量にエラーが発生しているわけだ。

これはファイル・システムの問題ではない、パス名の長さの問題なんだと気がついた。
深い階層を持つフォルダを丸ごとコピーしていたから、フォルダに含まれる階層の分だけ、パス名が長くなっている。このせいで、パス名がシステムで扱える長さを超えたようだ。
(良く見れば、エラーメッセージにはちゃんと「パス名」と書いてある)

それで、コピーをミスしたフォルダを探して、そのレベルでのコピーを行うと、今度はエラーになることもなくコピー終了。フォルダ・プロパティでファイル数を確認して、漏れが無いことも確認。

CDをリッピングしたファイルは、[トラック番号||タイトル]という形式に統一していたから、コピーに失敗するとトラック番号が跳ぶので、エラー部分を特定するのはたやすい。(DOSのtree /fコマンドを使って、ツリー構造全体をリストしてチェックする)


こうしてようやく1.5TBぐらいのデータを新しいNASに復旧したのだけれど、やり終わってから気がついた。
音楽データ、写真、その他で、それぞれ専用の共有フォルダを作ったのだけれど、どうも使いにくい。フォルダを再編成しようと考えたのだけれど、共有フォルダ自体はリネームができない。

さらに、別の共有フォルダへ移動しようとすると、別エクステントの扱いらしく、アドレスの付け替えではなくて、複写⇒消去しているみたい。当然、コピー時間がかかる。しかも、同一ディスク上だから、読み出し・書き込みで、倍の時間を要するようだ。これはとても耐えられない。
ということで、共有フォルダの構成はなんとも不恰好になってしまったけれど、もう変更する気力がない。

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NASのセットアップ

新調したNAS用のディスク1本が届いた。
前のNASに装着していた2本のディスクのうち1本が使えなかったので、その代替である。

前に書いたように、新しいNAS、QNAP TS-231Pのセットアップが、ディスクの異常のためにマニュアル通りにはできなかった。動いていることは動いているけれど、標準状態から外れたままでは何か都合が悪いことがあるかもしれない。この際、工場出荷状態に戻して、クリーン・インストールすることにした。

ありがたいことに、ネットを検索すると、工場出荷状態へ戻す方法の解説記事があった。
シャットダウンして、ディスクを抜いて再起動すれば良いという、あまりにそっけなくて、なんだか狐につままれたような話である。

他に、機器のリセットボタンで工場出荷時に戻せるという記事もあったけれど、結果的には上述の方法でできたので、リセットボタンは使わなかった。
それにしても、人気機種を選ぶというのは、こういう情報入手において有利である(多すぎて、あるいは古い情報が残ってたり、困惑することもあるけれど)。あんまり珍しい機械は素人は使わないほうがよさそうだ。


Qfinder_init.jpg さて、この機種は、2つのドライブがあって、2ドライブを1論理ドライブにする(JBOD=Just a Bunch Of Disks)、ミラー(RAID1)にする、単純に2ドライブとして使用する、3種類の使い方ができる。
前のNASは贅沢にミラーにしていたのだけれど、今回は最も単純な2ドライブとして使用することにした。

理由は、2つのディスクのうち、1つは6年ぐらい使ってきた古いもので、一緒に使っていたディスクが障害を起こしたわけだから、こちらもいつ障害を起こすか不安であり、2ドライブを1つにして使うと、この古いディスクが障害を起こした場合、困ったことになるかもしれないと考えたから。

前のNASをRAID1で使っていたのは、その前のNASが2年ぐらいでクラッシュして懲りたからだけれど、実際にNASに収容しているデータの多くは家にあるCDをリッピングしたもの(CDをいちいち挿入せずに、複数あるオーディオセットで楽しめる)。ということはデータの書き換えはないし、蓄積が増えるタイミングもそう頻繁ではない。最悪でも、再度、CDをリッピングすれば済むし、それが面倒でも、別にバックアップがあれば良いわけで、ミラーにする必要性は低い。

あと大きなコンテンツとしては、過去から撮りためている写真類があるが、これはさすがになくなっては困るものなので、きちんとバックアップはとりたいが、これもミラーにするまでもなく、別途、外付けドライブなどにバックアップをとれば良いだろう。

ということで、単純2ドライブでの使用を選択。
上述の手順で工場出荷時に戻してディスクを挿入すれば、“QFinder Pro”は既にPCにインストールされているから、マニュアル通り「スマートインストール」が起動される。これで一安心。

前に障害ディスクを挿していた時は、スマートインストール自体が起動されなかった。

ただし、新しく買ったディスクをドライブ1に挿入し、ドライブ2は空けたまま。
こうすることで、ディスク1本での運用を基本にしておこうという目論見である。

前になんとか動いたときに、ドライブ1側にはシステムが入るようだったので、それなら新しいディスクはドライブ1側に挿すことにした。


前のNASと基本設定は同じにするということで、前のNASと同じ固定IPアドレスにして、DNSもルーターを指すように設定。最小限のセットアップである。

続いてドライブ2に、古いディスクを挿入、NASがディスクの初期化を確認してくるので、初期化を実行し、単一ボリュームで使用するように設定。(ドライブを指定して、もう一つ「ストレージ・プール」を作成し、単一ボリュームを選ぶ)

2017-07-24_232029.png

ユーザー定義と、共有フォルダの作成およびアクセス権設定を順次行って、ようやくNASとして使える状態に。

続いて、前のNASから外付けドライブに退避していたデータをQNAPに戻す。
やることは単純なのだけど、ちょっとしたトラブルもあった。
長くなるので、稿をあらためる。

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金券かサービス券か

ふるさと納税返礼巡り群馬・草津町長がバトル
 総務省に乗り込み
 ふるさと納税の返礼品をめぐり、総務省が4月、換金性の高い金券は控える-などを求めた通知に、日本を代表する温泉を持つ群馬県草津町の黒岩信忠町長が猛然と反発、24日に上京して総務省に乗り込み「農産物、海産物はおとがめなしで、なぜ金券がターゲットになるのか」と担当課長らを相手に論争を挑んだ。議論は平行線に終わり、25日には高市早苗総務相が会見で商品券使用を見直すよう改めて求めるなど、論争の行方は見えない。草津町に戻った黒岩町長に改めて真意を聞いた。
(産経新聞社 吉原実)
 
 草津町は現在、町内の宿泊施設などで宿泊や入浴のできる「感謝券」などを返礼品とし、昨年度の寄付額は13億2581万円で2年連続県内トップを走る。財政規模が35億~40億円のため、ふるさと納税の恩恵は小さくなく、明確な根拠がない限り「(金券の採用は)絶対に譲れない」(黒岩町長)としている。
 <以下略>
先日、ふるさと納税受入額ワーストという記事をアップしたところだけれど、ネットの情報サイトにおもしろい記事があった(右)。

私は、草津町長の言い分が正しいと思う。
総務省が言う、換金性の高い金券を控えろということは、ある程度理解できる。その金券が、たとえばAmazonギフト券とか、全国共通商品券というようなものだったら、たしかに現金還付とあまりかわらないことになるだろう。

しかし、このケースでは、総務省は金券を杓子定規に考えているとしか思えない。
草津町の返礼品の「くさつ温泉感謝券」というのは、草津温泉の宿泊や入浴、飲食、温泉街でのショッピングに使えるものだけれど、これとAmazonギフト券を同列に考えるほうがおかしいだろう。

「感謝券」は、ショッピングにも使えるかもしれないが、町民が自分の町にふるさと納税するのでないかぎり、感謝券を持って来る人は、宿泊や入浴が目当てに来町する人であって、使い切れない分を少々ショッピングに回すという程度の使い方と想像される。

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こういうものは金券ではなく、サービス券というべきじゃないのだろうか。

一般に、商品(財)は、物だけではなく、サービスもある(そして近年、その割合が増加している)。
しかし、マッサージ型サービス(*)を、遠隔地の人に売る(譲る、返礼する)にはどうしたらよいのか。

(*)サービスは、メッセージ型とマッサージ型に分類できる。
メッセージ型とは情報サービスとか、代行サービスなど、場所や時間を特定しないタイプで、マッサージ型は、マッサージや散髪、入浴など、サービスを受ける人が出向かなければ受けられないものを言う。

それには、サービス券(利用する権利)という形をとるのがもっとも簡単である。

総務省の言い分は、現代の財の取引実態を踏まえない、前時代的なものとしか思えない。
子供が、敬老の日に、祖父母に肩たたき券を渡したら、それは金券だからダメと言っているようなものだ。

そのくせ一方では「自治体ポイント」などという奇態なものを推進している。
返礼品に自治体ポイントを提供したら総務省はどう言うんだろう。


前に、斑鳩町の返礼品のことを書いた。斑鳩町では、普段公開されていない藤ノ木古墳の石室の貸切というのを返礼とするという。これなど、見事なサービス券(利用権)の譲渡の例である。

返礼品として魅力のある「特産物」がないという自治体も多いと思う。先日の「ふるさと納税受入額」で紹介した受入額ゼロの自治体も、返礼品がないのが悩みのようだった。
それならば、せめて地元に魅力ある非物的コンテンツを売りもの(返礼品)にできないか、そう考えるのは、地元の知恵であろう。

ただ、そうしたコンテンツを持たない自治体も多いのだろう。
どこの自治体にも誇るべきものはあると思うけれど、ブランドとしては認知されていない。
ふるさと納税の返礼にサービス券を配布すれば、ブランド認知に、一定の効果があるのではないだろうか。

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岩波書店が直木賞を初受賞

tsuki_no_michikake.jpg 先日、今年の芥川賞・直木賞の受賞作が発表された。
芥川賞は沼田真佑『影裏』(文學界5月号)、直木賞は佐藤正午の『月の満ち欠け』(岩波書店)である。

あまり小説を読まない私としては、ふぅ~んという程度で聞きながしていたニュースだけれど、ネットにおもしろい記事が出ていた。
岩波書店が直木賞を初受賞 書店員が頭を悩ませている理由とは?

タイトルですぐにピンと来る、岩波なら書店買い切りだから、どれだけ仕入れるとかで悩むだろう。

というか、岩波が新作小説(岩波だったら「文学」と言うべきか)を出版しているなんて、全く虚をつかれた思い。
岩波の小説といえば、漱石全集(我が家にも父が買いそろえた新書版全集があった)とか、評価の定まった古典的なものとか、岩波子どもの本とか。

子供の頃から、良い本屋とは岩波を置いている本屋だと聞かされてきた。
一時、ツタヤに岩波がなく、インチキ本屋だと思ったことがある(今は置いているところもあるようだ)。
学生時代、友人との待ち合わせ場所は、本屋の岩波コーナー(ジャリやビジネスマンなどが居ない)。

岩波にはトンデモ本はまずなく、きちんと吟味された本が出版されていると思う。「種まく人」は信頼のマークである。
さまざまな意欲的な企画が実行される。そんなに売れそうもない本なのに。
出版文化という言葉は、岩波のためにあるようなものだと思う。

「○○新書」というのは、今ではあちこちの出版社が出しているが、中にはこれって、著者の妄想じゃないかというようなものを平気で出版しているのもある。

岩波新書は読み応えのあるものが多い(ただし、どちらかというと反権力が多い)。


「○○文庫」というのも、私が学生の頃までは、岩波文庫、角川文庫が双璧だったと思う。もちろん収録されているのは、重厚な古典中心(笑い話のようなものでも古典文学として)。その後、あちこちからうすっぺらな文庫(新作のハードカバーが文庫に装丁されたもの)が「軽い」読み物としてもてはやされ、なんと「岩波も文庫を出しているんだ」と同類視する輩がいたりする。

岩波文庫で一番薄いのは、「共産党宣言」(マルクス、エンゲルス)と、「数について」(デデキント)ではないか。(後者は、「截断」を使って有理数を実数に拡張する論文。副題:連続性と数の本質)


『月の満ち欠け』も、いずれ岩波文庫に収録されるんだろうか。

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「ふるさと納税受入額」全国ワースト

furusato_nouzei_worst_p3mk.jpg 「ふるさと納税受入額」全国ワースト500という記事がネットに上がっていた。

受入額がゼロという自治体が3つ、北海道泊村、東京都御蔵島村、愛知県飛島村の3つである。
泊村は原発、飛島村は工業地帯で、財政力豊かな村である(財政力指数がそれぞれ1.81、2.09=全国一)。
というわけで、別にふるさと納税がゼロだからといって慌てることもない。

500位までがネットに曝されているので、身近な自治体はどうだろうと一通り眺めてみた。
大阪府内の自治体で、最も受入額が少ないのは、寝屋川市で121.7万円(24件)=122位、これに次ぐのが四條畷市で149.2万円(65件)=154位、以下、阪南市234位、摂津市255位、能勢町259位と続く。

寝屋川市が大阪府で一番というのがどうしてだか、理由が思い当たらない。
お礼の品が悪いんだろうか。
豪栄道や宇良は寄付してくれてないんだろうか。

上原は日本には住民税を納めてないだろうからダメだろうな。


寝屋川市が大阪で一番悪いからって、別にどうということもないと思うけれど、市長や関係者は、こんなことでも、「何でや」と騒いでいるかもしれない。

珍之助さまはふるさと納税をしているらしいが、どこへ寄付してるんだろうか。

居住市にふるさと納税をすることもできるとおもうけれど、そうだとしたら、上述の121.7万円(24件)のうちの1つということになる。
数字合わせだけでも何とかしろとか言われてたりして。


ふるさと納税流出額」のデータってないんだろうか。
本来入るべき住民税を取り損ねたというほう。

受入額が低い自治体は、たぶんお礼の品に魅力がない(お礼のないところもあるらしい)のだろうが、流出額が高い自治体はどういう評価をしたら良いんだろう。情報に敏感な住民が多いということだろうか。


ところで、ふるさと納税制度により、市町村が出す課税証明では所得把握ができず、私立高校生のいる家庭への大阪府の補助金を過剰に支給しているケースが出ている、しかもそれを指南するネットサイトもあるというニュースがあった。
いろいろ裏をかく人がいるもんだと感心するが、大阪府が所得把握をどうするか悩んでいるという。しかし、国税が課税証明を出せばコトは簡単に済むんじゃないだろうか。

マイナンバー制度ができて、各種の行政事務で、「情報連携」と称して名寄せをするシステムが整備されているけれど、実際に必要となる情報照会のほとんどは所得紹介だという。
ややこしい情報連携システムを作って各自治体に整備させたりせず、国税への照会システムを一つ作るだけで、ほとんどが解決するんじゃないか。そのほうがはるかに廉価で、かつ確実なシステムになると思う。

国民への無用な、言い訳のためだけのサービスに投資するより、税金の無駄遣いをやめてもらうほうが、国民のためになる。本来のマイナンバーの有効活用をまじめに考えてもらいたい。
国民の意思も少しは忖度してもらいたいものだ。

国税もただ取れば良いじゃなくて、少しはサービス精神を発揮したら良いと思うけれど。
自分たちが苦労して集めた税金を無駄に使うなと、官邸や総務省に意見しても良さそう。


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NASを新調したけれど

前に、自宅のNASの調子が悪いと書いた。
その後、NASのデータを、外付けドライブやパソコンのディスクに、分散してバックアップしていた。
とはいうものの、いつまでもこのままでは不便なので、NASを新調することにした。

前のNASは調子は悪いものの、ディスク自体の異常はログには残っていないので、ディスクはいずれは換えるとしても、当面は前のディスクをそのまま使うことにして、ガラだけのものを購入した。
QNAP TS-231P、Amazonで24,000円弱。

前のNASからのディスクの取り出し(どこを開けたら良いのか迷った)、取り出したディスクの新NASへの装着(装着に必要なビスが製品に同梱されていることにしばらく気づかなかった)で、少々ばたついたけれど、とりあえず、製品添付のマニュアルに従ってやれば、簡単にセットアップできるだろうと思っていたのだけれど……

P_20170723_184555_vHDR_Auto-crop.jpg ディスクの初期化の途中で、異常、そこから先へ進まない。
自動セットアップが挫折したので、なんとかあちこちいじくって、状況の確認をする。

この製品用のQFinderというソフトで状態を確認すると、そもそもディスクを認識していない。
そこで、問題のあるディスクを抜き挿してみると、とりあえず今度は認識に成功し、初期化もなんとか終わった。
しかし、再度状態を確認すると、「警告」である。ディスクは今は動いているけれど、このまま使い続けるのは良くないというメッセージ。

しばらくそのまま放置していたのだが、NASを置いている部屋の前を通ったときにNASの赤ランプの点灯に気づいた。
また状態を確認すると、やはりディスクを認識していない。今度は、ディスクを抜き挿ししてもムダだった。

しかたがないので、新しくディスクを購入することにした(6,000円ちょっと)。
さすがに、警告状態で使い続けるのも怖くて、本格的に設定して、以前のデータを収容するというところまではやっていない。結局は新しいディスクを買うしかないわけだ。

とりあえずディスク1台をネットで注文したのだけれど、ひょっとして今は動いている1台も差し換えたほうが良いのだろうか。
古いディスクを使い続けるなら、ミラーで運用したほうが良いのだろうか。
悩みは尽きない。(資金は尽きるけれど)

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天下茶屋の洋食屋

P_20170722_124013_vHDR_Auto.jpg 昨日の記事の大フィルの演奏会は14:00開演だったので、天下茶屋でお昼をとることにした。

ネットで調べると、それなりの人気の洋食屋がある。
連れと店の前で待ち合わせをしたのだけれど、連れが遅れてきたので、待っている間に2組が入店。
結局、連れが到着してから10分ぐらいの待ち時間。

本来、牛肉がメインの店のようなのだけれど、ランチは、とんかつやエビフライ、チキンフライが中心のようで、店の前の看板でも、おすすめランチはそうしたラインアップ。
ネットでは「塩とんかつ」というのが名物ということなので、塩とんかつとエビフライのセットを注文。1700円。

とんかつは揚げたてで衣もサクっとしている。
ただし、やや臭みがあるのと、肉が固め。
エビフライは有頭で立派なエビ。肉がしっかり詰まったもの。
どちらも量は私には十分すぎる。

1700円ならこんなものだろうか。

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公開練習のような演奏会

P_20170722_132423_vHDR_Auto.jpg 昨日は、大阪フィルハーモニーのオール・モーツァルトの演奏会。
イ長調 K.201の交響曲、ニ長調 K.218のバイオリン協奏曲、ハ長調 K.551の交響曲。

楽曲や演奏についてはとやかく言わない。悪くはなかった。

「悪くない」はモーツァルトの言葉では「最高のでき」という意味らしいが。


少しだけ感想を書くと、K.201の交響曲は、テンポはどちらかといえば快速(マリナー/アカデミーぐらい)だけれど、かなり丁寧(ベーム/ベルリンのよう)な演奏。
K.218の協奏曲については、元気。個人的にはもう少し輝かしいほうが好き。
P_20170722_132439_vHDR_Auto.jpg K.551の交響曲は、第1楽章がやや荒いか。最初の音に続く三連符、この音型は随所に出てくるわけだが、なんだか装飾音のような印象だった。また、K.201とちがい、トランペットやファゴット、フルート、ティンパニが加えられているわけだが、弦の編成は同じだったので、やや弦が弱い印象。
全体として、アンサンブルは良く(合わせやすい曲でもあるけど)、気持ちよく聴くことができた。

連れは気持ちよく、最初のシンフォニーの第1楽章からスヤスヤ眠っていた。


変わっているのが会場、大阪フィルハーモニー会館というところ。
大阪フィルハーモニーの練習場である。
天下茶屋駅の傍で、南海電車の窓からよく見える場所なので、以前からここにあることは知っていた。

西成区なので、この日の演奏会は、「にしなりクラシック」と銘打っていて、西成区民の聴衆が多いらしい。普段、クラシックを聴かない人も来ているようで、おどろいたのはランニング姿の人とか、甚平の人が来ていたこと。

この会館での演奏会は、今までもたびたびあったようだけれど、今まで縁がなく、今回がはじめての入場となる。写真のように、ステージはなく平場。ホールの半分が聴衆席。350席ぐらい。
入口に「完売御礼」の札が貼ってあった。モーツァルトの集客力かもしれない。

肝心の音響だが、やはりコンサート・ホールとは違い、やはり若干体育館的な響きがする。

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学校の先生の夏休み

Japanese-Teachers-Room.jpg 学校が夏休みに入った。
若い職員が、子供が放し飼い状態だとぼやいていて、学校の先生は夏休みがあって良いなぁ、などと言ってたが、それは認識不足だろう。

学齢児童生徒を持つ親でも、意外に知らないようだけれど、公立学校の教員は、公務員でもあって、勤務日・勤務時間が定められている。子供たちが夏休みでも、先生方は定められたとおりに出勤する。

教員は残業手当は出ないが、欠勤はもちろん、遅刻や早退も許されない。


部活の指導ならともかく、授業もないのに何しに学校へ? と訝る人もいるだろうけれど、学期中にできなかったさまざまなデスクワークがあるらしいし、授業の反省や2学期に向けた計画など、研鑽に励んでいるらしい。

教員の研修機関として、各都道府県・市町村には、教育研修所とか教育センターという機関がある。
こういうところは、夏休みにはさまざまな研修を行っている。まさに書き入れ時。
教員は、夏休み中も学校へ出勤するわけだが、こうした研修の受講であれば、出張扱いになるらしい。

大学はもとより、民間のカルチャー教室でも、学校の先生の受講をあてこんでか、この時期に研修を実施するところもある。こういうのは、自主研修なら休暇をとらなければならないわけだが、学校や教育委員会が認めている研修であれば、出張扱いにしているようだ(受講料は教員本人負担とか)。

というわけで、部活その他で忙しい先生はもちろん、そうでない先生も夏休みを休んでいるわけではない。

授業がないから、有休休暇や夏期特別休暇など、まとまった休暇をとりやすいことは間違いないだろう。それはたしかにメリットではあるけれど、それは普通のサラリーマンが閑散期に休むのと同様だろう。


しかし、私は思うのだけれど、ちゃんと休ませてあげたらどうだろう。
日頃の疲れをしっかりとって、良い授業ができるように充電期間として。

諸外国では、授業がなければ学校に居る必要はないというところ(フィンランドなど)もあるという。
「ゆとり教育」の失敗は、先生からゆとりを奪ったからではないかと思ったりする。

そう、学校の先生は、子供の教育に責任を負うというとんでもない職業なのである。自分の子供の教育すらまともにできない親が多いなか、先生のこの任務はどれほど重たいことか。
そういう職業だというプライドを持って、自己研鑽にも努めてもらえるようにするには、勤務時間にはもっと自由をもたせたほうが良いかもしれない。

そんなことをしたら、教員を遊ばせることになるというかもしれないが、それで遊んでしまうような教員なら先生の資格はない。もちろん能力不足の先生も多いだろう。しかし、能力不足をすこしでも補うには、そのための時間を与えなければならないのではないか。
教員を性悪説で見ることは、教員に子供の教育を任せる、そのことと原理的に矛盾するのではないか。

そうした尊い仕事をしているから、特別な働き方が許されているのだ、そうするほうが、先生方のモティベーションや品格を高めることになるのではないだろうか。
普通のサラリーマンのように出勤してきて、時間になったら帰る、それで教員を管理して、その質が向上するだろうか。時間だけ消化するような働き方は、教員に向いた働き方だろうか。

勤務時間だけ守ってれば良いなら、ナマケモノにとってはありがたい話だ。


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キッズ・ウィーク

2017-07-12_131159.jpg 職場の近くの小学校が夏休み(7月21日~8月31日)に入ったようだ。

夏休みの期間は地域によって違う。小学校の夏休み期間をまとめているサイトによると、札幌市は7月26日~8月20日(26日間)、これは気候の問題だろう。

よくわからないのは、京都市で7月22日~8月24日(34日間)だそうだ。どうしてこんなに短いのかな。


さて、その夏休みだけれど、小さい子供も、孫もいない身としては、直接的には関係ないけれど、来年度から、キッズ・ウィークというのをやるらしい。

一体、何をどうするんだろうと思ったが、要するに、学校の夏休みなどの長期の休みの一部を、他のシーズンに移すということのようだ。
目論見としては、学校が休みになれば、それに合せて子供の親が仕事を休むインセンティブになるだろう、観光の閑散期に観光需要が増えるだろう、というもの。

どの時期に休みを移すかは、全国一律では意味がない。学校あるいは地域が決めれば良いだろう(クラス別はカリキュラム上無理)。

これに対し、ただの愚策だという意見もちらほらする。ネットには、
  • 「子供は休みでも親は休めねえぞ!」
  • 「ひとが休むときが稼ぎ時の業種の従事者には関係ない」
  • 「こういうアホな政策を出されて一番大変なのは(休めない)福祉の仕事に携わる私たちです」
といった書き込みが散見されるという。

キッズ・ウィークの実施自体は、学校の問題でしかなく、とりたてて、費用が発生するというようなものではないだろう。私は、やって悪いことはないと思う。
上述の意見についても、施策を正しく理解しているようには思えない。

「ひとが休むときが稼ぎ時の業種の従事者には関係ない」というけれど、ひとが休むときが分散することになれば、年中稼ぎ時で休めないということになるかもしれないが、集中しなくなるのなら、逆に休むタイミングをとりやすくなる可能性だってある。
「休めない福祉の仕事」というけれど、本当に休めない状況があるなら、キッズ・ウィークとは関係なく休めないだろう。おそらくゴールデン・ウィークや盆暮れも休めないという仕事をされていて、キッズ・ウィークぐらいで休めるようにはならないという意見だろう。
休む親側への配慮としては、労働関係法で、キッズ・ウィーク特別休暇を義務付ければ良いだろう。

そもそも、こうした施策は、全国民に恩恵があると考えて立案されているわけではないと思う。
施策立案者の頭にあるのは、有給休暇消化率を上げたい、観光時期の過度の集中を改めて効率を高めたい、ということで、決して、みんなが休めるようになることではない。

もちろん、そうした雰囲気づくり、雇用主へのプレッシャーも期待されていると思う。


実現したら、地域に大きな行事、たとえば、岸和田のだんじりとか、大阪の天神祭(おいおい今でも夏休み中)、に合せて休むようにするかもしれない。
こういう使い方は、キッズ・ウィークの趣旨とは違うような気もするけれど、良いのだろうか。

冒頭で、私には直接関係ないと書いたけれど、反射的には影響するかもしれない。せっかく悠々とオフ・シーズンに観光に行くつもりが、思わぬ人出があってはいやだ。それに、今なら連休後はツアーなどの料金が下がったりするけれど、それも案外下がらなくなるかもしれない。

もっとも、思惑通りの効果が出るかは少々疑問である。
前述のネットでの意見のいちばんはじめにとりあげたのは、「子供は休みでも親は休めねえぞ!」だけれど、それよりも「学校は休みでも子供は休めねえぞ!」ということがあるんじゃないだろうか。

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雲量ゼロ

skyblue.jpg昨日、近畿地方も梅雨明け。

今朝、職場へ歩く道程のぎらつくこと、暑いこと。
空を見上げると、雲のカケラもない。

梅雨明けにふさわしい写真を撮ろうとも考えたけれど、この空が一番、それらしい。
しかし、空にスマホを向けても大した絵にはなりそうもない。
ということで、右の画像。

写真を撮ったのではなくて、ペイントソフトを使って、単色の画像を作ったもの。


2017-07-20_084735.jpg 昨日、梅雨明けを伝えるニュースに対するツィートでは、今さら、とか、もう梅雨明けしてたと思ってたというものが多く流れていた。

一方、このところの豪雨でおおぜいの死者も出ている。
じめじめとした長雨の日が続くという梅雨のイメージからは程遠い。


さて、夏本番の空。
職場付近だけではなくて、かなり広い範囲で晴れわたっているのだろう。

下の画像は、今朝の気象衛星、赤外線画像。


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ポケモンGOの利用者

pokemon_go_users.jpg
「ポケGO」利用者数、リリース時の半分以下に
 高齢化も
 2016年7月のリリース以降、社会現象を巻き起こしたゲームアプリ「Pokemon GO(ポケモンGO)」だが、1年が経過した現在も定期的にプレイしているユーザーはどの程度存在するのだろうか。ネット行動分析サービスのヴァリューズが調査結果を発表した。
 調査によると、17年6月の時点でポケモンGOを定期的にプレイしている「アクティブユーザー」は、前月比4万人減の約442万人。配信当初の4割程度にまで減少していた。
 ただ、このアクティブユーザー数は、主要なゲームアプリの中では「LINE:ディズニー ツムツム」(約642万人)に次いで2位。以下、「LINE ポコポコ」(約221万人)、「モンスターストライク」(約145万人)、「LINE POP2」(約140万人)と続いた。
     :
 17年6月現在のアクティブユーザーの年齢層は、20~30代が52%、40~60代が48%。配信当初と比較して、40代は2%、50代、60代は4%ずつ増加し、ユーザーの年齢層が緩やかに高齢化しつつあることがうかがえた。
     :
ITmedia
ネットの情報サイトに、“「ポケGO」利用者数、リリース時の半分以下に 高齢化も”という記事があった。

昨年、話題をさらった「ポケモンGO」、私もリリース直後にスマホにインストールして、遊んでみた。
私がインストールしているゲームは、「数独」とか「スリザーリンク」というパズル系のアプリだけで、アクション系は興味がなかったのだけれど、ポケモンGOは、AR(拡張現実)技術という触れこみだったので、どんな感じに仕上がっているのかに関心があった。

ただし、最初にインストールしたZenfone2 LaserにはジャイロセンサーがなくてAR機能は使えなかった。(今使っているZenfone3はOK)


実映像、あるいは実物に、別の映像を合成して見せる出し物は、結構昔からある。
EXPO '70のとき、チェコスロバキア(当時)が出展していた「ラテルナ・マジカ」というものがあった。
パントマイムと映像を合成するもので、ネットで調べると長い歴史があり、今も発展中のようだ。⇒Laterna Magika(Wikipedia)

また、フロリダのディズニー・ワールドに行ったとき(1989年)、EPCOTセンターの地下で、ディズニー・ワールドを支えるコンピュータ群を紹介するというアミューズメント(?)があったのだが、ここではコンピュータ室を仕切るガラスにミッキーが現れて説明する趣向だった。

というようなわけで、ARってあらためて言われなくても、マルチメディアの発想自体は随分古くからあるわけだ。
ただ、ARが新しいのは、従来のものは、それらの重ね合わせが制作者の意図に基づいた固定的な作品だったのに対し、ARではセンサーと連動して、実物の上に重ねるという点だろう。
Screenshot_20170718-102238m.jpg 医療の現場では、外科手術で医師が操作する機器のスコープに、病巣を見やすくしたり、ガイドする情報を重ねるという使い方も行われているらしい。

とまぁ、アカデミックな理屈をつけてポケモンGOをインストールしたとしても、要するにゲームで遊んだわけだけれど、さすがにこういうものに縛られる生活も情けないと感じるようになってから、遊ぶ頻度はどんどん落ち、この記事を書くにあたってポケモンGOの行動ログをチェックすると、最後に使ったのは2017年4月18日だった。件の記事を裏付けるような状態である。

また、記事によると、「高齢化」しているという。
そういえば、この頃、電車や駅でスマホをいじっている人で、え、このおじさんが、このおばさんが、という人がポケモンGOをしているのをよく目にする。

私がやっていた頃も、周囲は、この爺さんがポケモンGOをやってると、好奇の目で見ていたのかもしれない。
なお、若僧たちは、「ツムツム」とか「パズドラ」(どちらも私は知らない)というようなのをやっているようだ。

私にも、高齢化が実感できる。

記事のデータを信じれば、アクティブ・ユーザー442万人の48%が40~60代、つまり212万人が「高齢者」である。そして、この傾向は今後も続きそうだという。
爺婆だましでない、高齢者向けのゲームを開発する気はないだろうか。
これからの主力ユーザーになるはずだから。

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プログラミング教育

昨日まで3日間、Androidの自動化アプリ “Automate” を使った「夏向きアプリ」について書いた。
これも、一種のプログラムである。

昨年あたりから、学校での「プログラミング教育」というのが話題になっている。
Scratch_programming_sample.png 前に「子供達にプログラミングを教えよう」というTEDのプレゼンテーションを紹介したことがある。このプレゼンテーションで紹介されていたのは “Scratch” というプログラミング言語(ツール?)で、私はこれについてはまったく知識はないのだけれど、プログラミング画面を見る限り、用意されたブロックを組合せて簡単に書けるようになっているのではないだろうか。

私がコンピュータ・プログラミングを覚えたのは学生時代だけれど、1行1行プログラムを書くのは結構面倒だった。


プログラミングがそのように面倒だった三十数年も前のこと、会社の研修に「コンピュータ・プログラミング」というのがあった。

前述のように、この頃は、学校でもプログラミングを教えようということになっているが、当時は(今でも?)プログラミングは特殊な技能で、ほとんどの人は無関係だった。会社の研修も、業務上必要な技能としてではなく、コンピューターとはどんなものなのか、教養として習得するというような位置づけだったと思う。受講者には、一部、仕事で使おうという人もいたが、習得の動機が「興味本位」という人が大半だった。

私は、その社内研修で、COBOL研修の助手を1度、FORTRAN研修の講師を3度やらされたことがある。
こういう講師の経験はまったくないし、ナマケモノの私は講師の参考になるような図書も読まず、全くの我流でカリキュラムを組んだ覚えがある。

研修は、2~3時間を1コマとして、10回ぐらいだったように思う。この間に、少なくとも1つはプログラムを書いて、実際に大型計算機で動かしてもらう。

私は学生のときにFORTRANを覚えたけれど、FORTRANの授業自体はせいぜい3,4回だったのではないだろうか(多分、全部は出席していない)。
テキストはJISの文法書のみ。講師は、何か薄っぺらくて安い入門書をテキトーに選んで覚えたらよろしい、というので、私もそうした。

そういう教育を受けてきたものだから、私もそういうやりかたをしようと思ったのだけれど、さすがに学生相手ではないから研修所から叱られそうなので、例題に合わせて必要な文法事項のみを抜き書きしたようなプリントを作った覚えがある。

しかし、講師を経験してみると、いろいろ気がつくことがあるもの。
私は3回も講師をしたのだけれど、1回目は全く要領を得ず、授業の流れ、カリキュラムの流れ、共にぎごちないものだったと思う。2回目のときは、前回の経験があるから、きちんと準備してカリキュラムの組み立てもできたし、授業でのしゃべくりも、自分でも納得できるものになったと思っている。そして3回目になると、悪慣れしてしまった。4回目は無いなと思った。

FORTRANlecture.jpg どの年も、最初の授業では、誰でもプログラムは簡単に書けます、と言って、
      STOP
      END
というのを板書した。

で、講師をしていてこれで良いのかと思っていたのが、FORTRANで使われている英語を日本語にしているだけじゃないのか、という疑問。

GO TO 10 というのは、10という番号がついているところへ行くことです。

何の説明にもなっていない。(というか、説明の必要すらないと、私は思う。)
これは後に、海外研修生(会社の友好事業)相手にプログラミングの手ほどきを頼まれたときに、おもいっきり気づかされることになった。
英語でFORTRANを教えるときに、こんなやりかたはできっこないでしょう。
で、巷にあるFORTRAN入門というようなテキストを見ると、やっぱりそういう日本語訳をつけて済ませているようなものが結構ある。

中国からの研修生も受け入れたことがあるが、文革の影響で英語教育を受けていないということで、それはそれで大変。「GO TO」は「」です、とやっていた。


所詮、コンピュータ言語の文法などというものは覚えるもので、アルゴリズム的な思考法、記述法が先にできてなければプログラミングなどできるわけではない。

断っておくが、文法そのものにはさまざまな知恵が詰まっている。その知恵を鑑賞できる技量がある人はコンピュータ・プログラミングなど既に習得済みのはずである。


こういう経験をしたからかもしれない、「わかりやすい表現をしましょう」と言って、漢字をひらがなにしているだけ、というような事例を見ることがある。
それって、全然、わかりやすくなってない!

前にも書いたような気がするが、大手ITメーカーのSEは、プログラムを書かないようだ。
ちょっと手の込んだ要求をすると、「それをするにはプログラムを書かなければいけません」などと平気で言う人がいる。
私などは、なんだプログラムを書いたらできるじゃないか、なのだけれど。
もう一回、小学校から行き直したらどうだ。

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「夏向きのアプリ」の補足 照度センサー or 近接センサー?

Ring_max_flow.jpg 「夏向きのスマホ・アプリ」では、カバンに入ったかどうかをどう検知するかがキモである。

以下、「カバンに入ってる」をインバッグ、「カバンに入っていない」をアウトバッグと書くことがある。


まず、インバッグを判断するのに使えそうなのは、近接センサーと照度センサー。もちろん、どちらも上着のポケットに入れたか、カバンに入れたかを区別することはできないが、上着のポケット内で鳴動してもかなり音は減衰するから、区別する必要もないだろう。なお、照度センサーだと夜、照明を消してもカバン内と誤認するだろうけれど、それでも実用上、特に問題はないだろう。

前に、近接センサーではうまくいかないので照度センサーを使うことにしたと書いたけれど、その理由はこうである。
まず、近接センサーというのは、多くのスマホでNearかFarしか区別しない。私のZenfone3では、0cmか10cmという値になる。試してみると3~4cmぐらい近接すれば(掌か指かでも違うようだ)0cm(Near)で、それ以外は10cm(Far)になる。

これを単純に、Nearはインバッグ、Farはアウトバッグとすると、インバッグのときに誤ってカバンから出たと判定することはめったにないけれど、アウトバッグの状態で、指を画面に近づけた途端にインバッグに切り替わってしまう。
実際にやってみたのだが、画面に指を近づけるというか、横切るたびにモード切替が起こって、わずらわしくてしようがない。それで、検出時刻の時間差が一定以上なければ、その検知を無視するようにしてみたのだけれど、ウェイトのタイミングがうまくとれない。

いろいろ試したけれど、結局、照度センサーを使う方が理にかなっていると思うようになった。
単純には暗くなったらインバッグ、明るくなったらアウトバッグということだけれど、照度の場合は0luxから数千lux以上と、かなりの幅がある。
照度を使う利点は、明るい、暗いを同じ値で揃えず、「あそび」の範囲を作れることである。
インバッグへの移行はかなり低い照度(5lux)でないと起きないが、一旦インバッグになると、アウトバッグへ戻るのは同じ同じ照度ではなく、それより高い照度(20lux)が必要とする。つまり、5~20luxの範囲があそびの領域となる。

はじめは低い方を50lux、高い方を200luxぐらいにしてみたのだが、それでも上着のポケット程度だと誤動作する。また、オフィスと自宅では環境の照度が全然違っていて、自宅ではスマホを少し傾けると20luxぐらいにまで照度が落ちる。
そもそもカバンの中の環境のほうが安定して暗いはずだから、インバッグになる照度は低めにして、アウトバッグになる照度は、カバンの中での照度変化のささいな上昇程度にしておけば良いだろう。
そういうわけで、今のところ、インバッグに入る照度を5lux、アウトバッグに戻る照度を20luxで試して、良い値を探っているところである。


そう考えてきたところ、近接センサーと照度センサーを組み合わせるというのも有効かもしれない。
組み合わせるといっても、両方の条件を満たした時に、音量設定を行うというやりかたもあるだろうし、イン・バッグモードになるときは照度で、アウト・バッグモードになるときは近接でというやりかたもある。

意図しないときにモードが切り替わるというのがまずよろしくないが、特に避けたい誤動作は、普通に使っているときにインバッグになってしまうこと。そう考えれば、インバッグにする条件は厳しくするのが良いかもしれない。
フローは簡単に変更できるから、またいじってみようと思う。

ところで、マナーモード(消音)にすると、このフローが動いていると、明暗の変化で音量設定が行われるわけだが、そのとき消音設定も無効にされてしまう。
もちろん、フローにそれを考慮してやる(音声の状態を検知して、音量設定を行わないようにする)こともできるわけだが、マナーモードにする機会は特別な場合に限られるだろうから、そのためにフローに余計なワンステップを入れるぐらいなら、マナーモードにするときにはフローを停止するほうが良い。マナーモードを解除するときに、またあらためてフローを起動すれば良いわけだ。
プロが作るアプリならば、そういう不細工なことはできないだろうけど、自作のものならこれで何ら問題はないだろう。


【追記】マナーモードの考慮

マナーモードの利用シーンを考えると、マナーにしてカバンに入れる行動のはごく普通で、このときにマナーモードが解除されるのは大変都合が悪い。
ということで、音量設定に入る前に、マナーモードのときにはバイパスするように変更した。


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“Automate”の動作について補足

Ring_max_flow.jpg 昨日の「夏向きのスマホ・アプリ」で、機能実現に使用したAutomateについて、説明を補足。

Automateというアプリは、いわゆるタスカーというジャンルのアプリで、スマホのOS(Android)の機能や、インストールされているアプリの起動・停止を一連の手続きとして一括処理できるようにするものである。
英語だけれど、ちゃんとしたドキュメントがネット上で提供されている
用語だけを列記すると、一連の手続きの実行プロセスを“Fiber”と呼び、手続きの記述を“Flow”と呼んでいる。手続きの作成イコールFlowの作成である。

Flowは、“Block”の組合せで記述する。
Blockには、OSの機能を実行する、他のアプリを呼び出す、Flowの流れを制御する、といった働きがあって、各Blockには、IN(制御の入口)と、OUT(制御の出口、Blockの状態でYesとNoの2つあるものもある)を持つ。
Flowの作成は、このBlockをつなぎあわせることが作成する。
これはBlockのOUTから次のBlockのINへと指でドラッグすることででき、とてもわかりやすくできている。

今日は、昨日のカバンへの出し入れで苦労したセンサーの使い方だけを説明する。

スマホ内蔵のセンサーについては、それぞれに対応したBlockが用意されている。
最初にテストしたのは近接センサー、結局採用したのは照度センサーなのだが、照度センサーを使って、センサーの説明をする。

その前に、こうしたセンサーの状態を検知して動作するようなプログラムを書く場合、避けるべきことは、目標の状態になったかどうかの検知を、プログラム自身のループで実行することである。そういうことをすると、無駄にCPUを使って、他のアプリの動作に影響するだろうし、何よりバッテリーの消耗が激しくなる。
そうしたループを書かざるを得ない場合は、途中に必ず待ち(Automateの場合は“Delay”というブロック)を入れて、CPUを占有しないようにしなければならない。


Screenshot_20170707-094815.jpg さて、照度センサーの説明は、Automateのdocumentでは次のように説明されている。

Ambient light

A decision block that checks the ambient light using the built-in sensor.

If the proceed option is set to Immediately, then check the current light level without pausing the fiber. If set to When changed, then the fiber will pause until the light level comes within the lux range, or goes out of range.

If both minimum level and maximum level is set and doesn’t evaluate to null then the light level must be within the range. If only minimum is set, then the level must be greater than or equal to it. If only maximum is set, then the level must be less than or equal to it. If neither minimum nor maximum is set, then the current level is just assigned to the current level variable without a check.


照度センサーブロックには、照度が一定範囲に入るまでウェイトする機能があるように読める。それはproceed optionで、When changedを指定し、かつ、input variablesで、範囲指定をすれば良いようになっている。

Ring_max_flow-crop.jpg 混乱したのは、このブロックにYesとNoの出口があって、条件を満たした場合は解るけれど、満たさない場合の出口ってどういうことなんだろう、ひょっとしたら満たさなくてもブロックを抜けるんじゃないかと思ったから。
試しにNo側でダイヤログを出すようにしてみたら、そこへ抜けることもあったが、どういう状況かわからない。

なお、proceed optionで、immediatelyを指定すれば、直ちに照度の値をセットしてブロックを抜けるように読めるけれど、やってみるとここで停止してしまうようだ。


というわけで、ドキュメントに頼れないところがあるのだけれど、幸い、Automateにはログ機能が付いている。
Flowを実行すると、どのブロックを実行しているのかがログとして出てくる(ログを出さない指定も可)。
これで、Ambient lightのブロックで、実行が停止していることがはっきりわかる(ログを信じればだけど)。
スクリーンショットではわかりにくいので、どんなログが出されているかをこちらへ示す。
Screenshot_20170707-102419.jpg
2017-07-07 10:22:01.426 INFO 108@1: Flow beginning
2017-07-07 10:22:01.427 INFO 108@27: Ambient light?
2017-07-07 10:22:08.311 INFO 108@2: Audio volume set
2017-07-07 10:22:08.326 INFO 108@3: Audio volume set
2017-07-07 10:22:08.331 INFO 108@28: Ambient light?
2017-07-07 10:22:09.540 INFO 108@9: Audio volume set
2017-07-07 10:22:09.552 INFO 108@10: Audio volume set
2017-07-07 10:22:09.557 INFO 108@27: Ambient light?

起動してから、センサー部分に指をおいて照度を変えたりしているので、複数あるAmbient light?ブロックを1回ずつ通過し、最初に通過したAmbient light?ブロックで待機していることがわかる。

なお、“INFO 108@n”の@以下の数字は、Flowのブロック番号で、Flow図中にあるもの。付番の仕方はアプリ任せである(ブロックを作成するごとに1番ずつインクリメントしているようだ)。
また、このログを取得してからフローをいじった(動作確認のバイブとメッセージの追加)ので、フローとは少し違う。


目的の機能を実現したので、他のいろいろなブロックは試していないが、最終的なフローになるまでに試したものとしては、条件判断(GENERALのExpression true)、変数への代入(GENERALのVariable set)など。
昨日の目的で最重要の音量設定ブロックはもちろん使っているが、残念なことに、設定する音量(パーセンテージ)には変数が使えず、即値のみである。

いろんなことができそうなアプリではある。
しかし、常時起動しておくような手続きは、バッテリー消費が激しいだろうから、手動起動のもの以外は抑制的に使うべきだろう。
また、実用からは離れて、Androidの機能について勉強するのにも良いアプリだと思う。

というか、Androidの機能や構成を理解していなければどうしようもない。
私も手探り状態である。


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夏向きのスマホ・アプリ

20151127_1431044.jpg 夏になると上着を着なくなるので、上着のポケットに入れている物の持ち運びに困る。
上着に入っているものといえば、たばこ&ライター、スマホ。

仕方がないのでこれらをカバンに入れることになるわけだが、たばこは持ち主の意志によって使用するだけだから問題ないけれど、スマホというやつは電話やメールが着信する。つまり持ち主がそれを取り出すことを強制してくるわけである。

着信音や通知音は普段は大きいとやかましくて、周囲にも迷惑だと思うけれど、カバンに入れると気がつかないことが多い。
スマートウォッチや通知専用バイブレータというものがあれば、スマホをカバンにいれていても、振動で気がつくだろうと思うけれど、持ち物が増えるのはいやだし、なにより費用がかかる。
結局、一番簡単なのは、カバンに入れるときに通知音を大きくすることだ。

しかし、カバンに入れるときに、毎度ボリューム設定をするのは面倒、適当なアプリはないだろうかと探していたが、これというものがない。あまりに単純なものだから、アプリとして出すほどのことがないということかもしれない。

Android_Automate_Icon.png あきらめきれないので、タスカー(tasker)といわれるジャンルのアプリを使って、自動化することにした。
使ったのは“Automate”というアプリ。

似たような名前で、“Automagic”というのもあるが、こちらは有料(300円)。とりあえずはカバンに入れたときに通知音を上げるというだけが目的なので、有料アプリはパス。


目的のものは、
  1. カバンに入ったことを検知して、着信音、通知音を100%音量にする
  2. カバンから出されたことを検知して、着信音、通知音を50%音量にする
たったこれだけのこと。
キモになるカバンに入ったことの検知については、スマホの近接センサーか照度センサーを使えば良いとアタリをつけたが、実際にやってみると照度センサーのほうが良い(理由はあらためて)。

Ring_max_flow.jpg 結果、できあがったフロー(Atutomate上で作成)が、右のとおり。
簡単に解説すると、
  1. (起動)

  2. 照度センサーが5lux(*)以下を検知するまでウェイト(**)

    (5lux以下になれば)
  3. 着信音量を100%にセット
  4. 通知音量を100%にセット
  5. 動作確認のためバイブ

  6. 照度センサーが20lux(*)以上を検知するまでウェイト(**)

    (20lux以上になれば)
  7. 着信音量を50%にセット
  8. 通知音量を50%にセット
  9. 動作確認メッセージ

    (2.に戻る)

    5lux20lux というのはとりあえずの値。
    ** フローでは、センサーブロックでNO の場合に、反対側の音量設定へ制御を移すようにしているが、条件を満たさずにウェイトから抜けるとは何なのか不明。この遷移は実際には起きないかもしれない。単純にブロックのINへ戻しても良いのかもしれない。

見てわかるとおり、きわめて簡単なフローなので、作成時間は数時間、そのほとんどがセンサーブロックの動作確認・テスト。
とくに、はじめは近接センサーを試していて、これは使えないなと判断するまでの時間がかなりかかった。

長くなるので、Automateやセンサーの使い方などについては、稿をあらためて紹介する。

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休刊日

2017-07-06_155118.jpg 本日、一日遅れの月例休刊日。


ひさしぶりに、"How do I look?" をやってみた。

中条あやみ、1997年2月4日生まれ。
的中ですな。













今日もカサブランカがさらに1輪咲いた。
昨日の記事でいう左側の株が1輪追加されて計4輪、右側の株は2輪のまま。

P_20170714_065112_vHDR_Auto.jpg P_20170714_065144_vHDR_Auto.jpg
庭側からと、道路側からの撮影(14日朝)


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今年のカサブランカ

今年も我が家の庭にカサブランカが咲いた。 (⇒去年までの記事)

P_20170712_065039_vHDR_Auto.jpg これは12日水曜日の庭の様子。画面の左右端の白い花が見える。


P_20170711_180153_vHDR_Auto.jpg 最初に気付いたのは11日火曜日、そのときは左側の株の右についている花が開いていた。(右写真。11日夕刻撮影)

このところ毎年、敷地の周囲の植え込みに咲くタカサゴユリと違って、ホームセンターで球根を買って植えているもの。
片や勝手に咲き、片や費用もかけて水やりもする。
この待遇の差があるにもかかわらず、どちらも綺麗な花をつける。

さすがに費用と手間がかかっている分、カサブランカの方がもちろん花は大きく、見事である。


花や茎、葉にアリ(ヒアリではない)がウロウロしていたが、写真を撮る前に、シャワーをかけて流したので、写真には写っていない。
アリもカサブランカが好きなようだ。

といっても、アリの眼からは花は見えないだろう、強い香りに惹かれて来るのに違いない。


他の株、花の写真(12日朝)もアップしておく。

P_20170712_064944_vHDR_Auto.jpg P_20170712_065015_vHDR_Auto.jpg P_20170712_065029_vHDR_Auto.jpg 左から、左側の株、右側の株、右側の株のクローズアップ(いずれも12日朝撮影)


ここまでの記事を準備していたら、今日(13日)の朝、左右の株どちらも、さらに1輪開いていた。
この調子だと、明日はさらに1輪ずつ開くかもしれない。

P_20170713_064923_vHDR_Auto.jpg P_20170713_064947_vHDR.jpg P_20170713_064907_vHDR_Auto.jpg
左から、左側の株、左側の株を道路側から、右側の株(いずれも13日朝撮影)


それにしても、どうして2つの株を、こんなに離して植えてるんだろう。集まっているほうが豪華だと思うけど。

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遠山金四郎 一件落着!苦手な上司対処法」

toyama_kinshiro_chieizu.jpg 昨日に続いて、溜っていたビデオの感想。

今日は、“先人たちの底力 知恵泉
「遠山金四郎 一件落着!苦手な上司対処法」
”。

遠山の金さんといえば、史実としては、芝居小屋を廃止しようという上層部に反対し、江戸庶民の娯楽を守った、そしてそのことで庶民の人気を得て、噺が作られることとなった、そういう知識は持っている。

ただ、その上層部(現代よりずっと上下関係が厳しそう)に反対して、自分の意見を通すことができたのがなぜなのか、そこのところにまで考えが到ってなかった。

そのからくりがこの番組で明瞭な形で示されたと思う。
結論から言えば、

上司(水野忠邦)と、思いや施策の方向性は共有していると見せかけることで信頼を得、「おまえがそういうなら」関係を作ったこと。そして、上司の上司(将軍)にとりいることで、上司の我儘を制することができるようになったこと。

この二つである。

もちろん、施策の目的や方向性というものは自分自身のものを持っているわけだから、ただのへつらいやごますりとは一線を画している。

私も、長いサラリーマン生活の経験から、金さんのやりかたが効果的というのは感じる。
自分自身が金さん並に有能というわけではないけれど、上司の信頼というのは、自由に任せてもらうための最低条件である。

通常、職階が上になればなるほど、些細な部分の情報は欠落しがちで、そこは担当者の情報に頼らざるを得ない。上司が担当者を信頼しているかどうかは、担当者の情報を信頼しているかどうか(情報の真偽ではない)にほぼ同じである。

ただし、組織外から、組織内の他部門から齎される大局的な情報などは、むしろ上司のほうに多く入るから、担当者はそれをしっかり把握しておかなければならない。問題なのは、上司も含め、情報の結節点におれないような組織構成になったとき。意思決定の判断は情報をもってるものが圧倒的に有利である。外からの批判では、情報を持つ者を論破することは困難である。そのために悔しい思いをすることもある。


脱線してしまったが、情報(information)が知恵(intelligence)になる、つまり判断が加わってくるとき、そこが担当者の勝負所である。
金さんは、そうしたインテリジェンスに長けた人材であったのだろう。
番組タイトルは「苦手な上司対処法」だけれど、「上司の操縦法」とするほうがピッタリではないだろうか。

とはいうものの、いくら能吏でも、上に立つ政治家がダメで、政策の方向性がデタラメでは、できることは限られる。 誰がやっても難しい幕末政治ではあったろうが、権力志向が強く、倹約一点張りで、役人たちからも嫌われていたという水野忠邦がトップでは、天保の改革は失敗するべくして失敗したということだろう。

こういう状況では、上司はボンクラのほうが良い。「よきにはからえ」が最高である。


現代の政治家諸君は、歴史に学んでもらいたいものだ。

歴史の最大の教訓は「歴史は繰り返す」(学ばない)ということだとも言われているけれど。


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藤堂高虎「家康暗殺計画」運命の決断

毎週録画をセットしている番組がいくつかあるが、NHK BSプレミアムの「英雄たちの選択」もその一つ。
ちょっと溜りぎみになって、休みの日などにまとめて視聴する。

toudou_takatora_portrait.jpg というわけで、放送日は随分前だったけれど、今日の記事でとりあげるのは、“藤堂高虎「家康暗殺計画」運命の決断”。

藤堂高虎は、NHKの他の歴史番組でも何度かとりあげられている。
仕える主君を次々に替えた、そのたびにより大物に仕え、報酬も上がる。変わり身の早さと、それでもこの人を使いたいと考える主君がいるという、忠義よりも実力といってよい武将。

本番組でもそのことが追跡されるわけだが、特にその最後の主君の変更に注目する。
それが「家康暗殺計画」運命の決断
反家康派が、前田利家の見舞いに行く家康を襲撃しようという企てがあることを知った高虎が、それを防ぐという決断。

番組の最後に、高虎の「領主の心得」が紹介されたのだが、これが印象的。
国は将軍からの預かりものである。土地は領主のものではない、人民も領主のものではない、というもの。

磯田道史氏が言ったのか、他の出演者が言ったのか定かじゃないけれど、これこそ明治を準備した理念ではないかという。
この言葉が高虎の信念だったとするなら、彼は国のかたちは、封建制じゃなくて郡県制をイメージしていたわけだ。

鉢植え大名」という言葉がある。
幕府の意向により、封地を変更されることを、鉢を動かす姿に譬えた言葉である。
今まで、大名たちが幕閣に弄ばれるものと単純に考えていた。
しかし、その内実には、二つの異なる状況があると考えるべきかもしれない。

一つは、そのとおり、大名支配を強固にするために転封するもので、対立するものの力関係が反映しているという見方。
そしてもう一つが、この高虎のように、地方支配のために配置されているというような受け止め方。

もちろん、薩摩のように頑として動かない、鉢植えじゃなくて、しっかりその領国に根を張っているところもある。
戦国国盗り合戦の残滓。(そしてこれが幕末にきいてくる)

番組では、そうした体制を分権的中央集権とし、そのおかげで、江戸幕府が明治新政府(薩長)に変わっても、トップが替わっても、国全体として大きな混乱はおきなかったという。国民国家を準備したものだとする。

これを敷衍すると、普通考えられているのとは全く違う幕末ストーリーができるかもしれない。
というのは、幕末の志士というと、国(藩)のことばっかり考えず、日本国全体を考えようという人のように言われ、幕府はその大義がわからない愚か者のように言われているわけだけれど、国(藩)のことばかり考えるような精神構造にあったのは薩摩や長州の方であって、日本国全体のことを考える精神構造を持っていたのは、鉢植え大名の方。
そして、鉢植え大名としては、日本国全体のことを念頭に置いて、敢えて反乱軍(薩長)に抗うことなく、次の世での延命を図ったというストーリーである。

もちろん、このストーリーは、高虎の領主の心得が、少なくとも幕府よりの大名には共有されていなければ成り立たない。だが、イメージとしては、幕府の前に委縮するような鉢植え大名が主流で、高虎の津藩は例外だろう。
ということは、やはり荒唐無稽なストーリー、実態は、そもそも将軍への忠義などというものはほとんどの大名が持っていなかった、かといって、実務官僚でもなく、ただ右往左往・右顧左眄、最後は付和雷同したにすぎないのだろう。

それはともかく、そうした高虎の心性をとらえたのか、番組の最後に磯田先生が、「高虎は技術官僚」というような総括をおっしゃっていた。技術を持つ役人、すなわち実務官僚の心性というのは、そのときそのときの主君には忠実に仕えるが、主君は必ずしも固定されるものではないと思う。

そのことを理解できない、あるいは裏切り者よばわりするようでは、人を使えるような大物とは言えない。豊臣秀長も徳川家康も大物だった、そういうことだろう。

役人を敵視することを政治主導だと考えて政治がうまく機能するはずはない。


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トマトの収穫

P_20170709_084057_vHDR_Auto.jpg 前に青い状態の写真をアップしたことがあるが、我が家のトマトも色づいたのが出来てきた。

このままだと、また鳥にプレゼントすることになるだろうから、その前に食べることにした。
完熟までは未だ日があるようだが、取り入れてから追熟すれば良いということである。

トマトは青い状態で収穫して、追熟させて販売する場合が多いらしい。完熟ものにくらべて味は薄いらしい。


P_20170709_084117_vHDR_Autos.jpg また、ミニトマトも成っている。
こちらも赤いのを選んで採り入れた。
ということで、数日後に、もう少し赤味が強くなったら食べることにする。

まぁ、これで食材の足しにするつもりは毛頭ないけれど、食べられるものが庭でできるのは悪い気はしない。

都市生活者というのは、なかなか自分で収穫したものを食べることがない。
というか、ちゃんとした店で売ってないものは、本当に食べられるのか訝しく思ったりする。

子供のころは、結構、その辺に成っている木の実をとって食べたり、蜂の巣を採って蜂の仔を食べたりしたものだけれど。
もっとも、農薬などが使われるようになって、それらが無害でも、薬が付いていたら危険なわけで、あんまり安易に採集するのはよくないのかもしれない。
その意味では、自宅のものは、そういう薬類は使っていないから、まだ安心と言えるかもしれない。


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NASの調子が悪い

P_20170708_115522_vHDR_Auto.jpg この頃ときどき、自宅のNASの調子が悪くなる。
原因不明だけれど、症状としては、異常な通信を出し続けるというもの。
その結果、LAN全体が輻輳により、通信ができなくなる。
この半年ほどの間で、既に5~6回、同じ現象が起こっている。

使用している機種は、I-O DATAのHDL2-S2.0、2TB(ミラー構成で1TBで使用)。既に生産終了となっている製品で、我が家では、かれこれ6年ぐらい使っている。モノがモノだから、ずっと休まずに働いてきたわけだ。

その前にもNASを使っていたのだけれど、そちらは2年程使ったところで、部分的に読み出しができなくなった。その経験があるから、後継機はミラー構成にした。
HDL2-S2.0の方は、いままでディスクのエラーは出ていない。

はじめて異常通信を起したときは、何が起こったのかさっぱりわからず、LAN障害だろうと思って、ルーターの再起動などを試みてうまくいかなかった。また、障害が出るのは有線LANだけで、無線LANは通常どおり利用できたので、これはルーター自体の障害だろうと考えた。

ルーターはプロバイダから無償貸与されているものだから、コールセンターに電話をかけたところ、コールセンターでは、まず原因特定をきちんとしましょうと、無理難題―簡単なことなんだけど、ルーターの場所を動かしたり、結線を変更するのは本当に面倒―を言われ、ルーター交換するにしてもやっぱり結線変更とかしなくちゃならないわけだから、気を取り直して、結線を変更してテストなどをしてみた次第。

それで結線を変更しているときに、NASに繋がるラインも抜いたわけで、有線LANが生き返った。もちろん、NASが原因とは夢にも思ってなかったから、どれが悪いのかとケーブルを変えたり(家の各部屋までは壁の中にLAN配線がしてあるからそこは無理)しているうちに、調子よく動いていてもNASをつないだ途端にダメになるということにようやく気付いて、NASをあらためてチェックした。

もちろんNAS自体は異常通信を出しているから、こちらからのアクセスに答えるわけもなく、そして、電源ボタンも効かない。電源ケーブルを抜いて無理矢理停止。

あらためて電源ケーブルを挿し、電源(起動)ボタンを押して、無事再起動。
NASへも正常にアクセスでき、有線LANはもちろん平常通り。

まずNASのログで、ディスク障害が出ていないか調べてみたが、そういう痕跡はない。
異常なのは通信のみ。
ウィルス感染とかで、データを外部に送出していたら困ったことだが、そうした兆候は見られないし、異常時も無線LAN経由でのインターネット接続は問題がなかったから、外部へデータを送出していた可能性は低いと思う。

sambaの脆弱性が報道されていたが、それはWindowsでの問題で、安物のNASはだいたいがLinux。


対処方法はわかったわけだけれど、そうたびたび起こるのは具合が悪い。
そろそろNASも変え時かもしれない。

次はどうしよう。
やっぱりミラー構成がいいだろうなぁ。

ミラー構成で一方のディスクが障害を起こしても、そのディスクを交換する気はさらさら無い。交換ディスクの方が多分高額だろう。
もう一方のディスクが正常のうちに、別の機器を購入して、そこへコピーするのが良いと思う。

SSDも魅力的だなぁ。音がしないだろうし。

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夏の宴会

P_20170707_181118_vHDR_Auto.jpg 昨日は、会社のカンブ職員の宴会。
全社ではなくて、一部の部局の管理職以上が対象という。

私が現在勤めている会社は、肩書は「課長補佐」から管理職とされている。
前の会社は「課長」からが管理職だった。
職階は、どちらも、部長(級)-次長(級)-課長(級)-課長補佐(級)-…となっているから、今の会社の方が1ランク下から管理職となる。

前の会社のほうが組織規模は遥かに大きかったわけだが、こういう事情だから、管理職の総数はあんまり違わないのではないだろうか。(悪く言えば「名ばかり管理職」?)

そう言えば、先日、「名ばかり取締役」というのが新聞の見出しにあった。
学習塾で、200名ぐらいの「取締役」と称する講師がいるのだという。会社側は、講師のみなさんには経営者として頑張ってもらおうという趣旨だという。

それはともかく、昨夜の料理はカニ。
店の名前が「かにのやまと」で、カニが売りというわけだけれど、やっぱり季節外れという感じは否めない。もっともその割には良いカニではあった。身が縮こまってパサパサということはなかった。

参加者の中に、カニのアレルギーという人がいて、その人には鱧ちりが用意されていた。
その話を聞きつけた人が、自分も鱧が良いと言ったけれど、幹事に却下されたとか。
いや、私も鱧のほうが良い。

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南朝研究の最前線―ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで

日本史史料研究会監修・呉座勇一編
“南朝研究の最前線―ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで”
 について。

建武政権
天皇中心の新政策は、それまで武士社会につくられていた慣習を無視していたため、多くの武士の不満と抵抗を引きおこした。また、にわかづくりの政治機構と内部の複雑な人間的対立は、政務の停滞や社会の混乱をまねいて、人びとの信頼を急速に失っていった。

高校日本史教科書『詳説日本史 日本史B』(山川出版社、2012年)

nancho_kenkyu_saizennsen.jpg 本書の第2論稿でも引用されている建武政権に関する教科書の記述である。
混乱期であり、いろいろなことはあっただろうけれど、大略、そういうことなんだろう。私もそう思っていたし、実際、そう総括されてもしかたがないんだろう。

しかし、結果としてはそうだったかもしれないが、それは後醍醐天皇の意思だったのか、また後醍醐天皇を取り巻く人たちが無能な世間知らずだったということだったのか。
本書に収められている論稿を読むと、さまざまな制約を受けながらも、きちんと政治をしようとした姿が見える。

政権の実務的な体制及び陣容は、鎌倉幕府、建武政権、足利幕府を通じて、継続性があったという。
もちろん、後醍醐天皇に直接逆らった鎌倉幕府役人は、建武政権では用いられなかった(それは当然だろう。江戸から明治へのときに、小栗忠順が誅せられたのと同じである)。しかし、そうでない鎌倉役人は、主は変わっても、鎌倉と似た組織で、似た仕事についていた人が多いという。

ついで、建武政権が倒れ、足利幕府の世になると、やはり同じ役人が継続して行政にあたっている。なお、建武政権には入れられなかった人たちが、足利政権では返り咲いている例もある。

ロシア革命で、官僚を粛清しようとした革命政府の活動家に対し、そんなことをしたら革命は失敗するとレーニンが諭したらしいが、既存の秩序を利用しなければ、革命は失敗するものらしい。建武政権も、好むと好まざるにかかわらず、既存行政機構を温存したのだろう。

役人を、君側の奸とか不効率の元凶と決めつけて、彼らを遠ざけると政治は失敗する。役人の自己愛や愛国心につけこんで、言うことをきかせる度量と知恵が、為政者には求められる。政治主導とはそういうことなんだろう。政治家が役人を怒鳴りつけるのは、ただのパワハラである。


はじめに
 建武政権・南朝の実像を見極める
呉座勇一
 
第1部 建武政権とは何だったのか
1 【鎌倉時代後期の朝幕関係】
朝廷は、後醍醐以前から改革に積極的だった!
中井裕子
2 【建武政権の評価】
「建武の新政」は、反動的なのか、進歩的なのか?
亀田俊和
3 【建武政権の官僚】
建武政権を支えた旧幕府の武家官僚たち
森 幸夫
4 【後醍醐と尊氏の関係】
足利尊氏は「建武政権」に不満だったのか?
細川重男
 
第2部 南朝に仕えた武将たち
5 【北条氏と南朝】
鎌倉幕府滅亡後も、戦いつづけた北条一族
鈴木由美
6 【新田氏と南朝】
新田義貞は、足利尊氏と並ぶ「源家嫡流」だったのか?
谷口雄太
7 【北畠氏と南朝】
北畠親房は、保守的な人物だったのか?
大薮 海
8 【楠木氏と南朝】
楠木正成は、本当に“異端の武士”だったのか?
生駒孝臣
 
第3部 建武政権・南朝の政策と人材
9 【建武政権・南朝の恩賞政策】
建武政権と南朝は、武士に冷淡だったのか?
花田卓司
10 【南朝に仕えた廷臣たち】
文書行政からみた“南朝の忠臣”は誰か?
杉山 巌
11 【中世の宗教と王権】
後醍醐は、本当に“異形”の天皇だったのか?
大塚紀弘
 
第4部 南朝のその後
12 【関東・奥羽情勢と南北朝内乱】
鎌倉府と「南朝方」の対立関係は、本当にあったのか?
石橋一展
13 【南朝と九州】
「征西将軍府」は、独立王国を目指していたのか?
三浦龍昭
14 【南北朝合一と、その後】
「後南朝」の再興運動を利用した勢力とは?
久保木圭一
15 【平泉澄と史学研究】
戦前の南北朝時代研究と皇国史観
生駒哲郎
 
あとがき生駒哲郎
建武政権は、恩賞においても、役職においても、武士を重んじなかったという説についても、武士への恩賞はたしかに公家より遅くなったが、それは権利関係が複雑だったという事情があり、武士を低く見たからと断言することはできないという。また、その恩賞や、争論をおさめる行政機構には、前述のとおり、旧鎌倉幕府の役人も、倒幕の英雄、楠木正成なども参加している。それは、武士が入っていなければ、実務が滞るからだろう。

足利尊氏が、重んじられなかったので不満を持ったから叛乱を起したというのも違っていて、尊氏を多くの所領を得ているし、官位は、建武政権下で既に従二位になっている。

ではなぜ尊氏がそむいたのか。本書を読んでいると、結局、時の成り行きとしか言いようがないみたいだ。
歴史の流れは、天皇家・公家ではなく、武家の世へと進んでいる。その武家の棟梁が、たまたま尊氏だったにすぎなくて、尊氏が、重んじられなかったとか、他の武士や家臣のために立ったとか、というのは、尊氏の過大評価というか、成り行きと言ってしまうと無責任なようなので、何らかの必然性を主張したかったからではないだろうか。
実力を持つ武士階層が国を治める、その大きな歴史の流れで、成り行きだけれど、たまたま実力も血筋もふさわしかった人がいた。

楠木正成は、武家の棟梁たる位置にいなかった。
その楠木正成についても、本書の論稿では新しい知見が示されている。
楠木正成という武士は、「河内の悪党」という話で、せいぜいが土着の土豪で、悪事もやる、やくざみたいなものと理解していたのだけれど、どうも最近の研究では違うようだ。

くすの木の ねハかまくらに成るものを 枝を切にと何の出るらん」(楠木の根っこは鎌倉に成っているのに、なぜわざわざその枝を切りに出かけるのだろう)と、千早城に籠もる正成の討伐に手こずる鎌倉幕府軍を揶揄した当時の歌があるそうだ。つまり、当時の人々は、正成は、元は鎌倉武士だと認識していたという。
本書では、推定と前置きしているが、楠木氏はもとは北条氏の被官であり、長崎氏の領地長崎州(静岡県)にある楠木村が名字の地であり、北条氏から河内の地へ遣わされたものという可能性が高いとする。

そして新田義貞も尊氏の家臣にすぎなかったとも。
新田が足利と並ぶ源家の名族というのは、尊氏を逆賊とする史観から出ているのではないか、そういうことである。

それに、南北朝が並び立ったということ自体、かなり南朝に肩入れした言い方なのではないか。

南朝を正統とする史観では、南北と並べることを嫌って、「吉野朝」ということがあるらしい。

あるときは直義が、次には尊氏が南朝をかつぐ。
北朝も尊氏の傀儡だけれど、南朝も結局、武士の勢力争いのなかで、いいように使われた存在でしかない、つまるところ、そういうことのようだ。

建武政権が崩壊し、南北朝に分かれて、戦闘がたびたび繰り返され、京都が南朝が押さえたとか、北朝が取り返したというわけだけれど、領地をめぐって全国が争ったという感じでもない。
南北朝時代に、南朝を支持する人は必ずしも「南」に居たわけではなくて、たとえば海運に携わる人は、同じ海で、北朝方、南朝方がいたようだ。
同じ寺でも、北に肩入れする勢力、南を支持する勢力が並んでいたところもあるという。
いわば、隣は北、うちは南なんてことがあったのでは。
両朝の勢力図といっても、劃然としたものではなく、かなり流動的で、モザイク状だったのではないか。

本書は、ある程度時代の劃期に沿ってまとめられているものの、さまざまな事実が結び付けられて、ストーリーとして語られているものではない。素人には、そうした通史みたいなものが欲しいところ。
とはいっても、歴史家という人は、推定なら書けるだろうけれど、想像では書かないだろう。
そこは小説家の出番なのかもしれない。

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あたりまえだのクラッカー

atarimaeda_no_cracker.jpg 職場の若い衆が「あたり○○○のクラッカー」と言っていた。
こんな台詞が出たのは、その名前の職員がいるからだけれど、耳にした私としては、ようそんな台詞を知ってるなと。

たしかに人口に膾炙した台詞ではあるけれど、30代が口にするとは思ってなかった。
きけば、さすがにリアルタイムでは見たことがないらしい。
そりゃそうだろう、五十数年前の番組である。生まれてもない、どころか、彼らの親すら生まれているかどうかアヤシイぐらいである。
あんかけの時次郎や珍念(白木みのる)は知ってるのか? とか、時々、唄子・啓助も出てたんだぞと、リアルタイム視聴者として、ひとしきり講釈をした。

子供のとき、どんなテレビ番組を見たかという話題になると、歳がバレる。
昔、少なくとも私より一回りは若いと思っていた女性が、なんと「七色仮面」とか言うので、おいおい、あんた一体、いくつだよ(えらい若作りやな)と、驚いたおぼえがある。

てなもんや三度笠」に戻る。
この番組では、後にスターとなる出演者がたくさん出ていて、いわゆるギャグも連発されていた。
「あたりまえだの…」は、番組のオープニングのCMだが、当時、すでにアタリマエを表現する定型になっていた。
財津一郎の「……ちょーだい」もこの番組からではないだろうか。
今でもときどき耳にする「口の中、手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわすぞ」は時次郎の台詞だが、「どたまかちわってストローで血ぃ吸うぞ」とか、新しい表現が工夫され、エスカレートしていくのを、同時代人として共有した。

裏番組で何をやってたのか知らないぐらい、高い視聴率を誇っていたのではないだろうか。
それにしても、こんなコテコテ大阪番組、他の地域でも放送されていたらしいのだが、どんな評価を受けていたのだろう。
また、この時代からテレビを通じて、関西弁の全国浸透がはじまったのだろうか。

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公衆WiFiはやらないほうが良い

son_masayoshi_portrait.jpg
孫社長「訪日外国人向けの無料Wi-Fiはなくすべき」
 「2020年の東京オリンピックに向けて、ぜひ訪日外国人向けの無料Wi-Fiスポットを充実させてほしい」
 6月21日のソフトバンクグループ株主総会で挙がった株主からの質問に対して、孫正義社長の答えは「やりましょう」でも「検討しましょう」でもなく、「無料Wi-Fiのサービスは、むしろなくすべきだと思っている」だった。

[ITmedia]

ソフトバンクグループの孫正義社長が、株主総会の席で、公衆WiFiはなくすべきと発言したそうだ。

世間とあえて異なる意見を言う、そのことは良いと思う。
そして、孫社長の主張は、決して衒異ではない。
私も公衆WiFiには少々、疑問を感じている。

前にも書いたけれど、スマホのWiFiを無制限にオンにしていると、変なアクセスポイントに勝手につながってしまう。そこには孫社長の言うようにセキュリティの甘いものもあるだろうし、悪意で設置されているものもあるかもしれない。

そういうセキュリティ上の問題というだけでなくて、アクセスポイントによってはサービスが制限されていて、LINEが使えないとか、メールが通らないということが起こる。そのため、通知が来なかったり、アプリが起動できなかったりする。メールをしようとしたらまずWiFiを切ってからというような面倒なことになる。

アプリのアップデートを、WiFi環境では自動にしているユーザーは多いと思う(私もそう)。これが、変なアクセスポイントを捕まえて始まるとうんざりする。
私は、WiFiは常時オンだけれど、指定アクセスポイント以外には接続しない設定にしている。


私のスマホの契約は月6GB(端末3台でシェア、1ヶ月持越し可)だけれど、実績では最大の月でも1.5GBである。パケットをケチろうということには全然ならない。おそらくビデオストリーミングを利用しなければ、2GBを超えるなんてことはまずないだろう。

孫社長も、プリペイドSIMのサービスを充実する方向だろう。
私も海外旅行では、プリペイドSIMを利用した。怪しげなWiFiよりも安心だし、なによりどこでも使える。

WiFiがありがたいと思うのは、やはり今のところLTEよりも高速であること。そして利用シーンとしては、じっくりと座ってネットを利用するような場合で、前に書いたように、入院中の病院とか、ホテルなどだろうと思う。前述のようなサービス制限があってはだめだけど。(もちろん自宅ではWiFi)

街中を歩く人のためにはWiFiなんかは要らないだろう。
ただし、モバイル回線の輻輳時にはWiFiがあると良いかもしれない、たとえば大規模災害時。

fig_softbank-wifi-spot.png それにしても、ソフトバンクの社長が言うのがおかしい。
もちろんキャリアとして、モバイル回線の方を売りたいというのは当然として、WiFiのセキュリティに甘かったのはソフトバンクじゃないのか。

私の知人は、有線の電話もインターネットも契約していないのだけれど、家でWiFiが使えると言っていた。
近所にマクドナルドでもあるんじゃないかと思っていたが、そうじゃなくて、近所の家の無線ルーターにつながっていたらしい。本人も隣人も気がつかなかったわけだ。

気持ち悪いから、WiFiをオフにしておくように言った。

このケースもそうだと思うが、ソフトバンクが配布する無線ルーターは、なんとセキュリティなしがデフォルトの状態で配られていて、「すぐに使える」というのが売り文句だったという(難しい解説をすると使ってもらえないし、設定作業が必要だと、コールやクレームがいっぱいになるからだろう。ただし、今はどうなってるか知らない)。

ソフトバンクが市中に展開しているアクセスポイントは結構セキュリティ(端末認証)がうるさくて、使いにくかったけれど。


キャリア(MVNO含む)が提供するWiFiスポットというのは、回線資源の不足を補う、少しでもモバイルからWiFiへ通信を逃がすためじゃないかと思っているのだけれど、本当のところはどうなんだろう。

孫社長、ソフトバンクの回線には相当自信があるのだろう。

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池上さん、こういう突っ込みをしませんか

sub-buzz-1276-1499012227-7.jpg 先日の東京都議選で、池上彰氏がキャスターをつとめた開票特別番組で、下村自民党都連会長とのやりとりがあった。

私も番組は見ていたけれど、そのやりとりがネット記事になっている。
⇒テレビ東京の選挙特番で……(BuzzFeed)


加計学園からの献金問題について、下村会長の説明は、「200万円の献金は事実だが、加計学園の秘書室長が、たまたま上京するときに、11人分を預かって来ただけ。1件20万円未満の献金なので、政治資金収支報告書に掲載しなかった、違法でも何でもない」というものだった。

これに対し、池上氏は、数字が不自然(200万円だから10じゃなくて、11で割らないと20万未満にならない)こと、なぜ銀行振込という方法をとらなかったのか、などと追及していた。

多くの人は、池上氏と同様の疑問を感じているのではないだろうか。

この説明を聞いて、それなら11人の名前を公表したら良いじゃないかとか、政治資金規正法はザル法だという感想を持ったけれど、ふと考えると、11人分を預かってきたということは、献金のとりまとめそのものじゃないだろうか。

もし、下村会長の説明が通るのなら、会員がn人の組織だったら、(20万-1)×n 円の献金は、政治資金規正法での収支報告書に記載しなくて良いということになるのでは。

もちろん組織として献金しちゃいけないから、「会員のみなさまでご賛同いただける方がありましたら、とりまとめさせていただきます」という形でやらなくちゃいけないけれど(その形さえ整えればOK)。


政治資金規正法がザル法というのはその通りだろうけれど、こういう悪知恵に長けた人たちが多ければ、ザルの目は際限なく疎くなる。
池上さん、そういう突っ込みもあると思います。

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東京都議会選挙

昨日、東京都議会選挙が行われた。
自民党の大敗(改選前57⇒23)。
東京都議会の選挙区は、中ないし大選挙区になっているようだから、もし小選挙区だったら、10を切ったのではないだろうか。

2017-07-03_084845.jpg

みやこから遥かに遠い東国のことなので、私の暮らしに直接どうということはない。
とはいえ、実質的に全国支配をしている関東のこと、一地方自治体の選挙といえども、全国的な注目の的である。
メディアでも(メディアも多くは関東中心に情報発信している)、連日、この選挙の様子を伝えていた。

なかでも、注目されるのは、関東政権の親玉の街頭演説で、多くの都民が「辞めろ」と、大合唱、中にはプラカードを用意している人もいたこと。何でも、親玉にはそんな風景を見せてはいけないと、青年団という人たちが、体を張って、また幟を掲げて、敵対者の姿を隠していたという話である。

この状況を民主主義の否定と言った政権側の人がいるが、「自衛隊からもお願いします」と同じくらい酷い暴言だと思うが、ご本人は、これが暴言という認識はお持ちじゃないようだ。

そんな状況でも、この親玉は、自らの政策を美化する修飾語を連発して、威勢(虚勢?)を示していた。

ただこの親玉を擁護するわけではないが、どこの政党・会派の演説も、空虚な修飾語だけでできている。
寄席の社会批判ネタをひっくり返しただけのものである。

「マニフェスト選挙」という言葉もあるが、そもそもマニフェストなるものが、フィージビリティを無視したものばかりなので、修飾語が文章化されたにすぎないように思う。
「都民ファースト」って、具体的にはなにがファーストなんだろう、そこはさっぱりわからない。

メディアの報道も、おもしろがっているようにしか見えない。
選挙報道番組で、選挙の一つの論点となりそこねた豊洲市場(これが論点になるという予想のもとで取材したのだろう)が紹介されていて、興味深く見せてもらった。
さすがに金のかかった施設である、美しく、環境にも配慮され、-60℃の冷凍庫とか、立派な施設が紹介されていた。豊洲移転問題の報道のときに、この姿をきちんと報道していたら、豊洲移転を早くという意見が相当増えたのではないだろうか。

有権者が判断材料とできる情報の多くはメディアが届けるものである。
そのメディアも、例の親玉を支持するところは、政権に不利な問題については論点をずらす報道をし、批判するところは予断にみちた報道をする。そんな風潮が蔓延しているように思う。

小池都知事には、都民ファーストなんて言わずに、まず東京都を不交付団体にすることを公約してもらいたいものだ。
日本中の富を集めていて、それでも足りず交付税をもらおうなんて、一体どういう了見だ。

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アガパンサス

P_20170701_124715_vHDR_Auto.jpg このところ兄弟ブログの「語り得ぬ世界」に、たびたびアガパンサスの写真が掲載されている。
我が家の庭にも、アガパンサスが咲いている。

というか、近所のあちこちでアガパンサスの群落を目にする。
職場の近くでも、アガパンサスがたくさん咲いているところもある。

ネット情報では、アガパンサスというのは、繁殖力が強く、水をやらなくても、ほったらかしでも、結構育つらしい。むしろ、アガパンサスに庭が占領されて困るという話もあるようだ。
南アフリカ原産らしいのだが、外来植物である。

外来植物だから許せないなどというつもりはないけれど、急激にアガパンサスが繁殖しているような気がする。

我が家のアガパンサスは、ご近所から分けてもらったものだけれど、今年咲いているのは2輪だけ。去年より増えているわけではない。


P_20170701_124733_vHDR_Auto.jpg 室町時代末期に伝来したある植物は、その後、多くの日本人に親しまれたが、今ではとんでもない大悪党の扱いである。

栽培自体は、厳格な国家管理の下で行われているが。


一方、こちらの外来植物を憎む人はそう多くない。

奥にアガパンサスが見える。

赤く熟すまでもう少し。

だけど、たいてい、うちの食卓に上る前に、鳥やら虫やらが食べてしまうかもしれない。
この左にイチゴがあるのだけれど、実はナメクジにやられてしまった。
また、隣にミニトマトもあるが、こちらは鳥がついばんで、持ち去ったところが目撃されている。



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夏旅・行進曲

natsutabi_koshinkyoku_poster.jpg 今日から7月、私の会社では7月から9月の間、夏期特別休暇というのがある。
お盆休みは設けられてなくて、職員はこの間に、年次有給休暇とは別に、特別休暇がとれる。
ということで、この時期に旅行に行くという職員も多い。

私は通勤にJRを使うので、駅のポスターというのが目に入る。
そのなかで、この頃、一際目を惹くポスターがある。
夏旅・行進曲」。

小娘にはあまり興味が無いのだけれど、印象的な笑顔である。
こんな子が娘だったら嬉しいだろうな。

気になったので調べてみた。
中条あやみというファッション・モデルだそうだ。

駅のポスターの写真がうまく撮れなかったので、JRのホームページからダウンロードした画像を、ささやかに掲載。
ついでに、CM動画へもリンクを張っておく。

natsutabi_koshinkyoku.png

メイキングのほうがおすすめ


JRは、使うタレントに特に鉄系を求めてはいないようだ。
鉄系といえば、珍之助さまご執心の斎藤雪乃さんね。


今年のは、どこへ行こう?
な~んも予定はな~い。


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苦しい家計の足しに再就職
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