ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

P_20161207_115825_vHDR_Auto.jpg 一昨日、国立国際美術館で開催中の「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を見に行った。

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まず、軽く感動したのは、模写かと思うぐらいに、画面が綺麗な作品が多いこと。
特に、「黎明期」の作品は、板にテンペラで描かれているのだけれど、衣の襞や布地のメタリックな光が、数百年も前のものとは思えなかった。
後世の作品への影響も大きかったに違いない。
San_Salvador_Interno_-_Annunciazione_del_Signore_Tiziano-crops.jpg
そしてなんといってもルネサンスの作品である。
構図がしっかりしていて、中世の作品のような歪んだところは、どの作品にも見られない。

であるけれど、なんだか全体におとなしい感がある。
やはり、いずれも教会や、ヴェネツィア独特の集会場などに、実際に飾ることを目的として描かれたものだからだろうか。

そんな中で、一際、目立っていたのは、ティツィアーノ「受胎告知」。(画像はネットから)
サン・サルヴァドール聖堂からの特別出典ということだが、絵の大きさもさることながら、それにふさわしい大胆な筆致。

(印象派の先取りという解説も)


それに聖母の表情のとらえかた。
解説では、受胎を告知される直前、天使の姿におどろいた瞬間の聖母をとらえたものという。

「実際に飾ることを目的」としたとして、これは聖堂にふさわしい。まさに目的に合致した作品。
この作品だけは、一通り見終わってから、戻ってながめていた。

音声ガイドを借りたが、語りは石坂浩二。氏は絵も描くし、芸術に造詣が深いという。語りは、氏自身の言葉であるかもしれない。構図のことや、描かれる神や聖人のアトリビュートなど図像についても解説されていた。

この音声ガイドだが、「受胎告知」については、展示されている聖堂の紹介が動画で表示される。
小さな画面だから驚くようなものではないけれど、音声ガイドに画像表示が付いているのははじめて。


少し前、テレビで石坂浩二氏がヴェネツィアをめぐって、美術品を紹介する番組を見たおぼえがある。この展覧会の企画に合わせたものだろう。

P_20161207_141315.jpg 展示作品数は少ないけれど、10:30に入場して、11:50頃まで。
なにより、平日で閑散としていた。これはラクである。
眩暈がするほど圧倒される展覧会ではないのがかえって心地よい。

ただ、図録を見かえして、展示作品の多くを再確認しようという感じでもなかったので、図録は買わなかった。
ヴェネツィア美術については、通常の書籍にまとまったものがある(ミュージアム・ショップでも販売されている)。そちらのほうがコストパーフォーマンスは良さそうである。

会期は来年の1月15日まで。
これから行こうという人のために、展示作品リストを掲載しておく。
(クリックで拡大)

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