バルテュスという画家

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バルテュス展を見に行った。
あんまり興味もなかったのだけれど、新聞販売店の無料招待券があったので、特に期待もせずに行ってみた。

完全な個人展だが、絵画50点余、デッサン50点余という大規模なもの。音声ガイドも節子夫人の生前のバルテュスについての語りなど充実しており、これも聴いていると、全体を回るのに2時間近くかかる、なかなか見応えのある、重量級の展覧会だった。

どんな画家も、長い画業の中で、作風も思いも変わるだろうから、一言でこんな画家とは言いにくいと思うのだが、バルテュスもそう。ピカソが「20世紀最後の巨匠」と評したそうだが、巨匠というのは、誰々の作風に似てるとか言われない人のことじゃないだろうか。そのぐらい○○派と言えない画家だと思う。本人は、私は芸術家ではない、職人である、と言っているのだが。

thérèse-dreaming-1938一番知られているのは少女を描いた画家、代表作と思うのはなんといっても「夢見るテレーズ(Thérèse dreaming)」なんだろうと思うのだが、本人がインタビューで、誤解を受けることがあるのですが、と答えているように、ロリータ趣味ではない。同様、ロリータ趣味ではない私(どっちかと言えば熟女派?)にはわかるような気がする(証明になってないなぁ、ロリータ趣味だったらそういう感想にはならないんだろう)。バルテュスは、少女は聖なる存在と表現するようだが、いわゆる聖女というようなものではないと思う。

ふと思ったのは、レ・ミゼラブルの中で、コゼットの少女としての美しさについて「未だ自分の美しさに気がついていない、とらわれることのない美、無垢の美」というような表現があったようなこと、おぼろげな記憶だが。
見ている人からは、この少女の成長があれこれ想像される、そういう潜在性を秘めているが、本人は無頓着、今はその前段階にある、というような感じ。

SleepingGirl.jpgところで、「夢見るテレーズ(Thérèse dreaming)」の何枚か隣に、「眠る少女(Sleeping girl)」が展示されていたのだが、こちらは私にはとても “少女” とは感じられない。
絵の論評はおいておくとして、 “girl”  を “少女” と訳したのは間違いじゃないかと思う。英語の “girl” は日本語の “少女” と重なるところもあるが、もっと広く、成熟した女性も girl と言うと聞いたことがある。

前述のとおり、日本語題名の下に英語題名が付記されていたが、そもそも元は何語? フランス語? ドイツ語?
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