Mozart: 225 The New Complete Edition (その2)

mozart225_content.png 昨日につづいて、
"Mozart: 225 The New Complete Edition"。

まず、この全集の編集の特徴。
収録演奏はmozart225.comに掲載されている(PDF)。
昨日言及した昔のLPの全集は年代順に収録されていたから、交響曲は第1番は第1巻に、41番は最終巻になっていた。また、CDの全集はジャンル別、交響曲、セレナード、……という順だった。

・室内楽作品("Chamber")1~49
・管弦楽作品("Orchestral")50~101
・劇場作品("Theater")102~152
・宗教作品("Sacred")153~170
・プライベート("Private")171~173
・断片("Fragments")174,175
・補作("Completions")176~178
・他の作曲家作品の編曲("Arrangement")179~187
・自作品の編曲("Self-arrangement")188~193
・疑作("Doubtful works")194~200
Mozart225は、カテゴリー別の年代順に配列されているようである。
最上位カテゴリーはかなり大きい(右表)。

で、"Orchestral"の中は確かに交響曲と他は分けてあるけれど、協奏曲については、普通はやらんだろう、という並びになっている。なんと、協奏曲をいっさいがっさい集めてる。つまり、同じCDに、ピアノ協奏曲も、ヴァイオリン協奏曲も、管楽器の協奏曲も入っているという構成である。室内楽でも、弦楽四重奏と五重奏が並んでいたりする。

演奏会のライブ録音とかでないなら、同じソリストの録音が収録されているのが普通だから、これはなかなか違和感がある。
この配列はなかなか難しいと思う。
他の人は知らないが、私などは、今日はピアノソナタかな、協奏曲かな、シンフォニーかな、というようにジャンルに注目して選曲することが多い。単純な年代順だと、あるジャンルの曲を聴きたいと思っても、そう簡単にCDを選べない。かといって、演奏会のように、はじめに軽いセレナード、そして協奏曲、最後にシンフォニーというようなプログラムで全曲を並べるなど無理。
自分に会うのはジャンル別だけれど、ヴァイオリン協奏曲の次にピアノ協奏曲というのは、ちょっと不思議な気がする。

また、この全集では、こうした編集方針で配列されているもの以外に、"Supplementary performance"、"Classical performance"という小カテゴリーがあって、このCDは、それこそもっといろんなものが入る。


いろんな編集者が知恵をひねるのだろうけれど、私が一番慣れているのは、アインシュタインの「モーツァルト:人間と作品」で採用されているジャンル分けである。
  • 器楽曲
    • 弦楽器のための室内楽曲
    • ディヴェルティメント、カッサツィオーネ、セレナーデ
    • シンフォニー
    • ピアノ曲
    • ピアノを加えた室内楽曲
    • コンチェルト的なものとメカニックなもの
    • 綜合-ピアノ・コンチェルト
  • 声楽曲
    • 教会音楽
    • アリアとリート
    • オペラ、オペラ・セリア、オペラ・ブッファ、《ドイツ・オペラ》

CD全集は、順番はともかく、ジャンル分けはこれに近い。
  • 01 交響曲
  • 02 セレナードと喜遊曲
  • 03 管楽セレナード・舞曲と行進曲
  • 04 ピアノ協奏曲
  • 05 バイオリン(を含む)協奏曲・管楽器のための協奏曲と室内楽・室内楽の断章
  • 06 弦楽のための室内楽
  • 07 ピアノを含む室内楽・バイオリン・ソナタ
  • 08 ピアノ曲
  • 09 宗教音楽(~10)
  • 11 オペラ(~14)
  • 15 劇とバレエのための音楽・コンサートアリア・歌曲・カノン・初期チェンバロ作品
  • 16 別巻(編曲、父・子の作品、同時代の作曲家)

※数字は巻数。1巻CD約12枚


Mozart225のカテゴリーも、あまり違わないように見えるのだけれど、違和感がある。
なぜ違和感があるのか、それの一番大きな原因は、他のジャンル分けに見られる「ピアノを含む・含まない」という分類が持ち込まれていないことだと思う。

ピアノを含む・含まないで分けるのは、量的にもちょうどよく分けられるのだけれど、アインシュタインは、モーツァルトが自分の言葉として最もよく表現できる楽器としてのピアノに注目すべきというような趣旨のことを言っていたと思う。

まぁ、所詮、CDの配列の問題ではある。
それに、演奏家がまぜこぜになった配列というのは、これは結構手間ではないだろうか。
前からもっているCDの全集の場合、既に販売されているCDの構成のまま収録しているものが多く、CDDBを検索すれば、単独販売のCDがヒットしたりする。
逆に言うと、Mozart225のCDは、残念なことにCDDBからタグ情報を取得することが、どうやらできないらしい。

作る側も、買う側も、少々面倒なのである。
リッピングするなら、自分でタグを編集することになりそうだ。


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