高齢者になるのは、もう少し先かな

昨年、選挙権が18歳以上まで引き下げられたが、年末のニュースを見ていると、いわゆる成年も18歳以上に引き下げることが検討されている。

もし実現したら、その年の成人式は、通常の3倍、3年分の成人を対象にするのかな。

そして、その一方、高齢者の年齢を引き上げることが提言されたという報道もあった。
提言したのは、「日本老年学会」と「日本老年医学会」というところ。

私は、従来の定義での高齢者までもう少しというところなのだけれど、
もしこの提言が採用されたら、一気に10年も高齢者の仲間入りが遠のくことになる。

koureisha_wariai_mainichi8.jpg 高齢者になることが嬉しいかと聞かれたら、もちろん、それを心待ちにしているということはない。
というか、65歳から高齢者と言われようと、75歳から高齢者と言われようと、そんなことは所詮、言葉の定義の問題であって、加齢によって、体力、知力、精神力がどの程度落ちているのかによって、高齢者と自認するかどうかが決まるだけのこと。

私が年老いたことを意識したのは、体力的には40歳頃で、鏡で見る肉の落ちた自分の姿に気がついたとき。知力のほうは、60歳ぐらいまでは知識は増えているように感じ(あくまで「感じ」であって、実際に増えているかというとアヤシイが、自覚ということなら「感じ」の問題で良いだろう)ていたが、最近は、精神力(集中力)の衰えに添うように、知力の増加も停止したと自覚するようになった。


AS20170105004044_comm.jpg というわけで、高齢者かどうかは自分が決めると思っているわけだが、社会から高齢者として遇されるかどうかは別の問題である。

報道によると、65歳以上を高齢者としたのは、そのための法的根拠があるわけではなく、統計上の高齢者は国際的に65歳以上とする例が多く、これに合せているという。高齢者を対象とする法令は、それぞれ個別の法においてその年齢が定められているらしい。


今回の提言は、65~74歳は「心身とも元気な人が多く、高齢者とするのは時代に合わない」ということが根拠だそうだ。
しかし、身体状況で高齢者を定義するというのは、社会性という面からはいかがなものだろう。この提言の発想からすれば、社会政策まで広く考えているとは考えにくい。

定年後再雇用が義務付けられるなど、高齢者の雇用環境は改善されていると思うけれど、それも65歳までで、75歳まで雇う?

奈良時代の役人の「定年」は70歳だったとか。(⇒Wikipedia "致仕"


元気な「高齢者」が多いといっても、65歳に達する前でも元気じゃない人だっている。
敬老祝金のようなものは別として、福祉施策は、それを必要とする人がいるなら、75歳に達していないからといって打ち切って良いものだろうか。
報道では、この提言を契機として、各種の高齢者施策が後退するのではと、心配するものが見られた。

それにしても「65~74歳を高齢者とするのは時代に合わない」というけど、時代の問題だろうか。
「真田丸」でおなじみの真田信之は93歳まで生きた。
天海僧正は107歳、北斎は90歳で、どちらもギリギリまで働いたらしい。

たしかに、時代が進むにつれて、元気な(脳卒中などの治療を受けていない)高齢者の割合は下がっているわけだけれど、そうではない(つまり多くの人が避けたい)元気でない高齢者もいる。
そうした元気でない高齢者の割合は下がってきたかもしれないが、絶対数は時代とともに増加しているのではないだろうか。こちらが高齢者の範疇からはずれてしまうということに、問題はないのだろうか。

はっきり言って、65歳を超えていれば、よほど特別な人以外、高齢者として遇されることはメリットが多いはずである。高齢を理由に就職を断られるといっても、そもそも65歳超だったら差別を受けたと思うだろうか。

自分では高齢者の自覚はないけれど、高齢者を優遇する制度はちゃっかり使う。
それが元気な高齢者の姿である。
私もそうなりたい。
今更、もう10年待ちなさいなんて。


と、こんなことを言うから、高齢者を75歳以上にしようと主張する為政者が出てくる。

元気なんだから、それだけで恵まれてるよ。何をしてもらいたいと言うんだ?
(そして病気になったら、「これだから高齢者は困るんだ、お荷物だな」と言うんだろう)
すみません、おめおめ長生きした私が悪うございました。


だけど、元気に生きてるご褒美という考え方があっても良いのでは。そしてそのご褒美が、高齢者の健康増進につながるものだとしたら。そしてその健康増進効果が65歳で最も高まるのだとしたら。たとえば、弱り切ってからスポーツをはじめるよりは、体力が下り坂になったときにそれを維持しようという方が簡単そうじゃないか。

ごちゃごちゃ書き散らしたけれど、提言では65~74歳は「准高齢者」とするとある。「高齢者・後期高齢者」という現在の呼び方を「准高齢者・高齢者」と、言葉上デフレ(デノミ?)するに過ぎないのかもしれないけれど。
要は、何が問題で、何をすれば良いのか、言葉遊びに惑わされなければ良いわけだ。

それにしてもなんで75歳なんだろう、70歳でもよさそうに思う。
70歳は、「古希」という言い方もあるし、「従心」という言い方もある。官人の定年のことを書いたが、「致仕」は70歳を指す言葉としても使われるそうだ。
75歳って、何か特別な呼び方ってあったっけ?

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