豊洲のベンゼン

200px-Benzene-3D-vdW.png 昨日は豊洲市場をとりあげたけれど、汚染の程度がどういうものなのか、ちょっと考えてみた。

報道されているのはベンゼンが基準値の79倍ということなので、ベンゼンによる汚染の程度をわかりやすくしてみようということである。

今回の調査は、おそらく地下の水の調査だろうから、水質環境基準の0.01㎎/ℓ以下を参照したものと思う。ただ、水にどのぐらいのベンゼンがあっても、水中生物ではないわれわれとしては実感がわかない。

ということで、空気に置き換えて考えることにした。
ベンゼンは揮発性だから、空気中にベンゼンが揮発して、それを吸い込むものと考え、水質基準の上限値と、有害大気汚染物質に係る環境基準の上限値は、同等の効果があるものと、勝手に考えて、大気汚染の基準値 0.003㎎/㎥以下の方を基本にする。

さて、繰り返すがベンゼンが基準の79倍のところがあったと伝えられているから、大気汚染の方も基準値の79倍のところがあったということにしてみる。
つまり、0.003㎎/㎥×79=0.237mg/㎥ の濃度だったとする。

この汚染空気の中に居たとして、1回の呼吸で吸いこむベンゼンの量は、

0.237㎎/㎥×0.5ℓ=0.0001185㎎=0.1185μg となる。


さて、この濃度の空気を吸い込むというのがどういうことなのか、身近なこと、喫煙に換算してみる。
タバコに含まれるベンゼンはタバコの銘柄によって随分違うけれど、マイルドセブン(現行商品名:メビウス)の場合、1本あたり25.8μgのベンゼンが含まれている。

したがって、汚染空気を吸って、それがタバコ1本分になる呼吸回数は、

25.8μg/0.1185μg=217.72回 ということになる。


呼吸回数は1分に18回とすれば、

217.72/18=12.1分

つまり、この汚染空気中に12分居たら、タバコ1本分くらいのベンゼンを吸うことになる。
もちろん、タバコの有害物質はニコチン、タール、一酸化炭素だから、ベンゼンで比較しても意味はないのだけれど、ベンゼンの量ということだけなら、12分でタバコに含まれるベンゼンを吸い込むという話である。

部屋にいて吸い込むという状況を想定すれば、タバコの主流煙より、副流煙の方で考える方がイメージがとりやすいかもしれない。

副流煙の場合は、マイルドセブンで 294μg/本である。これが部屋中に拡散していると考える。

オーダーとしては今回調査の最大値237μg/㎥に近いから、何となくそれっぽい。


仮に、部屋が6畳相当(10㎡×2.5m=25㎥)の容積があるとすると、豊洲の汚染と同じ濃度になるのは、

237μg/㎥×25㎥=5,925μg のベンゼンが均一に拡散している場合で、

それは、5,925μg/294μg=20.15本のタバコを吸った状態に相当する。


uramahjong_stil.jpg 六畳間で、タバコを吸う人3人と、吸わない人1人でマージャンを半荘2局(1時間)やったとして、喫煙者が9分に1本ぐらいの割合でもうもうとタバコを吸っている。そんなイメージだろうか。

もちろん副流煙に含まれる有害物質はベンゼンだけではないから、本当にこんな状態だったら、豊洲よりははるかに酷い状態であろう。

ただ逆の立場で見ると、豊洲の汚染なんて、一昔前の雀荘よりはずっとましということなのかもしれないが。



数値出典:

・厚生労働省 平成11-12年度たばこ煙の成分分析について(概要)
・環境省 化学物質情報検索支援システム


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