メキシコの壁よりも困る壁?

トランプ大統領の「メキシコの壁」は、物理的な壁であると同時に、関税障壁も考えられているらしい。
関税障壁といえば、TPPは離脱、NAFTAは見直し、これから先どうなるのか、多くの人が固唾をのんで見守っている。

そして、まさかとは思うけれど、関税障壁よりも恐ろしい壁は、ネットに作られる壁
アメリカをネットから遮断されたら、世界中の通信、その上に成り立つ情報処理、そしてそれが支える金融取引、物流、そのすべてが麻痺してしまう。

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あまりに影響が大きすぎて、第三次世界大戦とはこのことだろうか。
原発の爆発と同様、起こったときの被害想定すらできないから、想定から外しておくという論理で、いくらトランプ大統領でもやらないことにしているのか、口に出したら言霊が恐ろしいのか、そういう恐怖は未だメディアは流していないようだ。

昔、会社のホームページが一部からは参照できないという事件があった。
その原因らしきものを聴いたら、アメリカにあるDNSが仕様変更だか、障害だかなにかで、それまでと動作が違っているとかいう。手のうちようがないのだが、数日で復帰したと思う。キャッシュが書き換えられるまで時間がかかったとかいう話だった。
ホントかウソかわからないけれど、インターネットというのは、どこかの障害が世界中に影響することもあるということらしい。

日本の自動車の対米輸出が大きくて米国は貿易赤字だとかいうけれど、ことネットの世界では、一方的なアメリカ黒字。統計上はおそらくサービスの収支としてあらわれているのだろう。
ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)の接続では、上位-下位というしきたりがあって、下位プロバイダは上位に接続料を支払っていると聞いたことがある。そして、世界のインターネットの最上位に君臨するのがアメリカのプロバイダということなら、インターネットは、情報を流す装置であるとともに、お金を吸い上げる装置でもあるということになっているんじゃないだろうか。

science-of-gps.jpg それと並んで、アメリカに依存しているのがGPS。もともとは米軍のシステムだそうだし、今でもアメリカで運営されていると思う。
もし、このサービスを止められたら、世界中で車のナビが動かなくなってしまう。もちろんポケモンもできない。
日本も独自のGPS衛星を上げているようだけれど、どの程度カバーしているのだろう。

インターネットの初期頃、アメリカと敵対していた国だったら、アメリカに依存しないシステムもある程度あるのだろうけれど、日本なんかアメリカべったりだからどうしようもないだろう。

さすがにインフラは影響が大きすぎるということで、完全に壁を立てたりはしないとしても、たとえばGoogleやAmazonなどが、日本向けサービスを停止したらどうだろう。
中国とGoogleの争いは耳新しいものだけれど、これは中国側がGoogleを止めるもの。Facebookなどもそう。
しかし、アメリカがGoogleを止めるというのは、全世界を止めるのとおんなじことになりそう。

sty1702030003-f2.jpg トランプ大統領がトヨタを名指ししたのは、1980年代の記憶じゃないのかという話をしている人がいるけれど、1980年代というのはインターネットもGPSも存在していない。

自動車にしろ、ハーレーダヴィッドソンにしろ、部品の米国産率はそんなに高くないだろう。だから、輸入を止めることは米国産業を止めるだろう。

しかし、ネットの世界では、機器は外国製も多いだろうが(iPhoneは中国製だろ)、システム全体としては、アメリカが圧倒的なわけで、こんなところで米国ファーストをされてはたまらない。

止めることはないにしても、アメリカにとって効果的な制限を案出してくるかもしれない。

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