フリーランス女医が教える「名医」と「迷医」の見分け方

611Q1LEcafL.jpg 筒井冨美"フリーランス女医が教える「名医」と「迷医」の見分け方"について。

ネットでこの著者の話(日給12万円!私が「ドクターX」になったワケ/YOMIURI ONLINE)を読んで、著作も読んでみようと思った。

医療関係の話については、それなりに興味深い。なんといっても現役医師であるから、話にはそれぞれ事実の裏付けがあるのだろう。
ただ、いくらフリーランスであちこちの病院を見ているとはいえ、個人で経験できる範囲は限られているだろうし、麻酔科専門だから、外科系が中心になっているだろうから、これがすべての病院・医師の実態とは言えない、その程度の心づもりは必要だと思う。

ただ、第4章あたりになると、医師の結婚の話とかばかりで、これはこれで医療の世界では切実な問題なんだろうけれど、タイトルの「名医」と「迷医」の見分け方とはあんまり関係ない。

ただし、女たらしの医師(♂)には名医が多いそうだ。
女性とのコミュニケーション力とか気遣いができる、危機管理能力に長けているという点で、患者に接する能力や実際的な対応力に秀でているということらしい。
「英雄、色を好む」と同じだろうか。
一方、脇が甘くてバレバレの不倫医師が多いとも。こういうのはダメらしい。


第1章 知られざる「麻酔科医」のお仕事
第2章 私がフリーランスになった理由
第3章 よい病院、ヤバい医者の見分け方
第4章 医療ドラマに見る病院のウソ・ホント
第5章 研究者の立場から見た「STAP騒動」
第6章 タテマエばかりの「女性活用」に物申す
第7章 日本人の「働き方」への新提言
その第4章以下では、医師ということに限らず、女性の労働について、歯に衣着せない主張が続く。
誤読と糾弾されることを怖れずその主張をまとめると、
  • 女性の役員とか管理職の割合の数値目標は、お飾りの女性を置いて、周りの優秀な男性スタッフが支えることになるだけである
  • 女性のためになるとする育児休業法その他、女性のための施策の多くは、本当に有用な女性労働者にとっては有効でない、というか弊害が多い
  • 労働の流動性を高めることが、女性に限らず、社会の生産性を高めることになる
というようなことだろう。

有能は優遇、低能は冷遇、無能は淘汰というのが著者が考える社会である。
ただ有能、低能、無能とは個人属性ではないとも考えているフシがある。
閑職のようなところでぐうたらしていた(軽蔑していた)爺医が、退職して別の病院に行ったら、キビキビ働いている、個人の能力だけではない、置かれた場所による、という納得できる話を併せて紹介し、それが、
「女性が働きやすい会社ではなく、「女性が働きやすい社会という言葉になる。

それでもやっぱり思う。
まともな話が単なるリストラ理論にすり替えられて、冷遇が貧困に、淘汰が野垂れ死になったらどうしてくれる。
(あ、医療の世界はそうなったほうが良さそうですが)

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