遠山金四郎 一件落着!苦手な上司対処法」

toyama_kinshiro_chieizu.jpg 昨日に続いて、溜っていたビデオの感想。

今日は、“先人たちの底力 知恵泉
「遠山金四郎 一件落着!苦手な上司対処法」
”。

遠山の金さんといえば、史実としては、芝居小屋を廃止しようという上層部に反対し、江戸庶民の娯楽を守った、そしてそのことで庶民の人気を得て、噺が作られることとなった、そういう知識は持っている。

ただ、その上層部(現代よりずっと上下関係が厳しそう)に反対して、自分の意見を通すことができたのがなぜなのか、そこのところにまで考えが到ってなかった。

そのからくりがこの番組で明瞭な形で示されたと思う。
結論から言えば、

上司(水野忠邦)と、思いや施策の方向性は共有していると見せかけることで信頼を得、「おまえがそういうなら」関係を作ったこと。そして、上司の上司(将軍)にとりいることで、上司の我儘を制することができるようになったこと。

この二つである。

もちろん、施策の目的や方向性というものは自分自身のものを持っているわけだから、ただのへつらいやごますりとは一線を画している。

私も、長いサラリーマン生活の経験から、金さんのやりかたが効果的というのは感じる。
自分自身が金さん並に有能というわけではないけれど、上司の信頼というのは、自由に任せてもらうための最低条件である。

通常、職階が上になればなるほど、些細な部分の情報は欠落しがちで、そこは担当者の情報に頼らざるを得ない。上司が担当者を信頼しているかどうかは、担当者の情報を信頼しているかどうか(情報の真偽ではない)にほぼ同じである。

ただし、組織外から、組織内の他部門から齎される大局的な情報などは、むしろ上司のほうに多く入るから、担当者はそれをしっかり把握しておかなければならない。問題なのは、上司も含め、情報の結節点におれないような組織構成になったとき。意思決定の判断は情報をもってるものが圧倒的に有利である。外からの批判では、情報を持つ者を論破することは困難である。そのために悔しい思いをすることもある。


脱線してしまったが、情報(information)が知恵(intelligence)になる、つまり判断が加わってくるとき、そこが担当者の勝負所である。
金さんは、そうしたインテリジェンスに長けた人材であったのだろう。
番組タイトルは「苦手な上司対処法」だけれど、「上司の操縦法」とするほうがピッタリではないだろうか。

とはいうものの、いくら能吏でも、上に立つ政治家がダメで、政策の方向性がデタラメでは、できることは限られる。 誰がやっても難しい幕末政治ではあったろうが、権力志向が強く、倹約一点張りで、役人たちからも嫌われていたという水野忠邦がトップでは、天保の改革は失敗するべくして失敗したということだろう。

こういう状況では、上司はボンクラのほうが良い。「よきにはからえ」が最高である。


現代の政治家諸君は、歴史に学んでもらいたいものだ。

歴史の最大の教訓は「歴史は繰り返す」(学ばない)ということだとも言われているけれど。


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