「平家物語」の古本を買った

1531391808863-crop.jpg 何度もネタに使った平家物語、今まで通して読んだことがなかったし、宮尾本を読むにしても先に原本と思っていたわけだが、とにかく本だけは確保しておこうと思った。(いつになったら読めるかわからないけれど)

周知のとおり、平家物語はいろんな異本がある。大きくは語り本系と読み本系があって、琵琶法師のリズムも感じたいなら語り本系に限るわけである。そして語り本のなかで標準的と支持されているのが「覚一本」というものらしい。

そして、いろいろ調べて、読むんだったら、岩波文庫版「平家物語」が良いかなと考えて、Amazonのカートに入れておいた。

結局読まないということになっても、それはそれでかまわないかと思って、しばらくしてから、購入手続きをしようとしたら……
あらあら、在庫なしだって。(今はまた在庫ありになっている)

P_20180712_193913_vHDR.jpg 返本不可の岩波だから本屋に行けば在庫を持っているところもあるだろうけれど、Amazonで古本も出ていることに気付いた。値段はおよそ半額。
(800年も前の本だから、古本でええじゃないか)

すぐに届いた。
マーケットプレイスでの購入だから、いつものAmazonのパッケージではない。
そして不思議感があるのは、差出人が個人名。

梱包と大袈裟な言葉は似あわない、大封筒にビニール袋に4冊を並べて納めてある。それでも運送中にいたんだりはしなかったようだ。

Amazon様式の送り状が同封されているのは当然として、驚いたのは、手書きの送り状がついていた。
どうやら、マーケットプレイスに出品していたのは個人のようだ。
不思議な親近感を感じる。

誤字がある(「ご縁」と書くつもりが「ご緑」になっている)のも、丁寧に書こうとしたあまりのうっかりだろう。


P_20180801_160911_vHDR_On.jpg さて、届いた本をパラパラとめくると、というか、いきなり「祇園精舎」に書き込みが……
商品の状態には、表紙にキズ、中身にヤケとかあったけど、書き込みとは。

この書き込みも「無謀」とあるのは「謀反」の間違いでは。


ところが「祇園精舎」が終わって「殿上闇討」になると、書き込みはない。
「祇園精舎」だけ読んだんだろうかと思いながら、少し読み進めると、次に書き込みがあるのは「鹿谷」で、ここには日付らしきものも書きこまれている。あれあれ、どうしてこんなにとんだところに?

その後、またしばらく書き込みはなく、次にあらわれるのは、巻二に入って「大納言死去」で、ここには「少将」が丹波少将成経だという趣旨の書き込み。

気付いたのだが、書き込みがある場所は、ページの隅が折られていた。ではと、折られているページを開くとやはり書き込みがある。第1冊は4カ所(4カ所目は、巻三の「赦文」)。第2冊以降はどこも折られていない。読み進んだら「新しい」発見があるかな。


個人が気ままに読むのだったら、こんなとばし方はしないのではないだろうか。おそらく読書会とか大学などの講義に出ていた人が書き込んだのではないだろうか。

「祇園精舎」は当然読むとして、とばし読みするなら、「鹿谷」より、独立したエピソードになっている「祇王」じゃないだろうか。
あるいは「鹿谷」を読んだのなら、それに続くのは、多田行綱が裏切って陰謀を密告するシーンの「西光被斬」が流れだろう。それがいきなり「大納言死去」ではとびすぎではないだろうか。

しかし、読書会とか講義だったら、話としての完結性や、ストーリーのつながり、そういうことを考えてカリキュラムを組むと思うのだけれどどうなんだろう。

図書館の本でもときどき書き込みのあるものがある。著者の思い違いや誤字の指摘などが多い。
図書館では書き込みを見つけたら情報提供するように依頼しているのだけれど、的を射た書き込みだったりすると、まぁいいかと思ったりする。

数学や物理の本の誤植はなかなか厳しい。よくある誤植は添字のiやj、mやnの間違いとか、オペレータ(微分だったり共役だったり)の間違いで、こういうのを間違われると、ただでさえ理解困難なところが、ますます難しくなってしまう。


古本を買う場合は、書き込みがあるぐらいは覚悟の上である。(破れなどはご勘弁だが)
書き込みも一興であろう。(できれば鉛筆かフリクションペンで)

ところで、私は使っていないけれど、メルカリでも古本は出ているだろうけど、どんなものがいくらで出るんだろう。

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