イタリア旅行―ボルゲーゼ美術館(2)

昨日はボルゲーゼ美術館への入館を中心に書いて、館内で撮った作品写真はラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」だけだった。読者には中を見せろという方もいるかもしれない。
そこで、ほんの一部の名品を紹介しておくことにする。

まずは、ベルニーニ「アポロンとダフネ」。
この彫刻の写真はネットに山ほど落ちていて、私が撮ったものより良い写真がたくさんあることと思う。
そこで、今日は特に、足下のクローズアップ写真を。
ダフネの足指から月桂樹の根が伸びている。彫り出されたものとは思えない。一つ間違えば簡単に欠けてしまいそう。

天井には、同じ主題の絵が描かれている。

IMG_2968(Borghese_Apollo_et_Daphne_Ceil_paint).jpg


次に同じく「プロセルピナの掠奪」。
ハデスの手がプロセルピナの尻に食い込んでいるところは多くの人の注目するところ。
前の休刊日には、プロセルピナが抵抗し、顔を背けているところのクローズアップを載せたが、今日は、ほぼその角度からの全身像を。

Proserpina



次もベルニーニで、「真実」。
この女神(?)の表情は、「シンジツ」を握ってうっとりしているように見えるのでは。その、手に持っているモノは、ガイドブックによれば太陽だというのだけれど(女が握ってうっとりするものってなんだ)。
そして思った、かの有名な「真実の口」は、この「真実」が持っている「太陽」に似ているからそう呼ばれているのではないかと。
そう思ったが改めて「ローマの休日」のスティルを見ると、意匠は随分違うから、やっぱり無関係か。

前回の旅行では「真実の口」のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ行って、当時はまだ観光客も大群衆というほどではなかったので、グレゴリー・ペックのマネもできたけれど、今回は行かなかった。







またベルニーニ、「ダヴィデ」。
ダヴィデといえば、ミケランジェロのものがもっとも有名だと思うけれど、このベルニーニのダヴィデも違った魅力がある。
ベルニーニのダヴィデには少年の初々しさも感じられる。(余計な感想はこのぐらいで)

IMG_2983(Borghese_David_arm).jpg


ここまでベルニーニの作品ばかりになってしまったが、もちろんベルニーニの美術館ではない。他の作家の作品も古代ローマの作品も蒐集展示されている。もちろん絵画には、ラファエロもティツィアーノなど、名だたる作家のものがある。

なお、そうしたボルゲーゼの収集品の多くがナポレオンによってフランスに持ち去られているそうだ。後にイタリアに戻されたものもあるが、かなりのコレクションがルーブル美術館にあり、ボルゲーゼ・コレクションと呼ばれている。


IMG_2957(Borghese_Apollo_et_Daphne_front).jpg IMG_2960(Borghese_Apolo_et_Daphne_back).jpg
ベルニーニ「アポロンとダフネ」

IMG_2970(Borghese_Apollo_et_Daphne_foot).jpg
ダフネの足。爪先から根が伸びる





IMG_2948(Borghese_Proserpina_back).jpg IMG_2952(Borghese_Proserpina_esc).jpg
「プロセルピナの掠奪」


IMG_3012(Borghese_Verite_full).jpg IMG_3014(Borghese_Verite_side).jpg
「真実」

IMG_3010(Borghese_Verite_Sun-up).jpg Audrey_Hepburn_and_Gregory_Peck_at_the_Mouth_of_Truth_Roman_Holiday_trailer.jpg
「真実」が手に持つ「太陽」      「ローマの休日」から


IMG_2977(Borghese_David_body).jpg IMG_2978(Borghese_David_head).jpg
「ダヴィデ」



IMG_2974(Borghese_Venus_Roma).jpg IMG_2997(Borghese_Leda_and_Swan).jpg

レダと白鳥(古代ローマ)

IMG_2993(Borghese_Paolina).jpg
カノーヴァ「パオリーナ・ボルゲーゼ」   ビーナス(古代ローマ)
blankimage.png

IMG_3052(Borghese_Ceiling).jpg 最後に、天井画の一部と、展示室の様子を紹介しておこう。

今回は、天井画まで丁寧に見るゆとり(及び予備知識)がなかったのだが、後でガイドブックを読むと、時代を代表する作家が競った場であるという。

「アポロンとダフネ」の部屋のように、展示テーマとも関連した天井画が選ばれているように思う。



展示室は、写真でわかるように、とてもぎやかである。

IMG_3001(Borghese_Exhibition_room).jpg 日本の美術館で行われる美術展での展示とは随分違う。そうした美術展では、一品一品独立して作品のみに集中して鑑賞する。もちろんそうした場合でも、展示作品の配列や部屋割りは熟慮されているのだけれど、やはり、その部屋全体として鑑賞するという感じにはなりにくい。

ボルゲーゼでは、これだけいろいろなものが、装飾(それも作品)に凝った部屋にあって、全体としてうるさくなっていないのに感心する。

ガイドブックによれば、昔はかなり雑然としていて、各室ごとにテーマをもって統一感をもって配置されるようになったのは少し時代を下るそうだ。そうした配列もまた目利きの技だろう。


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