青木龍山の酒器

実家へ行って、亡くなった母の形見分けということでもないが、家を片づけるために、使っていない食器類を整理しようということになった。
台所の棚の奥の方に押し込まれている食器類も、このままでは場所をとるだけということで、気に入ったぐい呑みがないと日頃不満を持っていた私は、そういう類があればいいなと思って、整理につきあうことにした。
ぐい呑みは、萩焼のような明るく滑らかなものが好きなのだが、その趣味には合わないが、黒っぽい天目で、割に良さそうなものがあった。
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旧家でもなんでもない家だから、値打ちものなどあるはずもないのだが、これは酒が好きだった亡父がオークションで手に入れていたものらしく、青木龍山作。恥ずかしながら、この人のことは全く知らない。それ以前に、焼物についてとんと無知。産地名ぐらいはいくつか知っているものの、産地とモノが一致するのは信楽の狸ぐらい。ネットで調べると青木龍山という名前の陶芸家で文化勲章を受章された方がいるらしく、青木龍山作品なら買い取りますという骨董屋のサイトもあったりする。本物ならそこそこの値がつくらしいが、遺品でもあるから、贅沢して普段使いしてやろうと決めた。(売るなら未使用の方が値打ちがあるらしいが)

使ってみると、黒っぽい色から予想されるのとは違い、軽く、口当たりも良い。私はぬる燗が好きだが、ごついぐい呑みだと、ぬる燗が一気にさめてしまったりするが、これだとそういうことにはならない。
だいたい茶碗とかのありがたみは、熱いお茶やご飯を入れたときに、茶碗を持つ手が熱くてたまらないというようなことがないことだ(そうでない茶碗は結構多い。特に薄い焼物で上品なやつ)と考えている私のような人間には、機能的とも思える本作は好感が持てる。(ただし徳利の方はまだ使ってない。電子レンジに入れるなどありえないだろうし、湯せんするのも面倒だから)

ちょっと使うのに気を使うけれど、豊かな気持ち、ゆったりした気持ちで飲める。

そういえば、お好み焼き屋で、ロブマイヤーのグラスでワインを出す店があるらしい。それに比べれば、ぐい呑みはそれほど気を使うものではないだろう。(お好み焼き屋でロブマイヤーを使うなというつもりは全くない。その逆で素晴らしいと思っている。機会があればぜひ行きたい、ロブマイヤーの保険料が上乗せされていないならですが。)
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