PMA-50の評価

昨日は機械的な動作確認だけ書いたので、今日はオーディオとしての評価(機器構成は昨日の稿参照)。

まずSACD。
私はピュアオーディオのSACDプレイヤーは持ってなくて、ブルーレイ(マルチメディア)プレイヤーで代用している。SACDプレーヤーには高価なものもあるが、私が思うにデジタル再生装置というのは、ノイズの拾い方とか、クロックの正確性とか、違いが出そうな部分もあるだろうが、ディジタル伝送するのならノイズは関係なさそうだし、クロックもPMA-50側のクロックが使われるから、安物でも問題ないのではないだろうか。(演算速度が遅くて再生が途切れるなどは問題外で、あとは操作性の違いぐらいでは。)
前に使っていたONKYO A-5VLというアンプにもディジタル(同軸、光)入力があり、同軸でつないでいて、状況はたいして変わらないようだが、やはり、ハイレゾ対応をうたうPMA-50は前述のとおり、クロックがしっかりしているのか、やはり前よりくっきりした音になったと思う。これはアナログ増幅段の性能も大きいのだろう。
【追記】 今もっているマルチメディア・プレイヤーではSACD再生してもS/PDIFではPCM 16bit/44.1kHzでしか出てないようだ。

次にPCからのUSB接続。再生に使用したプレイヤーはfoobar2000。昨日も書いたが、foobar2000のoutput deviceのところに "DENON USB Audio" の表示が確認できる。
【追記】 DSD対応ができれば、ASIOが選択できるらしい。
foobar2000output.jpg

これは明らかに違う。今までのサウンドプロセッサでの再生は、おそらくジッターだろう、音が埃っぽかったが、大変くっきりし、プレイヤー直結のSACD/CD再生に勝るとも劣らないというところ。以前にアナログ・レコードを24bit/96kHzでディジタル化していたものを聴くとそれが良くわかる。
前述のとおり、アンプ側が「責任をもって」デジタル音源をアナログ化するということなので、ストレートな音になるのだろう。

問題はロー・レゾリューションの音源。mp3 192kbpsというような楽曲を聴くと、なんとも貧しい音になる。そうした音源でもウォークマンで聴く分にはそんなに貧相な音に思うわないのだけれど、ちゃんとしたオーディオセットだとハイレゾ(CD音質でも)との落差が大きい。

ということで、プレイヤー直結でもPCからでも同じような音になるので、音源の違いは無視して、スピーカーから出る音、つまり最終のアナログ信号の印象について若干コメントしておく。

これこそディジタルの本領と言える。
音源のディジタル記録が同じならスピーカーから出る音も当然同じになるはず。
同じPCM 24bit/96kHzなら、どのルートで入力しても同じ。元はPCでも、CDでも、スマホでも関係ないはず。
ただし、同軸デジタルは192kHz対応だが光デジタルは96kHzまでという規格上の違い、USBはDSDを流してくれるが、他はPCMに変換するなど、それぞれの規格に合わせて伝送されるから、ルートによってデータが違うということはある。
こういうアンプと組み合わせる場合、高級SACDプレイヤーに存在価値はないだろう(見た目の満足感を別にすれば)。


Julia Fischerのモーツァルト KV216(SACD)を聴くと、高音がやや固い印象。少し高域を落とし気味にするほうが聴きやすいかもしれない。となるとGrumiauxと比べたくなって、KV219(LPから24bit/96kHzでディジタル化)をPCで聴いてみた。いやぁ、古い録音とは思えない。涙が出る。やっぱりFischerよりGrumiauxかな。
以前、ONKYOが24bit/96kHzでお試しで無料配信していた楽曲でも、CD音質とははっきりした違いを感じたが、これはハイレゾ効果なのか、アンプの素質なのか(あるいは単にソースの問題なのか)はよくわからない。

LP時代からオーディオチェックに使っているBoskovsky/Wien POによる「金と銀」(LPから24bit/96kHzでディジタル化)を聴いた。定位は以前よりさらに良くなったと思う。ただし、この曲では低弦が風のように体を包む感覚を確認したいのだけれど、やはり口径10cmのAutograph miniでは、しっかりした低音が出てはいるのだが、その感覚は得られない。トーン・コントロールで低域を上げても低弦の音は風というより塊になる。今まで使ったことはないのだが、サブウーファーの追加(PMA-50にはサブウーファー用端子もついている)で良くなるのか、単にバランスを崩すだけなのか、もう少し考えたい。

ボーカルは、ナタリー・デセイの夜の女王の復讐のアリアを聴いてみた(CD音質)。ハリと透明感のある声だと思っていたのだけれど、それに加えて艶めかしさが出てきた。やっぱりオーディオを変更すると、人の声が一番変わるような気がする。
ピアノはもちろんしっかり鳴る。もう、こうなると音のことはどうでもよくなって、演奏の方にばかり注意が向くようになってきた。
まとめると、ハイレゾの効果はともかく、音はクリアで締りの良いものになったと思う。

いろいろ聴いているうちに、入力セレクタがボタンを押して一つずつ進むようになっているのが、使いにくく、またわかりにくい。機械的接点が劣化などで音質に影響することを嫌ったのかもしれないが、操作性は旧来のダイヤル式の方が良い。

私が設計者だったら、ルック&フィールは昔のものを目指す。パネルにセレクト・ダイヤルを配しソース名を印字しておき、ダイヤルを右へ回すと右クリック、左へ回すと左クリックとして動作させ、選択されているソースをLED発光で示すというようにするだろう。(前のONKYO A-5VLは、デジタル音源が生きているとそこがブルーのLEDで示される。)


それとBluetoothはいらない。機能があるから動作確認はしたけれど、やはり音としては情報量が減ったものになるようで、使うことはないだろう。マニュアルにもBluetoothはノイズの原因になるから、使わないならoffにするように書いてあるが、それなら初めから付ける必要はない。当然、ペアリングのためのNFCも不要。
これらをカットして値段を下げるか、前述のような操作性向上をお願いしたい。

Amazonで54,000円を切っていたが、これはなかなか良い買い物だった。
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どうして「ディジタル」と書く?
読みがどうこう仰られるのであれば、
他の外来語も読み的に正確ではありませんよ?
一般的に常用されているものにならって
「デジタル」とした方が、読みやすいと思いますよ。
記事内容がすごく良いのだから、へんなところに拘るのはモッタイナイですよ。

Re: タイトルなし

記事内容へのコメントと評価、ありがとうございます。

「ディジタル」「デジタル」の表記ですが、私は全く拘っておりませんし、読みがどうこうとも思っておりませんでした。あらためて本記事を読み返すと両方混じっています。
しかし、読みやすさを考えれば、表記は統一すべきだと、あらためて思いました。
今後は、ご意見に従って「デジタル」と書くようにしたいと思います。

PMA-50やデジタル・オーディオについては、他にも何本か記事を書いています。素人なので間違いも多々あろうかと思いますが、そちらも読んで感想をいただければ幸いです。
(「ディジタル」と書いている記事もあるかもしれませんがご容赦願います)
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