古い録音のハイレゾ

HeifetzSACD.jpg私のCDライブラリーには、こんなSACDがある。
ハイフェッツ、ライナー/シカゴ響によるブラームス、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
それぞれ1955、1957年の録音らしく、当然だがディジタル録音ではない。

ディジタル録音というと、ピリスのモーツァルト・ソナタ全集がそのもっとも早い部類だと思う。コロンビアが開発したPCMレコーダーで、東京のイイノホールで録音されたものだと記憶している。LPで発売され、吉田秀和氏が解説と楽曲分析を書いている。ピアノはアタックが強くてアナログ・プレイヤー泣かせだと思うが、このレコードはきれいに音が拾えた。


このハイフェッツのSACDのソースになったのは、ブラームスは76cm/s 2トラック、チャイコフスキーは38cm/s 3トラックで録音されたものと解説に書かれている。私が持っていたオープンリール・デッキでも周波数特性は30Hz~25kHz(19cm/s)となっていたから、保存状況に問題なければ、ハイレゾのソースとして十分な帯域が入っていたに違いない。

仮に、周波数特性が20~20kHzとなっていたとしても、こういう数字はフラットな帯域を示すもので、この外側の周波数が含まれないということではない。昔は、可聴帯域はどんなに広くとっても16Hz~20kHzで、それ以外は音楽鑑賞に影響はないと考えられていたが、それでも機器の特性としてはそれを超える値が書かれていた。
これは機器の「余裕」というようなものを示す、つまり、20kHzまでフラットということは、20kHzでは少し悪くなるという意味であり、45kHzまでフラットというのなら20kHzでも全然悪くならない、という意味だったと思う。結果、可聴帯域外の音も当然含まれていたと考えるべきだろう。CDのように、22.05kHz以上は「ゼロ」とは違う。

DENONdl110.gifレコードでも同様で、昔、アナログ・プレイヤーのピックアップ・カートリッジのCMで「アナログ・レコードには数Hzから45kHzまでの音が刻まれています」「カートリッジが拾う音溝の凹凸は分子レベルです」などというのがあったし、現在、私が使っているカートリッジも、再生周波数範囲は20Hz~45kHzと書かれている。

私もアナログ・レコードを24bit/96kHz(一応ハイレゾとされるサンプリング)でディジタル化して、CDよりも豊かな音として感じているわけだ。前も良かったと思うが、DAC内蔵アンプになった今の環境ではさらに良くなった。前にデジタル化していたグリュミオーの協奏曲全集などは、驚くほど快適な音になったと思う(不思議なことにアナログ・レコード出力でそのまま聴くより、一旦デジタル化したもののほうが綺麗に聴こえる気がする)。

ところで、ハイフェッツの録音は音はいいよ、だけど、なんか最近のCDとは違うような感じがする。
演奏自体の時代性の問題だろうか、それとも最終製品(レコード)を意識したときの録音設定やミキシングの問題だろうか。

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