筆談ホステス、政界進出

saitoriehokkoriblog.jpg“筆談ホステス”の斉藤りえさん(31)が政界進出を目指すそうだ。ご自身のブログに出馬宣言がある。

【ブログから】
わたくし、斉藤りえは、今度四月の統一地方選、北区政へ挑戦することを決意いたしました。
※日本を元気にする会の公認候補ともなります。
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また「耳が聞こえなくては、議会活動ができないのでは?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これだけ技術などが進歩した現代において、“聞こえないこと”は必ず乗り越えられると思っております。
例えば、議会に提出する質問状や政策案はパソコンで作ってメールで送れば事足ります。
問題提起もパワーポイントを使って視覚化すれば可能です。有権者への情報発信にはブログやTwitterがあります。
受け入れる議会側に現在、聴覚障害者を前提とした仕組みはありませんので、その変革に最初はご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、議会からまず本当の「障がい者へのバリアフリー」が起こること自体にも、大きな意義があるのではないでしょうか。
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hitsudanhostess2.jpg美人、苦労人、母、障碍とくれば、当選は間違いないところ。
「小沢ガールズ」も「美人すぎる市議」もまっさおのダントツ当選ではないだろうか。

このニュースを見て、すぐに思ったのは、議会・役所は聴覚障害者への対応はできるのだろうかということ。
ブログを拝見すれば、ご本人も既に解っているらしく、受け入れる議会側に現在、聴覚障害者を前提とした仕組みはないようだ。

以前、研修関係の事務に携わったことがあるが、1人でも聴覚障害者が受講すればそのために手話通訳を依頼していた。予算が潤沢にあるわけではないし、細かい話だが講義時間が延びると、その分費用も上がる。全部の研修に手話通訳をつけるのは難しいので、講師などが本人と連絡をとって、研修の実効果があがるように(そしてできる限り費用が発生しないよう)工夫していた。必要なものは必要としても、青天井というわけにはゆかない。
研修の場ではこうした対応ができても、実際の仕事の現場では無理である。仕事をきちんとしてもらうには、手話通訳がいない場で、周囲の人とどううまくコミュニケーションするかが大事になるから、それも研修の意義という都合の良い理屈もあったけど。

さて、議会ともなると、当然、民主主義のコストとして予算措置はされるから金の心配はないのかもしれない。
本会議、委員会などの公式日程はおそらく形式上も手話通訳を手配するだろうが(質疑の予稿を通訳に見せるかどうかでもめるかもしれないが)、それ以外の非公式な打ち合わせは無理かもしれない。
もっとも、少人数であれば、この方は筆談できちんとコミュニケーションができるだろうし、本当に実質的な意見交換や協議には大した障りにはならないかもしれない(ご自身が、メールやブログとかでできると仰っているとおり)。儀式には手話通訳、実質は筆談やメール、というのも変な話だけど。

Googleの音声認識はずいぶん優秀になったから、これも使えるかもしれないが、今のところ、議場で笑いを誘ってしまうことがあるかもしれない。「オショクジケン」(お食事券)が、「汚職事件」になっては場内爆笑(一部議員は激昂する)だろう。

また、モバイル型情報保障サービス「e-ミミ」(株式会社アイセック・ジャパン、沖縄県うるま市)というのがある。「リアルタイム文字おこしサービス」と言い、詳細はリンク先の記事を読んでもらえば良いが、「世界最高の日本語音声認識エンジン」だそうだ。

それはともかく、私は2045年には人とコンピュータは逆転している、つまり人間の議会は既に死に絶えている(あるいは形骸化している―それなら既にかも)と思うが、それよりも前、おそらく今から5~10年後には、日本人の日本語音声認識より、コンピュータの日本語音声認識のほうが正確になっているだろうと思う(発声のほうが悩ましい。コンピュータは東北弁も関西弁も喋れるが、いったいどれで喋ればいいのか悩むことになる)。

Google音声認識は優秀だと書いたが、こういうシステムはデータを蓄積し(経験を積み)、ビッグ・データを利用したディープ・ラーニングなどの技術を使って、精度をどんどん、おそらく幾何級数的に、上げてくるにちがいない。

異言語通訳でも同様だろう。コンピュータの通訳のほうが正確になるだろう。今小学校で英語教育を受けようとしている子供たちが大人になるころは、機械を通さずに伝えたいという特殊な状況はあるにしても、通常のコミュニケーションは翻訳機で十分になるのではないだろうか。
それでも、コンピュータが人間の言語を学んでくれているうちはまだ良い。そのうちコンピュータが発する言語によって人間が言語を獲得するようになるのでは。


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