YSP-2500 総合評価

昨日に続いてYSP-2500、今日は音楽を聴いた時の評価を中心に、総合評価というような感じで書いてみる。

昨日も書いたが、フォン・オッターのカルメンだが、音はくっきりし、拡がり感がある。しかし、音に艶というようなものが欠ける感じである。
他の音源はと考えて、「題名のない音楽会」は5.1chサラウンドだったことを思い出して、録画で残っているものを視聴。
また、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートも試してみたが、サラウンド(つまり会場に居る)という雰囲気は乏しい。ただ、細かい音がよく拾えていて、そこは気持ちよい。

テレビは10年近く前のものだが、音は比較的ましなものだ(最近のものは薄型にするため音を多少犠牲にしているという話を聴く)。しかし、やはりYSP-2500の音と比べると、質が違う。当然だが、YSP-2500の方がくっきりとしていて、繊細感があるし、サブウーファーがついているので低音も充実している。

JuliaFischer-Bach.jpgと、こう書いてくると、良いスピーカーのように読めるが、ピュアオーディオと比べると、それはもう全然、足元にも及ばない音である。

前に書いたBlu-ray Audioのラヴェル管弦楽曲集を再生してみると、たしかにステージが広がって、小さな打楽器がここでなっているという感じははっきりとわかるのだけれど、なんだか音がむしろステージの奥に引っ込んでいるような感じ。2チャンネルのピュアオーディオで聴く音の方がずっと生々しく、前に出てくる。

SACDにもサラウンド録音のものがある。ザカリアスのモーツァルト/ピアノ協奏曲を再生してみた。音が全く前へでてこない。音質はたしかにテレビのスピーカーとは別物で悪くないのだけれど、ピュアオーディオには全く及ばない。
どちらも5.1chのハイレゾ音源なのだが、こんなものかとがっかりする。

ところが、ユリア・フィッシャーのバッハ無伴奏のSACDを再生してみると、これが、結構生々しく響く。ダイナミック・レンジもはっきりと広くなる。指が指板の上を動くかすかな音までわかる。さすが、ハイレゾ時代の音響機器という感じがする。

Michala-Petri.jpgそれでは、ということでミカラ・ペトリとラース・ハンニバルによるバロックの二重奏のSACD(パケ写より写りの良い写真をアップしておく)。これも本当に広がりがある、というか同じ部屋の中で演奏してもらっている気分。

そして、一番感心したのは、武満徹「秋庭歌一具」のSACD(パケ写下)。演奏している場の奥行と幅が見事に再現され、素晴らしい。

で、考えた。
そもそもDTSとかDolby digitalとかいうサラウンド・システムって、映画館のために開発されたものではないかしら。
YSP-2500は映画館の音は良く再現している、あの強調された低音や金属的な、腹にこたえる音。

映画館より良いと思うのは、自分で音量を調整できること。映画館では見終わったあと、あの音響に疲れ果てるという経験をすることが多いのだけれど、それをコントロールできる。


独奏や小編成の室内楽はなかなかの音が出るのに、オーケストラがもう一つ。
これは、演奏会場を再現する録音ノウハウが未だ成熟していないということなのかもしれない。
shuteigaichigu2.jpg特に、前述の素晴らしい「秋庭歌一具」は、演奏会を収録するというのではなく、サラウンド録音の可能性の追求も意図して制作されたのではないだろうか。

ということで、独奏や室内楽を楽しむならまだしも(音の艶はやっぱりピュアオーディオ)、オーケストラを楽しむなら、やはりYSP-2500には少々荷が重い。音はそう悪くはないよ、けれど、という感じ。
もっとも、我が家の大して高価でないオーディオセットでも、スピーカーだけでも3倍以上、アンプ、サブウーファーを含めると5倍以上の価格である。比べるほうが間違い。(ピュアオーディオが負けちゃそれはそれで悔しいでしょう。)

それなら、リビングのオーディオセットでテレビの音も流せば良いじゃないか、となるのだけれど、残念ながら、我が家のリビングでは場所の制約から、テレビとオーディオは90°方向が違うので、そういうわけにはゆかない。
(それにピュアオーディオ機器でテレビの音を聴くのも実はがっかりしたりする。)


買ってよかったかと自問すると、まぁ、良かったのではないだろうか(そう思わないとやってられません)。
テレビの音をもっと良くしようというニーズには十分答えているし、ど派手な音響を収録した映画はたしかに大迫力で楽しめる。

購入動機は、前に書いたとおり、フォン・オッターのカルメンを、ブルーレイの品位の画像と音で楽しみたいで、これについては不満は残るのだけれど、まぁ、テレビのスピーカーで聴くよりは良いということで納得。
そして、自分への言い訳である。老い先もそう長くはないし、これから聴力はどんどん落ちていくだろうから、良い音を楽しめるのも今のうちだ、とね。
(オーディオ部屋のテレビ買い替えが課題として残ったままだ。)
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