サラウンドが効く録音

昨日は、Dolby ATMOSという、映画館の本格的なサラウンド・システムのことに触れた。
アクション映画であるから、当然、体の周りを爆音が通り過ぎるわけで、その効果はたしかに凄い。

しかし、そういう効果音以外については、前に、サラウンド録音は、ソロや室内楽、雅楽ではなかなか良いけれど、普通の演奏会録音では、未だ録音ノウハウが確立していないのじゃないかと書いた覚えがある。
実は、その後、どんなものがサラウンドに向いているのか、やっぱりサラウンドがいい、と思える音楽はどんなものか考えていて、 思いあたったことがあった。

ヴェネツィアのサン・マルコ寺院には2台のオルガンと2つの合唱隊席があって、一種のステレオ効果を出していたことが岡田暁生「西洋音楽史」に書かれていた。ひょっとしたら、こういう教会内での録音だったらサラウンド効果を堪能できるのではないかと考えた。
はじめ、サン・マルコ寺院でサラウンド録音したものはないだろうかとネットで探したのだが、サラウンド録音はおろか、サン・マルコ寺院で録音したものが見当たらない。

ちなみに教会で録音したCDというのは結構たくさんある。ヨーロッパのしかるべき教会へ行くと、その教会で録音した宗教曲のCDを売っている。
私もメルク修道院へ行ったときに、そこで収録されたCDをみやげに買った。

CD_in_Stift_Melk.jpg   At_Stift_Melk.jpg


echoandriposta.jpgサン・マルコに限定せず広く探すと、ムーリ修道院所属教会というところがあって、ここで精力的にSACDが収録されている。何種類も出ているのだが、そのうち「エコーとリスポスタ~ムーリ修道院所属教会合唱隊席から響く最上の器楽曲」というSACDを購入した(他にもオルガン曲のSACDも注文したのだが、入荷のめどが立たないようなのでキャンセルした)。

これをサラウンド、といってもうちは本格的なサラウンド・システムではなくて、デジタル・サウンド・プロジェクター(YSP-2500)なので評価が適切かどうか自信はないが、いかにも教会の中で聴いているような雰囲気が再現される。期待どおりである。
ごく小編成の器楽曲だから、室内楽ともいえるわけで、そういう意味では前述のとおりサラウンド感が出やすいものとも思うが、それ以上に、教会内の響きをとらえていると感じた。

サラウンド感といっても、別に、横や後ろから人を驚かすような音ではない。包まれ感というほうがふさわしい。
これからもこういう録音には注目していきたい。

と長々と書いてきたのだけれど、悪魔の囁き、通常のオーディオ・セットで「エコーとリスポスタ」を聴いてみた。
CD層、16bit/44.1kHz, 2chをいつものセット、[PC]=(USB)=[PMA-50]=[TANNOY Autograph mini] で。
こっちの方が音も良いし、臨場感もある。

これって何なのかなぁ。
エレキ臭の違いなのかもしれない。

伝統的なオーディオ・セットというのは、エレキ臭がしないと感じる。
全然理由はわからないし、そういう言葉で批評する例もあまり聞かないけれど、私流にはエレキ臭と表現するようなもので、違う言葉でいえば、なんとなく人工的、そういう感じ。
出ている音を実際に分析してどうなのかとかは全くわからないのだけど。

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