新銀行東京

shinginkotokyo.jpg 新銀行東京が地銀グループと経営統合する方向だと報道されていた。

新銀行東京といえば、石原慎太郎知事のときに、1000億円を出資して創立された銀行で、その後、都議会でも再三、経営状態が悪いの、実績があがっていないのと批判されてきたわけだけど、このところどうなっているのか、私は知らなかった。
そこへ今回の報道である。

自治体による銀行の設立とは、一見、無茶なことをしたとも見えるのだけれど、創立の頃は、各銀行の不良債権問題もあって、中小企業等への貸し渋り、貸し剥しが問題になっていて、これによって詰まり気味の金融に、流れを取り戻そうという設立趣旨には納得できるものもあった。
ただ、こうした目的であれば、経営状態と実績を両立させるのは難しいことのように思う。

どこの地方自治体も、中小企業やベンチャー育成の低利貸付制度を持っていると思うが、貸付が焦げ付くことも多いと聞く。自治体が貸し付ける額は百万円のオーダーの下の方で、けっして高くはない(投資を実行するには小さい)ようだが、貸付額が低くても、自治体の審査を通ったということで、銀行からの融資が受けやすくなるという効果もあるらしい。

しかし、そもそもベンチャーはリスクがあるからベンチャーなので、債権が回収できないことは本来織り込み済みであるべき。良くいわれるように、貸したと思うな、あげたと思えというようなものではないだろうか。

ひるがえって新銀行東京だけれど、銀行業として成立するためには、不良債権を持つわけにはいかなかっただろうし、経営状態が悪いと批判されても困るだろう。資本金を食いつぶして中小企業への貸付を続けるというのも、企業としては厳しいのではないだろうか(失敗した3セクというのは、出資金を食いつぶして終りというのが多いらしい)。
都の直接融資でなくて、新銀行を通しての「迂回融資」というやりかたが、非常にコントロールの難しいものだったのではないだろうか。

報道によれば、新銀行東京は6年連続で黒字を確保していて、総資産4300億円余という(銀行の資産っていうのは大きければ良いわけではないだろうけど)。普通の銀行として地銀グループ傘下に入るのはタイミングとして悪くなく、無理のないことのようにも思える。

勿論、新銀行東京に助けられた会社もあるに違いないし、今回の解決方法も、設立目的を横へおけば、これで問題はないと言うこともできるだろうけど、さて、東京都の手には何が残ったのだろうか。

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