セグウェイ

ハウステンボスに行くと決めてから、バラを観る以外に、どんなアトラクションがあるのか見ていたら、セグウェイで場内を回るツアーがあった。これは一度、是非体験したいと思って、ハウステンボスのWeb予約サービスなるものに登録し、予約をとっておいた。(6月は客の少ない時期で、セグウェイの予約もがらがらだった。)
心配された天候だが(多分、雨天のときは中止されるのだろう)、今回は大丈夫だった。

1回のツアーは10分の練習、50分で場内を回るのが標準だが、私のときはインストラクターが何故か途中で変わって、20分近く練習した。
私の組は私と連れ合いの2人だけがエントリーしていたが、ツアーの定員は4人だけらしい(セグウェイは5台で、1台がインストラクター、4台が客用のようだ)。

セグウェイのことはいろんなサイトに情報があるが、私のようにしつこく書いているのは目にしたことがない、ご参考になれば幸いである。
segway_lecture.jpg
  • まず、セグウェイの電源を入れると(客にはさせてくれなかった)、はじめに水平に(というか垂直に?)立たせると、ステップ中央のセンサーライトが赤から緑になり、この状態になるとセグウェイは自立する。手を離しても倒れない。
  • 次に、軽くハンドルを持って(動かさない)、片足を慎重にステップに置く。

    この足の位置が結構重要。ステップの前後方向の真ん中(車軸の上)に、自分の体の重心がくるように、つまりだいたい足裏の中央付近を置く。
    体重移動で前進・後退×加速が決まるセグウェイだから、これができていないとまずいことはわかるだろう。

  • 反対側の足も同じようにしてセグウェイの上に立つ。
    横方向の重心位置は機器動作に関係ないようだ。片足が乗っている状態で反対の足を上げてもセグウェイが横に傾いたり、動いたりすることはない。力を抜いて立ちやすい幅になるようにおけば良いようだ。
こうして立てるようになればセグウェイは乗れたも同然である。実際には重心を安定させるコツを掴むまでは、微妙に前後したりするが、10分もやれば大丈夫のようだ。以上でわかるように、スキーやスケートの要領に近いが、スキーやスケートは雪面・氷面で滑るが、セグウェイはそういうことはないので、はるかに簡単である。

左右の進行方向はハンドルを倒すことで決める。右に倒せば右旋回、左に倒せば左旋回。体重移動が伴わなければその場で旋回できる。

前進後退は良く知られているように体重移動、前に体重をかければ前進、後ろで後退。体重移動が大きければそれだけ加速が大きくなる。インストラクターの話では20km/hぐらいはすぐに出るという。

なお、ハンドルは前後には動かない。ハンドルを前後に押し引きすることは体重移動を伴うだろうから錯覚するかもしれないが、飛行機の操縦桿とは違う。


安全上覚えておくべきなのは、バランスを失ったとき慌ててセグウェイから降りるのは危険だということ。
こうした場合、前にはハンドルがあるから自然、後ろへ足を出すことになるが、こうすると体重が後ろへ移動するから、セグウェイは後退しようとして、乗り手にぶつかってくるおそれがあるわけだ。

現在、国内でセグウェイを体験できるところはそう多くない。そのなかで注目はつくば市で、ここは「モビリティロボット実験特区」として、公道走行が認められているらしい。といっても、自由に走り回れるというより、ハウステンボスのように観光ツアーとして、インストラクターが付いて走るようだ(違ってたらごめん)。

筑波研究学園都市は、全く新しく都市を創ったところで、道路や各種施設の配置は計画的に行われていて、セグウェイに向いている感じがする。
以前(30年ぐらい前)、私の恩師が筑波大学の何かの役職に就いていて、学生の交通事故の問題で頭が痛いと仰っていたのを思い出す。筑波では通過交通は都市内交通と分離されていて良いのだが、通過交通へ合流するところでの事故が多かったそうだ。
イギリスのニュータウンでもここで育った子供は車の怖さを知らずに育って、事故にあいやすいという話も聞いたことがある。


海外では、既に歩道や自転車道でのセグウェイ通行が認められている国もあるが、日本は未だ認められていない。なのだけれど、この記事を書くにあたって改めて調べると、国土交通省は「セグウェイ」など2輪の立ち乗り型ロボットを、7月から全国の公道で走れるようにするというニュースがあった。
ただ、誘導員の配置や道路使用許可が条件となる見通しとも伝えられているから、どこでも自由に走れるわけではなさそうである。

車体は、幅70センチ以内、最高時速10キロ以下などの要件を満たせば、トラクターや小型フォークリフトと同じ小型特殊自動車か原動機付き自転車として国交省が認定するということだから、ウィンカーを付けないといけないのではないだろうか。
また、道路使用許可については、つくば市と豊田市では、道路幅が3メートル以上の歩道などに限り、地元の警察署が許可を出したということで、これが目安になるのだろう。


一歩前進ではある。しかし、3メートル幅の歩道なんてどこにあるんだろう。
セグウェイなどの新しい用具は、自動ブレーキをはじめいろいろな安全装置が装備できるはず。それを前提にして、自転車より安全な乗り物として受け入れるという発想はないのだろうか。
もっとも、こうして実績を積んでいけば、原付や自転車なみの交通用具として認められるようになるまでの一歩にはなるかも。

規制緩和がいわれて久しいが、非効率な者を競争で振り落すことで経済を効率化するという規制緩和は進んだけれど、こういう技術革新を社会に受け入れるための規制緩和は全く進まない。
前者は力の強い既得権者を保護する結果になり、後者はこれから伸びようというベンチャーを拒む結果になる。


vlc-2015-06-09-20h13m24s586.png ということでハウステンボスの場内ツアーに出かけたわけだが、乗りはじめから30分もすると随分慣れてきて、ちょっと前傾を深くしてスピードを出してみたり、蛇行運転をしてみたりできるようになる。

場内の人の多くはめずらしそうに眺めてくれる。中には「難しいですか?」と声をかけてくる人や、「私も乗りたいー!」と叫ぶ人もいたりした。

前に、ライター型カメラで撮りたいものがあると書いたけれど、実はこのセグウェイに乗っているときの動画である。
そのライター型カメラをハンドルにセロテープで固定して撮影した動画をアップしておく(画像クリックでも再生)。

画面が波打つのは、路面の振動がカメラに伝わるため。音がガリガリ言うのも路面の振動である。
このカメラにはモニターがあるわけではないので、正確に方向を決められない。今回はちょっと上向きにセットしたようで、路面をとらえている画像が少ない(指で押さえて下向きにしてみたところもある)。


1時間4000円と、ちょっと高いと思うかもしれないが、それだけの値打ちは十分ある。
また乗って、こんどはもう少し自由にドライブしてみたい。

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乗ってみたいですな

動画を拝見しました。
最初は見ているだけで酔いそうでしたが、そこは六二郎さま、揺れながらも、周りにいる女子をちゃんとファインダーに捉えているあたりはさすがです(笑)

余裕で蛇行できるようになればかなり楽しそうですね。
坂道を登るのも余裕なのでしょうか。

Re: 乗ってみたいですな

上り坂では、運転者は自然に体を鉛直方向に保とうとしますから、重心が前寄りになり、それに応じた加速がかかります。これにより、自然に重力による坂の後ろ向きの力に抗することになります。下り坂はその逆になるでしょう。また、上り坂になると運転手に登ろうという意識も働き、前傾を深くするでしょう。

注意すべきなのは段差です。段差があると意図しない重心移動が瞬時に起こるおそれがあります。このためセグウェイに置いて行かれないよう注意して、姿勢・重心位置を保つ必要があります。といっても練習しないとできないほど難しいことではありません。

まとめると、セグウェイの動作は、人間の感覚・自然な力学にマッチしていて、違和感がなく、習得しやすいということでしょう。
車では、アクセルを踏んで加速・ブレーキを踏んで減速と、同じペダルを踏むという動作で反対の動作をします(ペダルの踏み間違え事故が起こるのは、こういう機構上・設計上の欠陥といえるかもしれません)。
セグウェイは、人間が歩行・走行するときの、前へ急ごうとするときの前傾姿勢・とどまろうとするときの後傾姿勢という体感覚・体勢に一致しているわけです。

なるほど

人馬一体というよりも人間の体の一部のような感覚ですね。まさに夢の乗り物。
結局道交法などの法制度の問題であったり、道路整備そのもののインフラの問題であったり、別の観点でハードルがあるのでしょうが、自転車並みの便利さであることは間違いないですね。(イニシャル、ランニングともにコストは違いますが)
ただ、体力や筋力の低下を招きかねない(運動神経は衰えないでしょうが)という問題もあるかもしれません。

まあ、それでも近い将来そこここでセグウェイに乗った女子を見かけられたらよいですね。って、なぜ女子限定?!(笑)

Re: なるほど

はじめに前のコメントの訂正。
「坂で乗り手が鉛直方向の姿勢を保てば重心が前よりになる」というのは誤りで、重心は元の位置のままですね。重心が中心にある場合のセグウェイの動作が前後への加速をゼロとするのか、位置を保とうとするのかはよくわかりませんが、仮に坂を下がるような場合、重心が前へ残されて前進の加速が起こるフィードバックが起こるのかもしれません。
いずれにせよ、乗り手には違和感はなく、坂でずるずると下がるという感じはありませんでした。
まあ、人馬一体と言ってよいでしょう。

YouTubeにセグウェイの事故の動画がありましたが、無理な運転か、車輪の接触、悪路走行などですね。面白いのは、一気に加速して体が取り残され(重心が後ろに残り)、今度は一気に後ろへ加速、また体が取り残され(重心が前に残り)、前へ加速、と振動している例ですね。
セグウェイ社の社長もセグウェイの事故(谷への転落らしい)で亡くなっているそうです。
いずれにせよ、ある程度慣れて、無理な、不注意な運転をするときが危ないようです。(車でも同じ)

「女子だけセグウェイOK特区」作ったらどうですか。
妙齢の女性インストラクターに先導された手羽先が一列に並んで進む姿が目に浮かびますな。
淀川の河川敷は良いコースになりそうですが、N川はどうでしょうか。

手羽先

詳細なフォローをありがとうございました。
セグウェイの社長が事故死したのを思い出しました。あのときはそれはあまりにイメージダウンやったやん…と思いましたが、正しい使い方(適した道路も含めて)であれば問題はないですわな。

ちなみに一級河川N川にはセグウェイが通れる河川敷はありませんが(幅の狭い犬走りぐらいしかありません)淀川河川敷でセグウェイに跨った(跨ってないか…)手羽先軍団による馬揃えを見てみたいです。
(そういやこの前の手羽先画像は秀逸でしたね)

Re: 手羽先

セグウェイの航続距離は40kmぐらいだったと思いますが、淀川左岸を毛馬地区から枚方まで上ると15~16kmぐらい、ちょうど良いぐらいの距離で1時間ぐらいのツアーができそうですね。
N市仁和寺ー木屋は約3.5kmでちょっと短いですけれど、セグウェイに限らず、電動一輪とかつぎつぎに「パーソナルモビリティ」というジャンルの機器ができてますから、そういうの集めてイベントやったら面白いかもしれませんね。
こういうの、雪乃ちゃんも好きそうに思いますから、ゲストで来てもらって。
(あ、雪乃ちゃん剥いて手羽先にしちゃだめですよ)
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