飛田新地で爆買い

tobitashinchi.jpg ネットの情報サイトに、「遊郭・飛田新地でも中国人“爆買い” 大阪観光ついでにゾロゾロ」という記事が出ていた。

記事はそのこと自体について論評しているわけではなく、日本女性が外国人の慰みものになっているなどと言う国粋主義的な視点はない。
現実的な経済活動という面から、一過性の、風情のない客ばかりになると、商売に悪影響があると、飛田側が困惑しているという。
そういえば、日本人がエコノミック・アニマルと言われていた時代、韓国や東南アジアへの買春ツアーというのが話題になったことがある。空港からバスでしかるべき場所へ直行するのだとか。特に韓国では妓生ツアーといわれたと思う。慰安婦問題が日韓関係の障碍になっている今では口にしにくい話である。

遊郭の話となると、立派な体験談を語れるような身ではないから、耳学問・目学問になってもうしわけないが、ある雑誌で、飛田には「3ない運動」というのがあると書かれていた。
「病気をうつさない」、「女の子を囲わない」、「暴力団の資金源にならない」の3つだったと思う。

また、犯罪者のインタビュー記事を週刊誌で読んだ時、「娼婦だけは私を差別しなかった」という言葉があったのも思い出す。今流に言えば「癒し」を提供していたとも言えよう。
プライドに支えられているのだろう。

こうした、暗さ、哀しさ、野卑さがつきまとう一方で、明るさ、たくましさ、風雅、伝統文化という見方もある。
日本の芸妓も、韓国の妓生も、高雅な芸を披露する粋の極みというような評価軸である。

また、歴史上名高い娼婦はたくさんいる。彼女たちが国政を動かしもした。"歴史上の娼婦" でGoogle大先生に問い合わせれば良い。
その行為に対して直截的に対価を得ていたわけではないだろう愛妾という形も入れたら、それこそきりがない。
女帝が娼婦まがいの男出入りという話もあれば、それどころか娼婦が女帝になった例もある。
anatadakekonbanwa.jpg
フィクションに目を移せば、椿姫もそうだし、蝶々夫人も政府から派遣された「公娼」のようなもの(もっともどちらも悲劇だが)。

そんな高級娼婦でなく、通常の街娼の世界を描いた、シャーリー・マクレーン、ジャック・レモンの「あなただけ今晩は」のマクレーンの科白、「男の人に働かせるなんて女の恥よ」

(言われてみたいものだ)


少し前のニュースで、アムネスティ・インターナショナルが、売春の合法化を提言したという話があった。あちこちのフェミニズム団体が一斉に抗議しているという。
(⇒アムネスティの該当ページ)
215201_britain-sex-property-protest.jpg
趣旨は、"Safety for Sex workers"。
非合法職業であるがゆえに、さまざまな不当な取り扱いを受けたり、危険に曝されることが多い状況の改善である。

昔、「外信部のくずかご」的な週刊誌のコラムに、地中海沿岸の国の話だったと思うが、売春婦が「世界でもっとも古い職業」というプラカードを持ってストライキをしたという記事があったのを思い出す。

ホンネとタテマエ、野卑と粋、さまざまな面で両極端が混在する世界である。
なかなかボノボ(セックスを群れの絆を維持する手段にする)のようなわけにはゆかないものだ。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Gallery
検索フォーム

⇒記事一覧

プロフィール

六二郎。六二郎。


定年退職
苦しい家計の足しに再就職
=いつクビになってもええねん
 言うたもん勝ちや!のブログ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
アーカイブ
カテゴリ
タグ

ITガジェット 書評 マイナンバー Audio/Visual 

リンク
現在の閲覧者数
聞いたもん