ダヴィデ像崩壊の危機

2010_12_31_02.jpg ミケランジェロのダヴィデ像が崩壊するおそれがあると伝えられていた。

ネット情報では、
”地震学者の島村英紀・武蔵野学院大学特任教授は、ニュースサイト「zakzak」で、ダビデ像の倒壊危機についての記事を執筆し、「そもそも6トンもあるこの巨大な彫刻の重量を細い足首で支えているものだから、地震にはとても弱い構造なのだ。じつは屋外展示の間に5度ほど傾いてしまった。もし傾きが15度にもなると、足首が折れて自重で倒れてしまうという計算もある」と述べている。”
とある。

CIMG0816-crop.jpg 屋外展示の間とあるのは、おそらく、この像がベッキオ宮殿前に立っていた期間のことだと思う。制作から400年近く、ベッキオ宮殿前にあったそうで、今はレプリカが立っている(写真右。左側の像)。
ここは迫力あるネプチューン像も目をひく。

SBSH0343-crop.jpg ダヴィデ像のレプリカはフィレンツェの他の場所にもある。
フィレンツェの街を一望できるミケランジェロ広場には、2倍のサイズにしたレプリカが立っている。(写真右)

ダヴィデ像は、いわゆるコントラポストの体勢で、これが像に動きを与える。古代ギリシア人が発明・発見した技法だと聞いているが、実際の肉体でもそうであるように、片足に体重の多くが載る。
人間なら、ときどき足を換えなければならない。500年も立っているのだからやはり足を換えないと。

イタリアでは、ピサの斜塔の修復とか、さまざまな修復がつづけられている。思えば、フィレンツェやローマなど、街の至る所に大変な彫刻があるわけで、「なんでも鑑定団」で鑑定したら、それこそ何十億円もの美術品が、誰でも手が届くところにあるわけだ。

フィレンツェの「バザーリの回廊」という、ウフッツィ美術館からピッティ宮へ続く回廊は、ベッキオ橋の上を通っているけれど、以前、ここで爆弾テロがあって、回廊に飾られている絵画がやはり被害を受けたと聞いた。これはとばっちりであろう。

113Basilica_di_San_Pietro-Pieta1.jpg 直接、美術品を狙ったものといえば、記憶に新しいのはバーミヤンの仏像。偶像崇拝を禁じるといっても、それはイスラムの話で、他宗の信仰の対象を破壊するというのは、他宗をそもそも認めないということだろうか。

キリスト教も本来は偶像禁止(ギリシア正教などは今も)だから、原理主義的な一派が力を持てば、世界中のキリスト像は破壊されるかもしれない。ミケランジェロのピエタ像(バチカン)も破壊の対象となるに違いない。キリスト教徒でない私でも畏れ多いというか、もったいないと思うけど。

日本では、はっきりとターゲットにされたといえば、幕末の足利三代木像梟首事件が思い出される。等持院には今でも歴代足利将軍の木像があり、尊氏・義詮・義満も鎮座しているらしいが、これは修復されたのだろうか、それとも新たに模刻でもしたのだろうか。

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