電子書籍の譲渡

Screenshot_2015-09-24-09-53-44.png この頃、紙の本を買う量が随分減ってきた。
その理由は、紙の本は嵩張るからというと恰好が良いが、本音では、紙の本より電子書籍の方がずっと安いからである。今までにも何度か書いているが、ときどき送られてくるhontoのクーポンには、50%引き、40%引きなどがあるから、高額な本になればなるほど、電子版を選びたくなる。
それに、高額な本というのは重厚(文字通り)だったり、ハードカバーだったりで、持ち歩いて通勤電車で読むのは難しい(通学のときは結構分厚い本も開いていたけれど)。

電子書籍は、ふと思いついたときにすぐに端末(スマホ)でも読める。

というか、ふと思いついたときにすぐに購入できる。先日は、録画していた歴史番組(「歴史秘話ヒストリア」)を見て、無性に「天平の甍」を読みたくなって、すぐ買ってしまった。
なお、番組では、普照が鑑真と一緒に遣唐船で帰日したようには語られてなかったが、井上靖は鑑真に侍して帰日する様子を描写しているし、帰日後の具体的な活動も書いている。Wikipediaでもそう説明されている。NHKの歴史番組は最新の知見をいち早く取り入れるところが魅力なのだけれど、普照については井上靖の方が史実に基づいているのではないだろうか。大河ドラマじゃないのだから、曲げてまでドラマティックにする必要はないと思うけれど。


紙の本ぐらいのページを見渡したいから、タブレットの大きな画面で読むのが普通だけれど、手元にタブレットを持ち合わせない時でもスマホで代替できる(と言いつつ、「天平の甍」はスマホだけで読み通したのだけど)。スマホでもタブレットでも、PCでも同じ本を続きから読めるというのも結構便利である。

同じコンテンツをいろんな端末で読める一方、これを他人に譲るとなるとそうはゆかない。
電子書籍サイトの多くは、販売するのは電子書籍を読む権利であって、コンテンツそのものではないという考え方をとっていて、購入した人の一身に専属する権利で、他人には譲渡できないとしている。
    第2章 電子書籍配信サービス
    第22条(使用許諾の範囲)
  1. 当社は、本サイトにおいて注文の手続が完了した電子書籍について、会員がその電子書籍の閲覧用端末として登録した端末(以下「登録端末」といいます。)で電子書籍を使用することのできる権利を会員に付与します。会員は、注文の手続きが完了した電子書籍について、本規約、ヘルプ及び注文した電子書籍の説明画面に記載する条件に従って、その配信を受け、使用することができます。
  2. (以下 略)

    (honto サービス利用規約)

多くのサイトは複数端末で同時に読めるようになっているから、他人にID/パスワードを教えたら実質的に転貸したようになるけれど、私はそういうことをしたことはない(タブレットを他人に貸したことがあるから、その人はその気になれば読めたかもしれないが)。
だから、はじめから、回し読みすることが予定されている本は電子版というわけにはゆかない。

KindleストアのQ&Aでは次のように書かれている。
◆Q2.Kindleストアで電子書籍を購入したユーザーが死亡した場合、購入した電子書籍を表示・閲覧する使用権はどうなるのか?
◆A2.Amazon.co.jpでは、Kindleストアで電子書籍を購入されたお客様個人に対して、当該お客様の特定の端末上でのみ当該電子書籍を閲覧等利用するためのサービスを提供しております。お客様は、電子書籍の使用権を第三者へ譲渡をすることはできません。これらの点は、Amazon Kindleストア利用規約にも明記しております。従いまして、当該お客様以外の第三者(お客様の相続人を含む)が当該電子書籍の使用権を引き継ぐことはできません。
電子書籍の利用は余命が長いほどトクということだ。私はあと22年弱(H26簡易生命表)である。

shibaryotarokinenkan.jpg 家庭にある本というのは、家族で、親から子へ、と共有あるいは継承されるものでもある。フランスでの調査だったと思うけれど「家庭の文化資産」(蔵書、楽器や楽譜、その他の文化的要素)が、子供の学習能力と相関があるという。
まぁ、家族で同じPCやタブレットの画面を見ているぐらいなら許されるのかもしれないが、遺産としては残しようがない。

著名な学者や作家が亡くなると、その人の蔵書がまとまって管理されたり、あるいは記念館のようなものに収蔵される例があるが、電子書籍だとそういうものは作れない。今後は、「故人の蔵書リスト」というものだけが展示されるようになるかもしれない。

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