ニューイヤーオペラコンサート2016(その2)

2016-01-03_223050.png 昨日に続いてニューイヤーオペラコンサート。昨日稿で、今年はシェイクスピア没後400年が取り上げられていたと書いたので、今日はその様子を記事にとどめておこうと思う。

コンサートで取り上げられていたのは4作(4曲)。
まず、グノー「ロミオとジュリエット」。森麻紀さん。
さすがに華がある。知り合いが、この人50歳を超えてるって信じられん、と言っていたが、その通り。

このときジュリエット14歳だったのでは。
う~ん。熟女の色気とは違うのだけれど、まぁ、いいか。歌詞との落差は大きいけど。


2016-01-03_223459.png 2曲目は、ソロではなく合唱で、ベルリオーズ「ベアトリスとベネディクト」。
ベルリオーズといえば「幻想交響曲」ぐらいしか聴かない。せいぜい「ローマの謝肉祭」、「イタリアのハロルド」ぐらい。
あらためて作品を調べると、劇的交響曲「ロミオとジュリエット」というのもあるらしい(聞いたことない)。

そして、この「ベアトリスとベネディクト」。この曲も知らなかったが、シェイクスピアにそんな題名の作品があったか?と思って調べると、「空騒ぎ」を下敷きにしてベルリオーズが書き下ろしたという説明がWikipediaにあった。もっとも「空騒ぎ」は題名は有名だけれどこちらも良く知らないのだけど。

2016-01-03_225513-crop.png 3曲目は、ヴェルティ「マクベス」。
この歌手・小川里美さんはなかなか迫力があって、コンサート全体を引き締める効果もあったと思う。

「マクベス」は手塚治虫の「バンパイヤ」という漫画でも下敷きに使われている。主人公の敵役は間久部六郎といったと思う。「マクベス」と同様、三人の魔女も出てくるし、「お前は人間には滅ぼされない、人間でないものにも滅ぼされない」というのは、「マクベス」の「お前は女が生んだものには滅ぼされない」のパラフレーズ。
また、私はケネディ暗殺直後に出た「マクバード」という演劇の脚本も読んだことがある。もちろんこれも「マクベス」が下敷きである。


2016-01-03_230723-crop.png 最後に、同じくヴェルディの「オテロ」。
砂川涼子さんのデスデモーナ。

オセロというゲームがあるが、昔、コンピュータにオセロのプログラムを書いたとき、コンピュータの名前をオセロにして、人間側をデスデモーナにした覚えがある(全然、シェイクスピアともオペラとも関係ないけど)。


ヴェルディから2曲とりあげられたわけだが、ヴェルディはこのほかに「ウィンザーの陽気な女房たち」を原作とする「ファルスタッフ」というのがあるそうだ(私は聞いたことはない)。

ミラノへ行ったときにガイドさんから聞いた話だけれど、イタリア統一運動の結果、初代国王となったビットリオ・エマヌエーレⅡ世(Vittorio Emanuele Re d'Italia Ⅱ)の頭文字をとるとVERDI(ヴェルディ)となる。"Viva! Verdi"はイタリア統一運動のシュプレヒコールでもあったとか。なお、ミラノのドゥオーモへ至るメインストリートは「ビットリオ・エマヌエーレⅡ世通り」という名前である。


シェイクスピア作品を原作とするオペラはWikipediaで検索すると11以上はあるらしい。しかし、シェイクスピア原作オペラというのはそうしょっちゅう演奏されているように思わない。オペラ化されたものも、原作を忠実に追うというより、特定の人物やシーンに焦点を絞ったようなのが多いのじゃないだろうか。

ところでシェイクスピアの劇作品は人間を描くと評されるように思う。そしてモーツァルトもその天才である。
といっても、シェイクスピアのように内省的・哲学的にというのではなくて、直截的にというか、動物行動学的に。
これはやはり、語り中心の劇と、音楽中心のオペラの差でもあると思う。

モーツァルトにはシェイクスピアを原作とするオペラはないわけだが、モーツァルトの蔵書にはシェイクスピアがあり、モーツァルトはシェイクスピアも読んでいたはず(オペラ台本として考えていた?)いう話もある。もう少し長生きしたら(最晩年のイギリス行きを断ってなければ)、シェイクスピア原作モーツァルト作曲のオペラがあったかもしれない。

そして昨年は1曲も演奏されなかったモーツァルトが今年は取り上げられた。

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