ニューイヤーオペラコンサート2016(その3)

2016-01-04_212115.png 今年は、去年は1曲もとりあげられなかったモーツァルトがあった。
コンサートでは、天才シェイクスピア原作のオペラに続けて、音楽における天才としてモーツァルトへとつないでいた。

私は、オペラなら何でもというファンじゃなく、モーツァルトのオペラが好きなわけで、ワーグナーは願い下げだし、近代作品は「ヴォツェック」なんかもしっくりこない。

今年取り上げられたのは、ドン・ジョバンニから"みんな楽しくお酒を飲んで"と"お手をどうぞ"、コシ・ファン・トゥッテからフェランドのアリア、最後に後宮からの誘拐のフィナーレ。

(ドン・ジョバンニ:高田智弘、ツェルリーナ:嘉目真木子)


2016-01-04_212455-crop.png おもしろい趣向はドン・ジョバンニ。"お酒を飲んで"は第二幕で、"お手をどうぞ"は第一幕の曲であるわけだが、今回の演出では、順序を逆転させて、これから女をものにしようという歌("お酒を飲んで")に続いて、ツェルリーナを口説く歌("お手をどうぞ")という流れになるわけである。

原作では"お酒を飲んで"の後、舞踏会に招待したツェルリーナを、歌を歌うこともなく、強引にものにしようとするわけだが。

オペラはもちろん台本に合せて作曲されるわけだが、逆にオペラの楽曲をうまく使って、全く新しいストーリーの作品を作れるかもしれない。

ちょっと考えてみた。
"お手をどうぞ"に続いて、オリジナルではドンナ・エルヴィラがドン・ジョバンニの邪魔をするわけだが、そうではなくて第二幕の舞踏会のシーンでドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラ、ドン・オッターヴィオがツェルリーナを救い出す(ドン・ジョバンニの邪魔をする)場面を持ってきて、ドン・ジョバンニが「今日はうまくいかない」と悔しがる。
そこへ騎士長の声がする・・・

2016-01-04_212910-crop.png いや、いっそ、他のオペラも混ぜ合わせて、騎士長じゃなくて夜の女王が出てきて、お前があの娘を助けるのだと歌うというのはいかがか。
(ああ、収拾がつかない)

「コシ・ファン・トゥッテ」は、ベートーヴェンが不埒と批判した「ドン・ジョバンニ」よりも、題名からして、さらにおふざけだと思うが、他愛ないからそういう批判には合わなかった。というか、「ドン・ジョバンニ」の音楽の方がベートーヴェン的な要素があって、それが強姦魔のドラマに使われていることが気に入らなかったのではないだろうか。ベートーヴェンのオペラといえば「フィデリオ」なんていう貞節のかたまりだから。

(フェランド:望月哲也)


「後宮からの誘拐」のフィナーレは、出演者は扮装はなくて、"Viva! MUSICA"という文字を掲げていた。

2016-01-04_213429.png

そしてコンサートの幕。
最後はシュトラウスⅡ「こうもり」から、"ぶどう酒の燃える流れに"。

やっぱり最後は去年同様、酒でした


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歌い出しは中島彰子(中央)。


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