顔認証

kaoninshoumynumber.jpg 市役所で、マイナンバーカードを手交する際には、もちろん渡す相手がカード記載人であることを確認しなければならない。これは身分証明書でもあるからだ。

この本人確認は、市役所の職員がカード券面の顔写真と見比べることで行うのだろうが、聞くところによると総務省は、顔認識システムの併用を求めているそうだ。
このため、各市役所の交付窓口あたりには、顔認証システム用のカメラが置かれ、カードを取りに来た人をカメラでとらえ、システムによる本人確認をするようになる。

実際の運用がどうなるかは市によって違うとも言われる。全員に対して顔認証システムを通すのか、怪しい人にだけそうするのか。

他人にマイナンバーカードを渡さない、つまりフォールス・ポジティブを極力減らすという趣旨なら、当然、職員による認識と顔認証システムの認識が一致したときに限って本人と見做すのが正しいはずである。

逆にフォールス・ネガティブを減らしたいなら、職員と機械のどちらかが本人だと判定すれば良い。


しかし、そもそも何か変だ。
普通、顔認証システムって、予め登録されている顔と一致する人物かどうかを判定するためのものだろう。そこでは、警備員が相手の顔を知らないとか、無人ゲートであるとかが想定されている。けど、マイナンバーカードの手交では、カード券面の顔写真とカードを取りに来ている人が同一人かどうか判断するわけで、こんなところに顔認証を使う意義があるのだろうか。

同じ写真を、同じ人物を、職員と機械が見て、本人かどうか判定するわけで、どちらも同じ情報を使っている。
普通、人間と機械の判定が違う場合、他の情報を使って確認するのがスジではないだろうか。

多くのサービスでは、たとえば、生年月日がすらすら言えるとか、同居人を正しく言えるかとか、あるいは他に持っている証明書等の提示を求めるとかの対策をしている。

そして、マイナンバーカードの交付にあたっては、カード券面の写真による顔のチェックだけでなく、マイナンバーカードの交付通知書、通知カード、さらに運転免許証等の身分証明になるものの提示が必要とされるらしい。これを全部そろえられて、しかも顔がどうやら本人ぽいとなれば、誤交付っていったいどのぐらい起こるんだろう?

それに顔認証だけだと、顔が似ているということでだまされることは排除できないだろう。
前にも書いたけれど、パスポートの偽造はあまりなく、顔が似ている他人のパスポートを使うというケースが多いという。
ところで顔写真付き身分証明といえば住基カードでもOKなのだけれど、住基カードは役所に返却となるそうだ。500円払ったのに取り上げですか?


「顔認証システムの併用により厳格な本人確認を行う」というのは、顔認証システムの能力や使い方を知らない人の科白というか、穿った見方をすれば、それは承知の上で「高いセキュリティ」とやらを印象づけるための宣伝なのだろう。(あぁこの宣伝費も税金だ)

ところで私はスマホの顔認証機能も使っている。暗いところや、顔の角度によっては認識しないこともたびたびである。顔が認識されなければ、手でパスを入れる。
こちらはフォールス・ネガティブ対策である。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Gallery
検索フォーム

⇒記事一覧

プロフィール

六二郎。六二郎。


定年退職
苦しい家計の足しに再就職
=いつクビになってもええねん
 言うたもん勝ちや!のブログ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
アーカイブ
カテゴリ
タグ

ITガジェット 書評 Audio/Visual マイナンバー 

現在の閲覧者数
聞いたもん