2市・2図書館

昨日「真田丸の謎」について書いたけれど、この本の存在は、珍之助さまが私のブログへのコメントで知った。

kyotanabelib.jpg コメントをいただいて、早速、居住地の図書館(以下、K図書館)と勤務地の図書館(以下、Y図書館)にあるか、ネットで調べてみた。
旬の本でもあり、どちらの図書館もそろえていた。K図書館は「貸出中」、Y図書館は「在架」。ただちにK図書館へはネットで貸出予約を行い、無事、現物を手にすることができた。

こういうことは今までにもあった。
一例をあげると、前に3回にわたって「戦争の世界史」という本について書いたけれど、このとき、上巻はK図書館で、下巻はY図書館(「新しい図書館が開館」で紹介している)で借りている。
上巻はK図書館で、たまたま手にとって読んで面白かったので、続けて下巻を借りようと思ったが貸出中だったのである。返却を待っているといつになるかわからないので、Y図書館にもあることを確認して急ぎ借りた次第。

YaoLibrary.jpg 勤務地のY市は、居住地のK市に比べて人口で5倍弱、財政で5倍強の規模があるので、詳しくは知らないが図書館予算もそれに応じて差があるものと思う。どんな本があるかなど、よく新聞の書評などを参考にしているのだけれど、K図書館は書評でとりあげられる本の一部しか揃っていないのに対し、Y図書館は大抵のものは揃っている。そして、K図書館で貸出中になっていても、Y図書館だと貸出可能になっていることがよくある。

私は小説はまず読まない、教養書の方に目がいくのだが、K市の住民は、私と同じように新聞の書評などを参考にして借りる本を決めているようで、その手の本に人気が集中し、なかなか借りられない。以前、塩野七生「ローマ人の物語」を図書館の本で読んでいた時など、新刊が出てから借りられるまで半年以上待つことも珍しくなかった。図書館の貸出期間はだいたい2週間だから、私の前に10人以上が待っていたに違いない。

Y市ではそういう事態は少ない。冊数が多いのかもしれない。
市町村立図書館は、住民ニーズにこたえるため、ベストセラーになるような本は多く用意するという話を聞いたことがあるが、教養書の類はベストセラーにはなりにくくて、数は用意されないのだろう(都道府県立はアーカイブ性を重視するから、同じ本を沢山用意するより、できる限り広く収集すると言われる)。

多くの公立図書館では、貸出を認めるのは在勤・在学・在住のいずれかが条件となっている。筆者のように勤務地と居住地が違うと2つの自治体の図書館が利用できる(図書館の利用者カードが2枚いるけど)。しかも職場のすぐ隣がY図書館というすばらしい立地。

都道府県立も利用できるわけだが(私なら、O府、K府の2つ)、どちらの図書館も、家からも、職場からも遠く、わざわざ行くのは時間も費用も要るし、最寄市町村立から取り寄せ依頼しても良いのだが、それも面倒。


図書館法

(図書館奉仕)
第三条  図書館は、図書館奉仕のため、土地の事情及び一般公衆の希望に沿い、更に学校教育を援助し、及び家庭教育の向上に資することとなるように留意し、おおむね次に掲げる事項の実施に努めなければならない。
一  郷土資料、地方行政資料、美術品、レコード及びフィルムの収集にも十分留意して、図書、記録、視聴覚教育の資料その他必要な資料(電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られた記録をいう。)を含む。以下「図書館資料」という。)を収集し、一般公衆の利用に供すること。
二  図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること。
三  図書館の職員が図書館資料について十分な知識を持ち、その利用のための相談に応ずるようにすること。
四  他の図書館、国立国会図書館、地方公共団体の議会に附置する図書室及び学校に附属する図書館又は図書室と緊密に連絡し、協力し、図書館資料の相互貸借を行うこと。
五  分館、閲覧所、配本所等を設置し、及び自動車文庫、貸出文庫の巡回を行うこと。
六  読書会、研究会、鑑賞会、映写会、資料展示会等を主催し、及びこれらの開催を奨励すること。
七  時事に関する情報及び参考資料を紹介し、及び提供すること。
八  社会教育における学習の機会を利用して行つた学習の成果を活用して行う教育活動その他の活動の機会を提供し、及びその提供を奨励すること。
九  学校、博物館、公民館、研究所等と緊密に連絡し、協力すること。


市町村が協定を結んで、協定市町村内での在勤・在学・在住と条件を緩和する、いわゆる広域利用が行われている地域もある。

Y市も北に隣接するO市(分裂が噂される)と、また別の協定により南方向の複数市と広域利用をしている。

利用者としては便利になると思うが(私は地元・勤務先で自分だけの広域利用をしているわけ)、利用者の範囲が広くなるので、借りたい本が競合するようになると、特定の利用者にとってはマイナス(クラウディング・アウトみたいな状態)になることもあると考えられる。

頻繁に起こることではないかもしれないが、こうしたことが問題になったケースも聞いたことがある。
A市で、議会が、市民の税金で運営している図書館を他市住民に使わせるのはおかしいという論理で、広域利用協定への参加に反対したという。(A市が広域利用を周辺自治体に働きかけていたにもかかわらず、自分だけが参加できなかった。まるで国際連盟創設時の米国みたい。)

公共施設には、実は、なかなか難しい問題があると思う。
どこも同じだと、同じようなものを作ってどうすると言われ、個性的な施設にすると、その個性にあわない住民にはいらないものになる。
これらをネットワークするという考え方が必要ということになるわけだ。

ところで、20年以上も前に聞いた話だけれど、公共施設の住民ニーズについてアンケートをすると、図書館がだいたい1位になるという。
私が利用する図書館では、いつも多くの年配者が居る。高齢社会では、さらに期待が高まるのだろう。

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