意図しない成りすまし

昨日に続いてマイナンバーカードをとりあげる。
某市役所の人から聞いた話。

mynumbercard_facet.jpg 住民から「マイナンバーカードの交付申請をネットでしたのだけれど、添付する写真を間違えて親のものにしてしまったのだけれどどうしたら良いですか」という問い合わせがあったそうだ。

どうなるんでしょうね?
カード作成を受託している地方公共団体情報システム機構は、違う写真でカードを作ってしまうかもしれない。
問い合わせを受けた市役所としては、その人のマイナンバーを確認して、そのカードの作成を止めるぐらいのことしかできそうにない(結構面倒かも)。

そして、間違ったカードが市役所に届いたら、窓口では?
写真の人がカードを受け取りに行ったら、券面の写真と同じ顔だから、顔認証システムはパスするに違いない。
年齢や性別がおかしいことに職員は気づくだろうか。
顔の一致にばかり気をとられていたら、そのまま渡すかもしれない。

顔認証システムとか見当はずれのセキュリティ対策をしたために、本当にチェックすべきところがおざなりになってしまうのではないか。

意図せざる成りすましの完成です! ☆☆☆

もちろん、この例のように単純な間違いで、他人の顔写真が掲載されたマイナンバーカードが交付されるようなことはないと思うし、間違いのままでは本人も困ってしまうから、本人が間違いですと申し立てるだろう。
また、普通は顔写真入りの身分証明になるものを提示するだろうから、そこでも気づくだろう。

しかし制度としては、顔写真入りの身分証明を持たない人のために、顔写真のないもの(保険証、預金通帳など)の提示で本人確認とすることもある。悪意をもって成りすましをする人はこれが狙い目で、もっともらしい書類をそろえてくるだろう。それが住基カードの不正取得で繰り返されたわけだ。

成りすましを防ぐには、持参書類のチェックはもちろんだけれど、住所と誕生日をスラスラと言えるかどうかや、挙動に不審な点がないかなど、書類外でのチェックが有効だろう。

2016-02-29_085548.jpg 顔認証システムは、顔の一致を判断するのではなく、性別・年齢から、この顔はアリエナイんじゃないかという判断をするのに使ったら良いのでは。既にそういう技術は実用化されているから、情報システム機構も使っていて、冒頭のような単純な間違いは検出しているかもしれないが。

写真から性別・年齢を判定するサービス(How old do I look?やBLINQなど)も既にネットにある。多部未華子は女性・17歳と判定された(日本人は若く判定されるらしい)。

住基カードの不正取得(なりすまし取得)の事例は良く知られていると思うので、防止に役立つ手順もあるだろう。窓口での徹底を期待したい。

ところで、この例のように、悪意のない過失で、まちがったカードを作ってしまったら、正しいカードを作るのは再発行になるのだろうか。
そして、自己責任ということで、再発行手数料を徴収することになるのだろうか。

再発行手数料は、市町村条例で定める。カードの再発行が800円、電子証明書の再発行が200円というところが多いようだ。


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