円陣

enjin_20160317.jpg プロ野球のいくつかの球団で「円陣」という賭け事まがいのことが行われていたことが問題になっている。

そうだったのか、野球中継でも良く目にする円陣というのは、そういうことだったのか。
良くアナウンサーが「○○選手が声をかけてますね、気合が入ってますね」と言っていたが、「○○選手はこの試合に勝たないと○万円の損害になりますね」ということだったのか。

ネットを見ていると、「円陣」が賭博にあたるのかどうかという視点で解説してくれているページ(木曽崇 国際カジノ研究所・所長)があって、これはこれでなるほどと思う。
※ニュースサイトは記事が消えることが多いので要点を再掲しておく。

勝った時に「声だし」を行った選手にチームメイト全員から5000円が支払われるというだけならば、巨人軍が説明しているようにご祝儀の範疇となるが、負けた時に逆にチームメイト全員に千円を支払うというオプションが付いている時点で、財物の移動に双方向性が生まれてしまいご祝儀の範疇を超える。(賭博にあたる)


これを不正、あるいは不適切な行為であったとコミッショナーも言っているようだが、野球ファンの間では、賛否は拮抗しているようだ。問題はないという意見は、

大人の遊びの範囲、目くじらたてることはない
それで真剣にゲームに取り組めるならOK

というようなところだろう。

私は、一見似たような行為でも、「円陣」のルール次第で、評価できるかどうかが変わると思う。
問題は監督・コーチ陣やフロントがどういう意識のもとに判断していたのかであろう。
選手も監督・コーチも、試合に勝つことに集中しなければならない。「円陣」が勝つための意欲を高める方向にのみ作用するものであったのか。
報道では、連勝が続いて「賭け金」が多額になると、そろそろ負けようという気になるというような話も伝えられていた。マイナス・インセンティブである。

試合中に「賭け事」で遊んでいたというなら、それ自体が問題である。公務員だったら職務専念義務違反である。
「賭け事」でないとしても、その行為がチームの勝利への意欲を殺ぐ効果があると判断できるなら、監督らが、それをやめさせなかったことが問題である。司令官として失格だろう。

「(本当はやりたくないけど)仕事やからやってる」というような意識でやられちゃ困るんだ。まじめに試合の勝敗に賭ける者が困るじゃないか。
試合中は試合に集中してください。

「円陣」が試合に集中し、勝利への意欲を高める方向でしか作用しないのであれば、それは決して悪いことではないと思う。同じような行為でも、ルーズな金銭感覚ではじまったのものなのか、試合への集中を高めるためにはじまったのかで評価は変わると思う。
もちろん前者では困るが、後者であれば、マイナス・インセンティブになるようなルールを排除しなければならなかった。

賭け事まがいという事であたふたしたり、あるいは大したことじゃないと考えてもらっては困る。
目的に合った手段を選ぶこと、目的に合わないことは排除する、それが司令官の役割であろう。

ところで、「円陣」はゼロサム・ゲームである。身内でやる麻雀のようなもので、身内の中で勝ち負けが出る。
それに対し、競馬やパチンコは、とくにパチンコは胴元がリスクを負うというもので、身内の勝ち負けではない。むしろ共同で胴元に挑戦できるゲームである。
多くのスポーツで、勝利チーム賞がある。これなら、負けようというインセンティブは働かないのではないか。

要はルールの設計である。

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