パスツールのフラスコ

h1_index01.jpg すぐにアップするつもりで書いたけれど、他の記事を優先させたので、時季外れになった、そういうネタから。

随分前のことだけれど、いつもの朝のテレビの情報番組(NHK「まちかど情報室」)を見ていたら、パンをおいしく食べるのに役立つグッズの紹介があった。

出勤する直前で内容はちゃんと見ていないのだけれど、ひっかかったのがアナウンサーの言葉。
パンってすぐにカビてしまいますからね

このアナウンサーはきっと高級な手作りパンを食べているんだな、大手メーカー製のパンだとそんなに早くカビることはないけれどと思った。

私もパン工房といった店のパンがおいしいと思う。K阪百貨店に行くと、いつも某パン屋のクロワッサンやバタールを買うことにしている。問題は大手メーカー製のパンよりずっと値段が高いことだけれど。

こういうことを言うと、それは大手メーカー製のパンには大量の添加物が入っているからだとのたまう人がいる。

しかし、大手メーカーは添加物は使っていないという。
それなのになぜカビないかというと、大手メーカーの工場の衛生管理がしっかりしていて、雑菌やカビの胞子などが混入しない製造工程になっているからだそうである。

pastour_experiment.jpg これって要するに「パスツールのフラスコ」である。
白鳥の首フラスコを使って、煮沸した肉汁が腐らない、つまり生物の自然発生を否定した有名な実験と同じだ。

食品の殺菌法(摂氏100度以下の温度で行う加熱殺菌法)はパスチャライゼーション(Pasteurization)という。パスツール他が開発したことから。普通の牛乳にはこの表示がある。なお、日本では日本酒の「火入れ」としてパスツールに先立つこと300年前から使われているという。


「食品添加物=悪」という短絡的思考はまだまだはびこっている。
その裏返しで、「自然のものは良い」と信じ込んでいる人もいる。
こういう人たちは、超自然(神や悪魔)の力が作用すれば、生物も自然発生すると言っているに近い。

もちろん、完全な衛生管理は難しく、完璧に雑菌やカビを遮断できると無批判に信じるつもりはない。しかし、「添加物=悪」説でかたづける態度は、問題の所在を曖昧にする非科学的態度だと思う。

パンのカビ問題については、添加物は使用していないということだから、添加物の良し悪しの議論以前の問題だろう。なお、防腐効果のある添加物を加えたほうが安心して食べられるという意見もあるけれど。


パンがなぜカビないかについて、参考ページをあげておく。
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