「介護」って造語なの? 商標登録されてるんだって

時々チェックしているビジネス情報サイトに、
『えっ、「介護」って造語なの? 市場をつくった“生みの親”に聞く』という記事があった。

footmark_header-logo.png 記事を読んでいると、造語というのはともかく、なんと「介護」は登録商標(1984年登録)なのだそうだ。
登録したのは、この記事で紹介されているフットマーク株式会社というところ。
同社が、大人が使えるおむつカバーを商品化したときに、「介助」と「看護」から1字ずつとって作った造語を商品名にしたという。

普通に使われている言葉が商標登録されることはないと思うから、登録以前にはこの言葉は通用していなかったと推定できる。
介護保険法、育児・介護休業法、介護労働者法など、法律に介護の語が使われている。役所には、介護保険課というような組織がある。もちろん民間でも介護保険や介護用品など、完全に1ジャンルを形成している。

登録した会社は、介護という言葉が人口に膾炙してきて、保険会社から「介護」の語を使いたいと相談を受けたときに、どうぞご自由にということで、別に使用料とかもとらずに認めたそうである。
『当社だけが「介護」という言葉を使っていたら、介護に関係する商品やサービスが広がっていなかったかもしれません』とのことである。

もっとも商標登録には、商品区分という考え方があって、同類でなければ他者が使用することができるらしい。
「介護」が「第24類 織物及び家庭用の織物製カバー」での登録だったとしたら、保険商品(「第36類 金融、保険及び不動産の取引」)は、同類とはみなされないのではないだろうか。


kaigo_yd_mark1.jpg 記事ではこれ以上のつっこみはなく、私の憶測にすぎないけれど、同社の商品である「介護おむつカバー」の後発類似品が「介護」の語を使うことは、少なくとも粗悪品に対しては、認めないのではないだろうか。でないと、商標権には維持費が発生するから、同社が維持費を払って商標権を確保する意義はないと思う。
その一方、競合することのない保険会社や行政が「介護」の語を広めてくれれば、この商品の認知度も高くなるだろう。

これを意図していたなら、見事である。
しかし、会社の会長へのインタビューで構成されている記事を読んでいると、この会長さんは計算ずくでやっているようには全然思えない。
「正直の頭に神宿る」といった雰囲気だ。

この記事が載っているビジネス情報サイトは、多くの人が愛読していることだろう。
今頃、日本のあちこちで、「『介護』って登録商標なんだぞ」という話題がひとしきり語られていることだろう。

そうそう、学校の水泳帽子というのも、この会社が開拓したものだそうだ。

『なぜ学校のプールで「水泳帽子」をかぶるのか 知られざる下町企業のチカラ』


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