本質的なもの、周縁にすぎないもの

私の今の職場のPCには、"Systemwalker"というソフトがインストールされている。
システム担当者に聴くと、ユーザーが何か困ったときに、システム部門側からPCを遠隔操作するために入れているという。

そのこと自体は良いことだと思う。
しかし、そのソフトでないとだめなんだろうか、それって有料だろう。

2016-09-23_150304.jpg 以前、勤務した職場では、フリーソフトの"VNC"を使っていた。やはりユーザーにトラブルがあったときに、システム部門が遠隔から操作するためである。

もちろんフリーソフトというのは、ライセンス方針によっては、組織的利用については制限、あるいは有償となる場合がある。しかし、それを措けば、"Systemwalker"でなくて"VNC"を使って何か問題があるだろうか。

前の別の職場では、VNCがインストールされていると遠隔操作ソフトが入っていると騒ぐ人がいた。何か勝手なことをされると思っているらしい。上記のようにユーザーサポートが目的の場合、「ローカルユーザが接続を受け入れるか問い合わせる」設定にしておけば、勝手に触られるようなことはないはずである(パスワード保護程度では、過去に脆弱性もあったし、パスワードハッキングされるおそれもある)。


そうかと思うと、随分昔のことだけど、ある会社でデータ集配信のシステムを見せてもらっていたところ、データ伝送の前に"lha"でデータを圧縮していることに気がついた。lhaはフリーソフトだが、製品に組み込んで利用するような場合は自由に利用できるか疑問があった。システムは大手メーカーに委託して開発してもらったものだから、そのメーカーがlhaを納品システムに組み込んでいたわけだ。

その場で会社の担当者にそのことを指摘して、メーカーに確認したらどうかと言った。もし無断利用だったら、うまくすればメーカーをいじめる材料になるでしょうと。


私自身が開発に関わったシステムでは、委託先にフリーソフトもあるじゃないかと言ったら、フリーソフトを使った場合、当社としては責任を持てなくなるので、ご勘弁くださいという返事であった。

なかなかカタいメーカーである。もっともその後、OSやDBMSも無償のものが多くなってくると、それも含めて責任を負わなければ商売が成り立たなくなっていると思う。


さて、これら、フリーソフトの使い方の差というのはどう考えるべきだろう。
私がシステム部門の担当者に言っているのは、

業務に本質的なものなのか、単なる便利ツールなのか、それによって判断すべきだ

ということ。
SystemwalkerやVNCの場合、それが動作しない(あるいはそれが悪さをする)場合、遠隔操作をするかわりに現地へ担当が走れば済むことである。これ自体が何らかの情報処理を行うというプロダクティブな性格のものではない。
対して、上に例示したある会社のシステムでは、lhaを組み込むことが情報処理の一部となっている。つまり業務に対して本質的要素になっている。

こうした点を嗅ぎ分ける、つまり、本質的なものと、周縁にすぎないものを弁別する能力というか、そうした物の見方ができることは、このことにとどまらず、システム屋が持っていなければならない能力だと思う。

その周縁的なものばかり凝っているのがマイナンバーのシステム。


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